表紙・帯からコンパス活用STEP3「確認」

勉強・読書

 本日のテーマは「表紙・帯からコンパス活用STEP3・確認」というお話です。

 前回・前々回の記事で、読書をする上での方向を指し示すコンパスの作成・設置のお話をさせて頂きました。そして最終STEPとなる本記事ですが、そのコンパスを確認するシチュエーションについてのお話です。

 良いコンパスを作って見やすい場所に設置したとしても、正しいタイミングで確認できなければ、ここまでの努力が水の泡となってしまいますよね。最後まで気を引き締めず、もう少しだけコンパスについての学びを深めていきましょう。では3つのシチュエーションに分けて、ご紹介していきます。

1章読破

 コンパス確認のシチュエーション1つ目は「1章読破」したときです。

①インプットだけでは忘れる

 人間はインプットだけでは記憶に残らず、右から左へと情報が流出してしまいます。だからこそ情報に対してアウトプットしなければいけないのですが、読書経験が浅い人はいきなりノートや文章として纏めることは難易度が少し高いですよね。

 そこでコンパス確認が、もっとも容易いアウトプット方法となるのです。

②想起&関連付け

 1章読破で、表紙・帯から要約した文字たち(コンパス)を確認する。

 するとこれまで読んできた内容を想起することにもなり、コンパスとその章の内容の関連付けを脳内では行うことになるのです。これは読んだ内容の咀嚼で、紛れもないアウトプットの一種です。是非、1章読破→コンパス確認の習慣を体に染み付かせましょう。

中断再開後

 コンパス確認のシチュエーション2つ目は「中断再開後」です。

 1冊の本を休憩なしで、一気に読み切れる人はあまり多くいないでしょう。そこまで長い時間、人は集中し続けるように出来ていません。

①見聞きしたことの忘却

 そしてよくある悩みとして、前回見聞きしたことの忘却があります。

 時間や日にちを開けて、本を手に取ると前回得た情報を忘れてしまいがち…。読み始めて、いきなり「何の話をしてたのだっけ…?」と感じる状況は、読書家であればあるある体験です。

②過去の復習

 そこでまずコンパスを眺めましょう。

 すると過去の学びの復習になります。

 頭の中で過去の記憶がどんどん想起されていき、表紙・帯から要約したときの自分の思考の流れ、またはここまで本を読み進めたときの記憶などが頭いっぱいに膨らみます。この状況さえ作れれば、上記でご紹介した「何の話をしてたのだっけ…?」という体験を回避することが可能となりますよね。

 そしてスムーズに、今から述べられる本の内容と向き合うことができる。これから入ってくる情報も、しっかりと自分なりに吟味していくことが出来るのですね。

難易度高めの内容

 コンパス確認のシチュエーション3つ目は「難易度高めの内容」です。

①成長のための読書とは…

 読書で情報を見聞きするときに、常時すんなり理解できる訳ではないでしょう。

 もしもそうであれば、あなたは自分が知っている範囲のレベルの本しか読んでいない。自分よりレベルの高い本と向き合って、自己成長させるための読書をしていないのです。「ちょっと言っていることが難しいな」と感じる。だからこそ頭の中で思考を駆動させていき、これこそが成長のための階段です。

②思考駆動のアイテム

 そして難易度高めの内容の足踏みを、解消するための方法こそコンパスです。

 まさに駆動させるためのアイテムが、コンパスとも言えるのですね。

 要約された文字たちを見て、本の内容の大局観を手にできれば、難易度が高い内容の理解に大きな一助となる。とどのつまり難易度が高い内容とは、1つの内容に対して深堀り、多方面に風呂敷を広げた内容なのです。

③大局観を失うこと

 つまり内容が分からないとは「大局観を失うこと」と同義です。

 マクロの視点を失ってしまえば、読書の方向性が分からなくなる。だからこそコンパスを確認して、大局観を取り戻して読書の方向性を再確認する。すると複雑で大量の情報量でも、きっと整理や理解がしやすくなると思います。

最後に

 本日は「表紙・帯からコンパス活用STEP3・確認」というお話、いかがでしたか?

 1冊の本を読み終わるまでには時間もかかりますし、情報量も奥・横ともにとても膨大です。すると本を読んでいた目的が失われがちになり、読解力が下がってしまう。

 是非、これらを防止するために、何度もコンパスで方向性を確認しましょう。コンパス確認の習慣が身についたあなたは、きっと迷わずに読書という航海できるようになるでしょう。

 本日はご精読ありがとうございました。 

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