自己研鑽ではアウトプット必須

勉強・読書

 本日のテーマは「自己研鑽ではアウトプット必須」というお話です。

 自己研鑽とは、自分自身を鍛えて磨き上げ、知識を深めてスキルを高めていくことです。知的好奇心が旺盛な方や、自由な状況を求めて問題解消に取り組んでいる方は、きっと自己研鑽の時間を設けるよう努めているのではないでしょうか?

 しかし時折、間違った自己研鑽に注力してしまっている人がいます。貴重な時間を活用するのであれば、非効率な方法を行っていては勿体ないですよね。そこ本章では、効率的な自己研鑽の必須内容として「アウトプット」について深堀りしていきます。好奇心・自由への土壌の部分となるので、是非今後の学習方法に採用して頂けると嬉しいです。

インプットは自己満足

 まずインプットだけの自己研鑽は、基本的に自己満足です。

 なぜなら人間はアウトプットすると記憶に残りやすく、インプットだけでは忘れていってしまうものだから…。

①具体的な内容

 具体的なインプット内容としては「本を読むだけ」・「動画を見るだけ」・「オーディオブックを聞くだけ」の自己研鑽です。

 それに対してアウトプット内容は「自分なりの言葉に変換する」・「ロジックを新たに作り出す」・「他の知識と関連付けてみる」など…。さらにはこの能動的な営みによる軌跡を、紙に書き出して残し、日にちを開けて適度に復習していく。これこそベストな自己研鑽のアウトプット方法と言えるでしょう。

 復習の間隔としては「1~2日後」→「7日後」→「16日後」→「35日後」→「62日後」を、想起するための勉強として定めてみてください。時間があまりとれない方は、16日後までとなる3回のフェーズによる想起でも構いません。1度忘れたものを呼び起こす活動は、あなたに長期記憶を授けてくれるでしょう。

②エンタメと同じ

 ちなみに読書や動画だけの学びは、エンタメと同じではないかと私は感じています。

 確かにインプットだけなら、体力的・精神的にも労力があまりかかりませんよね。なぜなら思考というアクションが皆無となっていて、楽に知的好奇心が満たせられるから…。次々と脳内世界に新たな情報が介入してくることは、大きな快楽の一種です。

 それに対してアウトプットは、1つの情報と向き合って、自分の頭で考えるという知的活動をこなします。一見すると多くの労力もかかりますし、新しい情報が入ってくる速度も下がってしまう。だからこそ多くの人は、インプットだけの自己研鑽で満足してしまうのでしょう。

 しかし、これではエンタメとやっていることが変わりません。瞬間的に今の快楽を得るための活動であり、未来の自分をより良くする活動ではないのです。

③アウトプットでしか見えない世界

 しかし反対意見として「修行僧になってまで、自己成長しなくていいよ」という声も聞こえてきそうですね。そんな皆様に1つ朗報があります。それはアウトプットでしか見えない世界があること。

 例えば、1つの情報と向き合い思考して色々考えていると、物事の表面部分だけではなく本質部分が見えるようになっていきます。つまり新しい情報が介入してこなくても、その都度で別種の知的好奇心は満たされているのですね。

 またある情報に対して本質までしっかり理解したからこそ、それを前提知識として持っていなければ理解できない情報も楽しめるようになる。横に広げるだけが好奇心ではなく、縦に掘っていく営みも好奇心を求める活動なのですね。

2つの記憶

 次にアウトプットが効果を持つ根拠となる、2つの記憶のお話です。

 ここでご紹介する記憶は「意味記憶」と「運動性記憶」です。

①意味記憶

 意味記憶とは、意味だけを見聞きして記憶に残った情報のこと。

 この記憶の特徴として、覚えることが中々できず、仮に1度頭に入ったとしても忘れやすいという性質を持ち合わせています。前述した読書や動画だけのインプットは、まさにこの記憶法に当てはまりますよね。

②運動性記憶

 それに対して運動性記憶とは、運動神経と併用して記憶に残った情報のこと。

 こちらは意味記憶とは真逆で、すんなり覚えることができ、さらに1度覚えれば忘れにくいという性質を持っています。

 例えば歌を歌うことやプールで泳ぐことは、暗記とは別種のモノに感じられます。しかしそれをこなすための情報を頭に留めていなければ、運動としてアウトプット出来ませんよね。そして久々にカラオケやプールに行っても、正しく情報を引き出せるものです。これは運動神経と併用して覚えたからこその賜物である。

 そして本や動画の内容を思考して紙に書き出すという作業は、手を使った立派な運動の1つです。だからこそ「書くと覚えられる」という古来の方法は、脈々と引き継がれてきたのですね。

 またこの原理で言えば、実際に声に出して復唱することも理にかなっています。具体的なアクションとしては、他人とアウトプット共有をしたり、1人で人形や鏡の自分などに話しかけるというのも良い方法ですよね。

 是非、書いて喋って能動的なアウトプットを意識していきましょう。

最後に

 本日は「自己研鑽ではアウトプット必須」というお話、いかがでしたか?

 もしもあなたが大量の書籍に目を通しているのに、現実世界が好転しないのであれば、そこにはアウトプット不足が隠れ潜んでいるかもしれません。

 私は過去に「何で本に書いてあることが、実践できないのだろう」と考えていた時期もありました。しかしその理由はシンプルであり、アウトプットをしていないので本質が理解できていないことや、だからこそいざシチュエーションが来た時に想起できなかったのです。1度騙されたと思って、思考して読書まとめノートなどを作成してみましょう。

 本日はご精読ありがとうございました。

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