実は人間関係の悩み・2選

客観力

 本日のテーマは「実は人間関係の悩み・2選」というお話です。

 人間は日々の生活の中で、無数の悩みを感じるものです。いくつか具体例を並べるのなら「小顔になりたい」、「裕福な暮らしがしたい」などなど…。これらの悩みは一見すると、人間関係の苦しみとは無関係に感じるモノです。しかし列挙したものは、全てが人間関係に関与した悩みであり、他人あっての悩みなのですね。

 本記事では、多くの人が勘違いしている「実は人間関係の悩み」であるモノを2つご紹介していきます。また簡略的な解決方法も述べているので、自分の生活の中で具体に落とし込んで活用して頂けると嬉しいです。

ステータス

 実は人間関係の悩み1選目は「ステータス」です。

 ステータスとは、所有しているモノやスキル、社会的地位などの総称のこと。冒頭でご紹介した「小顔になりたい」という具体例も、「美容・外見」という尺度から見たステータスの一種です。

 しかし、ここで1つ疑問が浮かびます…。「自分が持っていないスキルを欲する気持ちは自己完結型の苦しみであり、人間関係の悩みではないのでは…?」、このように感じる方もきっと多いでしょう。ですが紛れもなく人間関係の悩みなのですね。

①事実→解釈

 根拠としては「事実」ではなく「解釈」で苦しんでいるから。

 「エラが張っていて、顔が大きい」という事実が、彼女を苦しめているのではありません。その事実を見て「小顔は美人であり、自分は大きな顔だから劣っている」と心が作り出す解釈こそが彼女を苦しめているのですね。

 そしてこの解釈は「他人との比較・承認」という要素が関与して、初めて生まれることは自明です。まさに人間関係の悩みの、代表例とも言えるものなのですね。

②価値の創造

 ステータスへの解消法としては「価値の創造」を目指しましょう。

 価値の創造とは、自分だけの新たな価値のお話を作り出すこと。上記の女性の悩みは、コモンセンスという他人がつくった価値のお話を信じたことに起因しています。

 コモンセンスとは、共通認識のことです。私達は1つのものに価値をつけて、みんなでその価値を信じています。だからこそ脳の認知処理的には不可能な協力人数(ダンバー数)で群れをつくり、協力することが可能となったのですね。

 もちろん恩恵も生み出すコモンセンスですが、物事には良い側面と悪い側面があり、トレードオフの犠牲の対価が彼女のように相対比較で苦しむ人たちです。

 もちろん努力で補えるものなら良いのですが、どうしても変えられない事実ならコモンセンスの洗脳から解き放たれましょう。好奇心を持って小さな興味でも行動を起こせば、一貫性の力によりあなたは少しずつ自分軸の価値形成が出来るようになる。大切なことは、世間・常識の声に思考停止で迎合しないこと。迎合した先には、相対比較の癖で様々な事実を解釈する未来だけでしょう。

貧困

 実は人間関係の悩み2選目は「貧困」です。

 貧困とは、貧しくて生活に困っていること。お金がなければ自分の衣食住を満たすことが出来ませんし、心の安堵感・充足感を満たすための活動も行えません。この事象は、全く他人が関与していないようにも見えるでしょう。

 しかし、実はここにも他人の影が介在しています。

①ステータスの一種

 なぜなら貧困の悩みも、ステータスの一種だから…。

 資本主義社会とは、お金持ちやそれを稼ぐ能力のあるものは価値があると定義された世界です。この事実から紐解けば裕福な生活をしていることも、この現代の根幹となるマクロなステータスということが垣間見えるでしょう。

 そして上記でご紹介した美容・見た目以上に、この世の絶対真理のようになっているコモンセンスです。つまり多くの人が信奉者になっており、自分の頭で考える力がない思考停止した人は、そのお話を真実だと錯覚する。そして周りのお金がない人、それを稼ぐ能力がない人を見下し、自分がそうなることを恐れる。これが貧困という悩みの正体です。

②命を繋ぐことに必死な人

 しかし、ここで1つ反論が飛び交うかもしれません。

 その意見は「明日の命を繋ぐことに必死な人は、相対比較と関係なく苦しんでいない?」というもの。もちろん彼らは目の前を生きることに必死で、苦しさも感じていると思います。しかし彼らは、本当に悩んでいるのでしょうか?

 もしもみんなが同じ貧しさでお金持ちを身近で見る機会がないのなら、きっと貧困には悩まないのではないでしょうか。なぜなら彼らは、命を繋ぐための解決策や行動に意識が向いています。つまり、悩んでいる暇なんてない…。もしも悩んでいる個体がいるのなら、きっと厳しい環境へのアクションが取れずに命尽きていることでしょう。

 貧困で悩めるというのは、行動しなくてもとりあえず命が安全であるという証明でもあります。本当に追い込まれた人は、相対比較で悩みを感じる余白もないのですね。

③俯瞰

 この貧困からの脱出法としては、俯瞰するというアクションがおすすめです。

 お金・能力という尺度のコモンセンスに、意識がハイジャックされていたと気づきを得る。もう一回り広い視野で世界を見たのなら、きっと貧困という相対比較による人間関係の悩みは消えていきます。

④悩むのでなく考える

 またどうしてもコモンセンス内で幸せになりたいのなら、悩むのではなく考えましょう。

 悩むとは、解決策を模索するわけでもなく、ただただ自分を憂うことに対して思考すること。それに対して考えるとは、問題解決の道筋を見つけようと思考することです。

 まだその思考力がないのなら、思考力関連の書籍を読むのです。自分の少ない情報量でいくら悩んでいても、自己否定の信念を強化するだけ…。2つの思考の違いを明確化して、まず本を読んで考えましょう。

最後に

 本日は「実は人間関係の悩み・2選」というお話、いかがでしたか?

 ステータス・貧困ともに相対比較が生み出した、他の動物は感じることがない苦しみです。これらから抜け出すために、考えて俯瞰して自分だけの価値を創造していきましょう。思考停止しているから一喜一憂させられ、目の前に人がいないにも関わらず人間関係の悩みがつきない。

 この記事によって、少しでも人間関係の悩みが減少してくれたのなら嬉しく思います。

 本日はご精読ありがとうございました。

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