片付け収納テクニック・Part1

整理整頓

 本日のテーマは「片付け収納テクニック・Part1」というお話です。

 1度大掃除を頑張って、すごく綺麗な快適空間をつくった。しかし日を重ねるごとにモノは散乱しはじめて元の木阿弥になってしまい、自分を怠惰な人間だと卑下して自己肯定感を下げてしまう。あなたもこのような経験を、1度は体験したことがあるのではないでしょうか?

 ですがモノが散乱してしまうのは、あなたが克己心のない性格だからではありません。ただ片付け収納のための、知識や方法を知らなかっただけなのです。綺麗な空間が維持できている人と部屋が散乱している人では、実はそこまで大した差はないのですね。

 本章から2記事に渡って「片付け収納テクニック」をご紹介していきます。合計4つのテクニックをご案内するつもりなので、是非吸収して実生活に役立ててください。本記事では前半2つのテクニックのご紹介です。

3マス括りテクニック

 片付け収納テクニック1つ目は「3マス括りテクニック」です。

 3マス括りテクニックとは、3つのマスを3回派生させながら繰り返して作り、そのマスに収納場所の名を当てはめていくテクニックです。

①ロジック・ツリー

 言わば、ロジック・ツリーを作成するとも言えるでしょうか。

 仕事・勉強で活用するロジック・ツリーは、片付けでも同様に下準備の土壌として活用できるのですね。そして作成したロジック・ツリーを暗記して、収納の設計図を頭に叩き込む。その後実際の空間でも、それぞれのマスエリアを配置していくという具合です。

 例えば1段目のマスが「キッチン」であれば、2段目のマスとして「食材」・「調理道具」・「食器」と分けていく。さらに調理道具の2段目のマスから派生させて、3段目のマスは「シンクの道具」・「コンロの道具」・「家電製品」といった流れです。4段目もここまでと同じように、また3分類していきます。

 この仕組みを作り暗記するだけで「鍋は何処にあったかな?」と思えば、調理道具→コンロのエリアだとすぐに認識でき、使用や収納が素早く出来るようになるのですね。

②混在の禁止

 しかし有効にテクニックを活用するために、1つ守って欲しいルールも存在します。

 それは混在の禁止です

 例えばシンクがあったとして、その左側に「シンクの道具」、右側に「グラス・コップ」、さらに右側に「コンロの道具」があったとします。一見するとマスによる配置を守っており、問題がないようにも映りますよね?

 ですがシンクの道具とコンロの道具の間のエリアに、グラス・コップのエリアがあります。このグラス・コップは、2段目のマス「食器」から派生した3マス目です。なのに2段目のマス「調理道具」のエリアから派生した、3マス目の間に介入してしまっている。あくまで2段目のマスから派生したグループは、横並びに同じエリア内で分類することが分かりやすくするコツなのですね。

視覚別テクニック

 片付け収納テクニック2つ目は「視覚別テクニック」です。

 視覚別テクニックとは、収納空間の視覚的要素により収納量を調整していくテクニックのこと。ここでは視覚的要素を「密閉エリア」・「ガラス越しエリア」・「鑑賞エリア」の3つに分けていきます。

①密閉エリア・7

 まずは密閉エリアから見ていきましょう。

 密閉エリアとは、中が視覚的に全く見えないエリアのこと。

 押入れやクローゼットなどが代表として挙げられ、見えないことから他のエリアと比較して収納量も多くすることが可能です。密閉エリアの具体的な収納量はと言うと、全体10に対して「7」となります。

 これを聞くと「見えないエリアなら、10入れてもよくない?」という意見も上がってくるでしょう。しかし7で良いのです。なぜならモノの余白がなくなってしまい、奥に押し込んだモノをすんなり引き出すことが出来なくなってしまうから…。閉まって終わりではなく、活用するときのことまで考えることを忘れないようにしましょう。

②ガラス越しエリア・5

 次にガラス越しエリアです。

 ガラス越しエリアは、ガラス扉により中が視覚的に多少見えるエリアのこと。

 食器棚やサイドボードなどが挙げられ、このエリアは見えることを考慮にいれ、先程よりも収納量を減らしていきます。具体的な収納量は全体10に対して「5」です。7の総量を収納すると、どうしても美観を損ねてしまう。だからこそ2割減らして、視覚的に楽しめる空間を作っていくのですね。

③鑑賞エリア・1

 最後に鑑賞エリアです。

 鑑賞エリアとは、家具の上の平面に置いて180度から見渡せるエリアのこと。

 サイドボードや玄関靴入れの上など、上に乗せるという収納は全てここに含まれます。具体的な収納量は全体10に対して「1」です。この総量が合理的であることを理解していただくために、棚の上に多くのモノが乗っている家を想像してみてください。それは美観が保たれた空間でしょうか?

 10に対して1の収納量を超えると、途端に見た目が醜く変貌してしまいます。1割であれば立派な鑑賞作品のようになり、あなたの空間を彩るスパイスにもなってくれる。美術館なども乗せる展示は、10に対して1を厳守しているそうです。是非、1度試してみてくださいね。

最後に

 本日は「片付け収納テクニック・Part1」というお話、いかがでしたか?

 これらのテクニックを知っているか否かで、同じように片付けに取り組んでいても雲泥の差を生み出します。もちろん行動が1番重要であることに変わりはありませんが、理論・知識も強大な武器です。1つずつ、あなたの生活に活用してみてくださいね。

 次回記事でも今回に引き続き、片付け収納テクニックのご紹介です。残り2つは一体どんな技法なのか…?楽しみにして頂けると嬉しいです。

 本日はご精読ありがとうございました。

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