好きな道に進めない「3つの執着」

客観力

 本日のテーマは「好きな道に進めない・3つの執着」というお話です。

 自分の好きなことが明確であり、進みたい道もはっきりと見えている。しかしどうしても世間の当たり前を無視することが出来ない。このような悩みを感じている方は、きっと少なくないでしょう。

 しかし同調圧力に平伏さず、自分の心の声を大切にして生きている人もいます。一体、彼らとそうでない人にはどのような差異があるのでしょうか…?

 本記事では、好きな道に進めない根幹の原因となる「3つの執着」のお話です。好きなことで人生を歩んでいる人は、この執着を捨て去って、他人の当たり前から解放されています。では細部の内容を紐解いていきましょう。

世間体

 3つの執着1つ目は「世間体」です。

①他人のお話

 世間体とは詰まるところ、マジョリティが心の拠り所にしている他人が作ったお話です。

 人間は本能にある不安・恐怖の対策として、生きる拠り所となる価値観を考えます。人によって千差万別の価値観ですが、どれ1つ例外なく全てが創造物であるフィクションです。その作り話に居座ることで、私たちは日々安心感を得ているのですね。

 そしてこの世界には「お話を自ら考え出す人」と「他人に考えてもらう人」の2種類の人間がいます。好きな道がある人であるということは、とどのつまり自分で心の拠り所となる価値観のお話を作れるという証明です。つまり、あなたはストーリーテラーであるということ。

②承認欲求

 ここまでの事実を俯瞰できていても、多くの人が世間体のお話を捨てられません。

 なぜでしょう?

 その理由は、承認欲求が関連しています。

 私たちは社会的な動物として群れをつくり進化したことから、他人に認めてもらいたいという強力な欲求を持っています。そして承認欲求は我が道を行くより、他人に合わせた方が満たしやすいもの…。だからこそ世間体の執着は、相当な覚悟を持たねば捨てられないのでしょう。

③自己肯定感が低下

 しかし、世間体にしがみつき続けることにもリスクは存在します。

 それは自己肯定感が低下してしまうこと…。

 世間体を信じて承認欲求を求める行為は、外側から自信を得る行為です。他人から良く見えるように着飾れば、承認という自信により不安・恐怖を解消できます。ただこの状態は、外側からの称賛なしに自信を感じられないことと同義ですよね?

 それに対して自分の心の声に耳を傾け、そのお話に従った生き方をすると内側から自信が湧いてきます。なぜなら自分をがんじがらめに追い込まず、自己肯定を常にしている状態だから…。この心を「自己肯定感」と言います。

④自信の種類に答えなし

 外側or内側の自信の、どちらをバイタリティにするかに答えはありません。

 しかし好きな道に進みたいという気持ちが消えずに頭で飛び交うのなら、1度勇気を持って世間体を捨ててみませんか…?きっとそこには想像よりも安全で、自由な世界が広がっているはずだから…。

安全

 3つの執着2つ目は「安全」です。

 新しい道へ進むことは危険なことも多く、安全とは程遠いものでしょう。もしかすると人や財産などを失ってしまうかもしれません。そして安全への執着のため、身動きが取れなくなるのですね。

①不安と不満のトレードオフ

 そこで「不安と不満のトレードオフ」を想起しましょう。

 不安を背負えば不満は解消され、逆に不満を背負えば不安が解消されます。この理論を思い出して心の声に自問自答すれば、自分はどちらを解消したいかが見えてくるはず…。

 もしその答えが「安全に生きる」と出たのであれば、それも立派な自分軸の価値観です。思考停止して安全に居座る人と、思考した上で安全を選択する人には天地の差があることでしょう。その場合、自分の選択を誇ってください。

②長期的な虚しさ

 とは言え、本ブログでは「好奇心・自由」への道を提唱しています。ですので少しばかり、ポジション・トークのフェーズも入れさせてください。

 安全を選択するということは「長期的な虚しさ」を受容する勇気が必要です。不満を受け入れて長い人生を生きていくとなれば、虚しさは常に心の奥底に滞在している。この事実を忘れずに安全にもリスクがあることを知って、是非とも「好きな道」か「安全な道」を吟味してくださいね。

成功

 3つの執着3つ目は「成功」です。

 好きな道を目指す方は、何かしらの目標を設定することでしょう。目標の成功を目指すことは、目の前の作業に取り組むモチベーションUPにも繋がります。

①ゴール→プロセス

 しかしここで1つ、留意しなければいけないポイントが存在します。

 それは「ゴール」ではなく「プロセス」が主の目的であることを忘れないこと。

 成功というゴールを目的に置いてしまうと、好きな道への不安感が助長されてしまいます。そして目の前の道が認知の歪みにより、更に苦しく険しいモノになってしまう。その苦しみから挫折してしまい、途中で世間体や安全の執着に戻ってしまう人も星の数程いることでしょう。

②楽しいから選択したはず

 しかし本来好きな道とは、その道を歩くこと自体が楽しいから選択したはずでしょう。

 ゴールとなる成功に目を向けて、目の前の喜びに気づけないのなら本末転倒です。是非とも目の前の道を楽しみながら、結果論として成功が手に入るかもしれないというマインドを持ってくださいね。すると仮に成功しなくても、あなたの人生はどこの誰よりも幸せに包まれるはずだから…。

最後に

 本日は「好きな道に進めない・3つの執着」というお話、いかがでしたか?

 他人が敷いたレールをここまで歩んできた人にとって、自分の好きな道を歩くことはとても難しいことでしょう。私の経験上からも、一朝一夕で出来るものとは思っていません。

 しかしスキル習得と同じように、執着解放も少しずつ上達していくものです。すぐには執着を捨てられなくても、いきなりゴルフや歌の達人になれないような心持ちで、少しずつ執着解放の達人を目指していきましょう。

 本日はご精読ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました