夜時間・過ごし方の議論①「副交感神経優位の生活」

食事

 本日のテーマは「夜時間・過ごし方の議論①・副交感神経優位の生活」というお話です。

 好奇心や自己実現欲求が高い傾向にある方は、時間への意識も高いでしょう。その中でも比較的分かりやすい日中時間は、誰しもが集中力や時間術の書籍で過ごし方を学びます。

 ですが本当に時間を大切に思うのなら、日中だけでなく夜の時間にも目を光らせなければいけません。なぜなら日中時間と夜時間は、コインの表裏のように繋がっているから…。仮に夜時間が乱れれば、もう片方の日中時間が乱れることも必然です。

 しかし夜時間の過ごし方について調べてみると、人によってオススメアクションが違います。本章では、推奨される夜時間の過ごし方を2つに大別し、どちらが良いかを議論をしていきたいと思います。是非ともお付き合い頂けると嬉しいです。

副交感神経優位の生活

 まず1つ目に挙がる夜時間の過ごし方は「副交感神経優位の生活」です。

 このアドバイスだけ聞いても「副交感神経って何?」と、疑問符を浮かんだ方もいると思います。そこでまずは自律神経についてのご紹介です。

①自律神経

 自律神経とは、無意識の領域で自動的に活動・休息を制御する神経のことを指します。

 起床から夕方頃までは活動を促す交感神経優位となり、日々の仕事・勉強・娯楽などを楽しむことができるでしょう。その後、夕方を目処に休息を促す副交感神経優位へとシフトチェンジしていき、リラックスが加速して入眠へと繋がっていくのですね。

②健康&翌日パフォーマンス

 そして夜時間に副交感神経優位になる活動を推す案は、健康や翌日パフォーマンスを大切にする考え方です。夜にリラックスしているからこそ、その日の疲労を次の日に溜めない。また健康という土壌が維持できているからこそ、翌日パフォーマンスを最大限にすることが可能です。

 このブログのコンセプトである自由・好奇心も人生の重要なスパイスですが、それらは健康という土壌あってこそ…。現段階で2つ目の夜時間・過ごし方の案をご紹介していませんが、実は私はこちらの案よりの主観を持っていることをここで開示します。

3つの制限

 では副交感神経優位を促すための、3つの制限のご紹介です。

 現代人の多くがついつい制限できていないものばかりなので、是非とも普段の生活の中で留意して頂きたいと思います。

①食事の制限

 まず1つ目は「食事の制限」です。

 夕食の時間は必ず、就寝2時間前には済ませておきましょう。なぜならレム睡眠時(入眠2時間以内)に分泌されるはずの、成長ホルモン(グロースホルモン)分泌を阻害してしまうから…。私たちは睡眠中に血糖値が高い状態が続くと、レム睡眠時に成長ホルモンが分泌されないそうです。

 成長ホルモンは疲労を回復してくれるホルモンとも呼ばれており、住宅に比喩すれば10数年起きに行うリフォームのようなものです。リフォームを怠って老朽化した建物は、小さな災害にも耐えることができなくなってしまうでしょう。

 この事象と同じく、身体も1日起きに睡眠で成長ホルモンを分泌させてあげる。だからこそ適度なストレスに遭遇しても、健康体を維持することが可能となるのですね。

②運動の制限

 次に2つ目は「運動の制限」です。

 健康的な身体を維持するために、日中に筋トレや有酸素運動などを習慣にすることはとても良いことです。しかし就寝に近い時間に関しては、良い習慣も毒になってしまう…。なぜなら激しい運動は交感神経優位を促し、就寝へ向かうクールダウンの副交感神経優位を邪魔します。

 こうなれば入眠困難や中途覚醒、もしくは寝ていたとしても疲労がとれないという結果は明らかでしょう。

③ブルーライトの制限

 最後となる3つ目は「ブルーライトの制限」です。

 ブルーライトとは、可視光線となる380nm~495nmの青色光のこと。可視光線の中でもエネルギーの高い光線であり、太陽光に含まれる波長の光です。そしてLED・蛍光灯・PC・スマホなどからも、ブルーライトは発せられています。

 現代文明の電気という進歩は素晴らしいものですが、トレードオフの犠牲として私たちの自律神経を狂わせてしまう。本来の夜であれば浴びないはずの光を私たちは浴び続け、身体は日中だと錯覚してしまう。そして交感神経が常に優位になり、夜の睡眠の質・時間ともに低いものにしてしまう。そして健康・好奇心・自由ともに失ってしまうという怖いお話です。

最後に

 本日は「夜時間・過ごし方の議論①・副交感神経優位の生活」というお話、いかがでしたか?

 まだ2つ目の夜時間の過ごし方を述べていませんが、副交感神経優位へのクールダウンは大なり小なり必要不可欠です。地位・お金・好奇心・自由と生きる道はいくつかあれど、やはり健康という柱は守り通して欲しいと感じます。

 次回記事では、2つ目の夜時間の過ごし方のご紹介です。私の主観による勝手な議論ですが、このお話に終止符も打ちたいと思っています。楽しみにして頂けると嬉しいです。

 本日はご精読ありがとうございました。

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