スキル取得の4段階 Part2

客観力

 今回のテーマは「スキル取得の4段階」の後半です。

 この記事の流れとしては、3段目にあたる「意識的有能」、4段目にあたる「無意識的有能」について解説します。

 では、本題へ移っていきましょう。

意識的有能

 スキル取得の4段階・3段階目は「意識的有能」です。

 この段階にいる人は、意識している時はスキルに対しての行動が正しく実行できます。しかし、意識していない時に出来なくなってしまう人のことです。

①疲れ・気分の影響

 この段階の人が出来なくなる状況として、「疲れている時」や「気分が落ち込んでいる時」などが挙げられます。心身ともに健康でなければ、意識することまで頭が回らなくなります。その事からパフォーマンスに大きく影響して、望んだ結果が得られないこともシバシバ生まれるのです。

 出来る時と出来ない時の、双方のギャップに苦しんでいる人も多いのではないでしょうか。

②想起の仕組みづくり

 この状態から抜け出すためには、「想起の仕組みづくり」が重要になってきます。

 想起とは、思い出すこと。つまり行動する前に、意識するというアクションを想起させるのです。その為の仕組みを作ってルーティーンに組み込みます。そして実際に想起できれば、良い結果になる確立は上がりますよね?

③メモ&ロジック・ツリー

 ここでは、2つの想起の方法を紹介します。それは「メモ」と「ロジック・ツリー」です。

 メモでは、良い結果が出た時に何を意識していたのかをメモする習慣をつけましょう。そしてそのメモを作業前に見返す習慣もつければ、毎回意識できるようになっていきます。

 ロジック・ツリーでは、良い結果を生み出すための意識を知識として残し、論理的に組み立てていきロジック・ツリーに当てはめます。それを後は、画像として覚えてしまうだけです。作業前にロジック・ツリーの画像を想起できれば、メモと同じく意識することができますよね?

 練習・実践前に、これら2つで想起をルーティーンにしてみてください。

無意識的有能

 スキル取得の4段階・4段階目は「無意識的有能」です。

 この段階の人は、もう意識しなくても自然に出来ている状態であり、自分のモノになってしまった状態です。出来て当たり前という境地であり、ここを目指していきます。

①自転車の比喩

 皆さん、自転車は乗れますか?

 多くの人は、何も意識しなくても、ただ乗るということは出来るのではないでしょうか。現在、習得に努めているスキルが、自転車と同じ状態になるとイメージしてみてください。まさにその状態が、あなたのゴールです。

②意識的有能の反復練習

 では、どうすれば辿り着けるのか?

 それは「意識的有能の反復練習」を繰り返すこと。意識的有能の人は、失敗も成功もその時々によりどちらも体験するはず。反復練習をして、その成功の精度を向上させていきます。すると知らぬ間に、無意識下でも自然に行えるようになっている。まさに自転車と同じ状態に到達したということ。ここで初めて、スキルが自分のものになったと言うことです。

最後に

 スキル取得の4段階(後半2段階)の内容は、いかがでしたか?

 次回の記事では、スキル取得の4段階の理論を知っていることによるメリットのお話です。スキル取得4段階・完結編となるので、楽しみにして頂けたら嬉しいです。

 本日はご精読ありがとうございました。

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