自由のため「執着を捨てる方法」

客観力

 本日のテーマは「自由のため・執着を捨てる方法」というお話です。

 自由に行きたいという本能は、誰しもの潜在意識の中で眠り続けています。しかし大人になるに連れ、世間体の詰め込み教育や、現在の安全な生活を捨てられない気持ちが嵩んでいきます。そして不満を抱えながらも、自分の心が望む人生を放棄してしまうのですね。

 本記事では、前記事のお話でご紹介した自由を阻む「3つの執着」を捨てる方法を、3STEPでご紹介です。このロードマップをこなしていけば、きっとあなたは3つの執着と自己を分離できる。そして心の声が発する楽しいを、優先することが出来るようになるでしょう。

STEP1・自己を肯定

 まず最初のSTEPは「自己を肯定」すること。

 世間体を捨てたり、リスクを受容するには、自分自身だけで自信を感じられなければいけません。その自信は周りが承認してくれたから得られる、外側からの自信では駄目なのです。1人険しく好きな道を進むには、自己肯定という土壌は必須マインドと言えるでしょう。

①自分の心の声を聞く

 そのためには自分の心の声を聞きましょう。

 傾聴する際の留意点としては、絶対に他人の声を介在させないこと。親しい人が、帰属団体が、この世界の全てが、あなたの声に否定的であったとしても狼狽えてはいけません。

 あなたが今この瞬間に感じたその声は、紛れもない事実です。誰1人として、それを肯定してくれなくても、自分だけは自分を肯定してあげる。すると1番身近な人間である自分に肯定されたことによって、どんどん自己肯定感が湧き上がってくるはずでしょう。

②「いずれ・昔は」は禁句ワード

 そして自己肯定する際の禁句ワードも存在します。

 それは「いずれ・昔は」という言葉です。「いずれ、好きなことをやる」という言葉は、未来の自分がきっと果たしてくれるであろうという、他力のニュアンスが含まれます。しかしこれは自己肯定でしょうか…?

 現在のあなたは世間に迎合し、安全に居座って、不満を背負っている。ただその不満が苦しくてしょうがない。だから妄想の未来の世界で、好きなことをしている自分を描いているだけなのではないですか…?

 また「昔は、好きなことをしてた」という言葉も、過去の自分に思い耽り、現在の不満からの現実逃避をしています。今あなたが生きているこの瞬間は、過去でも未来でなく現在です。

 正しくこの瞬間にマインドフルネスをして、今好きなことが出来ていない自分を肯定してあげましょう。「世間の評価欲しいよね」・「リスクを背負うこと怖いよね」と…。そして自己肯定を繰り返した先に、好きな道に行ける勇気を手にできるのではないかと思います。何事も急ぎすぎないこと、それが肝心です。

STEP2・他人を気にしない

 2つ目のSTEPは「他人を気にしない」こと。

 現在のありのままの自分を肯定して、内側から自分が好きだと感じられるようになった。この力を原動力にして、今から好きな道に進みます。

①自己肯定感の低下

 しかし初期の道では、他人の声や目線により「やはり戻ろうかな」という声を、自分で自分に浴びさせてしまうことでしょう。出る杭は打たれるように、ここで正規の道に戻ってしまう人が如何に多いことか…。

 ですがここで戻ると、せっかく積み上げた自己肯定感がまた低下してしまいます。最初のSTEPであるがままの自分を認めたはずなのに、途中で怖くなり、自分の気持ちを無視して他人の声に舞い戻ったからです。

②ホメオスタシス(恒常性)

 人間はホメオスタシス(恒常性)という維持機能があり、一朝一夕で変革することは出来ません。自己肯定のフェーズにより、新しい自分に変革したと思っても、まだ乾ききっていない陶芸のようなもの…。簡単に元の形に戻ってしまう。このフェーズでは油断せず、他人の声や目線には常に注意して挑みましょう。

③坂本九の苦しさ

 ここで1つ、他人の声や目線と戦うために「坂本九さんのエピソード」のご紹介です。

 坂本九さんと言えば「上を向いて歩こう」のヒット曲を世に送り出し、1985年の日本航空123便墜落事故で命を落とした日本の大ヒット歌手です。

 彼は生前に「太陽の塔の製作者・岡本太郎さん」と酒の席で飲み明かしたのだとか…。そこでの会話で岡本太郎さんが「人気者は大変だなぁ」と冗談交じりでからかうと、彼は号泣の涙と共に苦しさを吐露したそうです。

 坂本九さんは、自分が好きなことを貫いて、結果として大ヒット歌手という名声を手にしました。しかしその名声はその後の彼の足枷となり、もう自分の好きなことが表現できなくなってしまった。とどのつまり、強大な承認欲求への執着心が心の中でとぐろを巻いてしまったのです。だけど本心は、自分の好きな道に進みたい。これが坂本九さんの涙の理由です。

 是非ともあなたには、この人気者の苦悩を思い出し、他人の声や目線を気にしないマインドを貫いて欲しいと感じます。

STEP3・好奇心に従う

 さぁ最後のSTEP「好奇心に従う」フェーズです。

 あなたはこれから心が発する好奇心のまま、自由にこの世界を生きる道を模索していって良いのです。他人から見れば笑われたり、貶されるような内容であったとしても、あなたがそこに価値を抱いている。それならば従わない理由がありません。

 またこの項では、自分の好きなことが分からないという人へのアドバイスもご紹介します。このような方は、これまでの人生を他人の声に耳を傾けすぎて、自分を押し殺してきた人です。だから自分で自分が分からない。でも「分からないこと」と「無いこと」は違います。

 ではアドバイスを2つご紹介します。

①本を読む

 好奇心を取り戻す方法1つ目は、まず本を読みましょう。

 本は、この世界の要素を映し出す鏡のようなもの。あなたはこの「時代、国、周りの人々」という小さな価値観にしか触れていない。そんな小さな世界の外側にある世界を見せてくれるもの、これこそ読書の最高の醍醐味です。つまり本は、自分の好きを探す旅にもなるのですね。

②1通り試してみる

 好奇心を取り戻す方法2つ目は、1通り試してみること。

 読書で好奇心のきっかけを掴んだら、あとは全ての興味・関心を1通り試してみることをオススメします。本はレストランのメニュー表に比喩ができ、美味しそうと感じているだけです。実際に食べてみなければ、美味しいかどうかは分からない。

 これと同じであなたは本により、ある事柄への好奇心が灯った。それならばその好奇心の先には、本当に自分が好きだと感じられるか検証してみようではありませんか。そして終着駅として、自分への理解が深まるのですね。

最後に

 本日は「自由のため・執着を捨てる方法」というお話、いかがでしたか?

 ここまでご紹介した3STEPを試して、全てがいきなり上手くいくことはないでしょう。また好奇心が湧いて試してみたら、全く心が踊らないということも良くあります。

 しかし「失敗は成功の母」という言葉があるように、この経験が次の成功へ導いてくれる。また1つの事柄に対して、好きじゃないという認識を知るというのも、自分を知ったという前進です。このように無駄なものなどないのだから、是非とも心の声を大事に前に進んでくださいね。

 本日はご精読ありがとうございました。

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