慢性ストレスの種類

メンタルヘルス

 今回のテーマは「慢性ストレスの種類」についてのお話です。

 現代人は歴史上で類を見ないほど、慢性ストレスが充満していると言われています。そして、その慢性ストレスには種類があります。ストレス自体の種類や原因を理解できていない人が、これらのストレスに対処することは難しいですよね?

 何事においてもそうですが、「対策方法」よりもまずは「事実の認識」です。ここで誤認識してしまえば、盲腸にかぜ薬を使っているのと何ら変わらない状態に陥る可能性があるのです。

 では、そんな慢性ストレスの種類を見ていきましょう。

対人関係ストレス

 慢性ストレスの種類1つ目は「対人関係ストレス」です。

 現代社会を生き抜くには、価値観が違う多くの人たちと関わりを持たなければいけません。この「現代の環境」と「私たちの遺伝子」が、そもそもミスマッチを起こしています。人は少数の群れをつくり生活をする動物。ここまで多くの人数と円滑にコミュニケーションを取るように、脳は出来ていないのです。

①ダンバー数

 1990年代にイギリス人類学者ロビン・ダンバーは、「ダンバー数」という理論を提唱しました。

 ダンバー数によると、人が安定的に円滑なコミュニケーションができる人数は「150人」が限度です。この数値以上の人と、薄い対人関係を広く築いているのが現代人です。遺伝子がこなせるキャパ以上の対人関係により、私たちは常に慢性ストレスにさらされます。

②環境的要素あり

 対人関係でストレスを感じてしまうのは、あなた自身の問題だけではありません。環境的な問題も多くはらんでいます。自分ではコントロールできない範囲も含まれるのですから、自責の念に駆られないこと。「そうゆうものだ」という開き直りが重要ですね。本当に価値観が合わない人とは縁を切るのも、自己防衛のために私は重要だと考えています。

③他者貢献

 対人関係ストレスの解消法としては「他者貢献」が上げられます。この内容を深堀りしていくと、物凄い情報量になってしまいます。そのことから本記事では割愛させて頂きますが、3つの階段の3段目としても述べているので、是非そちらをご閲覧頂けたらと思います。 

時間ストレス

 慢性ストレスの種類2つ目は「時間ストレス」です。

 時間ストレスとは、自分の時間を上手くコントロールできないことが原因のストレスです。「自分の時間がない」・「無駄なことに時間を使ってしまった」・「作業に時間がかかりすぎてしまう」など、あなたも感じた経験はありませんか?

 現代人は、過去の人々に比べて作業量が著しく多い。そんな状況に追い打ちのように、時間を奪う中毒品が溢れています。ここでは2つの中毒品を紹介します。

①スマホ

 時間を奪う中毒品1つ目は、「スマホ」です。 

 スマホを見ることは休憩ではありません。脳は活動していて、現代人は脳を酷使させているのです。スマホにより疲労している脳だから、作業時間が多くかかるのも当然。無駄な誘惑を自制心で抑えられないのも当然。マイナス感情で他人に猜疑心や嫌悪感を感じてしまうのも当然です。

 そして本当に望むことが出来なくなってしまう。いや、本当の望みすら分からない、考える余力すら持てない、それくらい脳が疲弊した人もいるかもしれません。

②ジャンクフード

 時間を奪う中毒品2つ目は「ジャンクフード」です。

 人間は食べるものから体が作られます。脳も体の1つであり、私たちはバランスよく栄養素を摂取してはじめて、最大のパフォーマンスを出せるのです。つまりジャンクフードでつくられた脳は、栄養不足の状態なわけです。結果的に頭の回転が悪くなり、感情に流されやすくなるのは目に見えているでしょう。

 そうなれば生産性は地に落ち、多くの娯楽業界の利益のために自分の時間が搾取されてしまう。ただでさえ時間不足の環境なのに、時間を奪われるのです。もはや信念となる、好きなことをしたり探したりするという意識すら浮かばないでしょう。

 「自分がしたいことを明確にする時間を作る」、これこそ第1歩です。その後、スマホやジャンクフードの時間制限に移っていく。まず、小さなことから行動しましょう。

最後に

 対人関係ストレス、時間ストレスのどちらにも共通していることがあります。

 それは「自制心」を養うこと。

 自制心なしに他者貢献に励んだり、スマホ・ジャンクフードを制限することはできないでしょう。ストレスを上手く解消できている人は、自制心が高い人なのです。また自制心についての記事も更新したいと思っています。楽しみにして頂けると嬉しいです。

 本日は精読ありがとうございます。

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