夜時間・過ごし方の議論②「暗記系の勉強」

勉強・読書

 本日のテーマは「夜時間・過ごし方の議論②・暗記系の勉強」というお話です。

 好きなことをしたり自分を高めたりする為には、有限となる時間への意識を高く持つことが重要です。18世紀・アメリカ合衆国の政治家・ベンジャミン・フランクリンの言葉に「Time is money」という言葉がありますが、時間はお金と同等か、それ以上の価値を孕んだ財産と言えるでしょう。

 そこで夜時間の過ごし方について調べてみると、人によって推奨されるアクションが違い、2つに大別されるのです。そのことから前記事・本記事の2回に渡って、推奨される夜時間の過ごし方の2つのどちらが良いかを議論させて頂いています。本章が最終章となるので、もう少しばかりお付き合い頂けると嬉しいです。

暗記する

 2つ目に挙がる夜時間の過ごし方は「暗記する」ことです。

 集中力や勉強時間帯の推奨理論として、一般的には脳が元気な朝がオススメされます。とくに思考力を要して、自分の頭で考える営みはエネルギー満タンの朝に移すべきでしょう。しかし、夜時間にオススメされる勉強内容もあるのです。一体何でしょうか…?

 それこそが暗記系の勉強なのですね。

①記憶のゴールデンタイム

 それを結論づけるものとして「記憶のゴールデンタイム」が存在します。

 記憶のゴールデンタイムとは、就寝前1~2時間前に暗記学習した内容は、より記憶に残りやすいという時間帯の理論です。

 なぜ最も記憶に残りやすい時間帯なのかというと、睡眠中に人はその日に見聞きしたことが記憶に定着されるから…。とどのつまり眠りに最も近い時間帯であるラスト2時間こそ、暗記勉強には打ってつけだったという訳ですね。ちなみに就寝15分前は、日中の1時間にも匹敵する程に暗記学習を効率化するとも言われています。

②記憶の衝突

 また記憶のゴールデンタイムを最大限に活かすために、記憶の衝突にも留意しましょう。

 記憶の衝突とは、暗記系勉強のあとにTV・スマホの情報を見聞きすると、暗記の効用が減少してしまうこと。

 仮に就寝前2時間以内に暗記系勉強をしたとしても、その後にTV・スマホのエンタメ情報をインプットしてしまえば、そちらが優先的に記憶に残ってしまいます。せっかくの努力・時間投下が無駄になりかねないので、勉強のあとはベッドに一直線に入りましょう。

③楽しいことを考える

 また就寝前に記憶に残しやすい性質は、勉強とは無関係な所でも活用できます。

 それは「楽しいことを考える」こと。

 寝る前に考えたことがより記憶に残りやすいのなら、ここでネガティブな思考を巡らせれば、あなたの自己肯定感は地に落ちてしまう。しかし楽しいことで思考を駆動させれば、きっとポジティブな人間性を手に入れられるでしょう。

 人間は、寝る前に考えたことで人格が出来上がると言います。是非ともこの時間は極力1日にあった楽しいことの想起、もしくは暗記に努めましょう。

副交感神経優位の生活との比較

 さぁ前記事&本記事のメインイベントです。

 夜の過ごし方の議論として「副交感神経優位の生活」と「暗記系の勉強」を比較していきましょう。

①自己実現・好奇心ファースト

 まずは自己実現や好奇心ファーストで、夜時間の過ごし方について考えてみます。

 このケースでは「暗記系の勉強」に分があるのではないでしょうか。

 なぜなら人生の時間は有限であり、永遠の命を持つ者など1人もいない。そうなのであれば夜時間に日頃から塵積で、情報を蓄積している人とそうでない人では、後々に超えられない差となって結果が現れてしまう。また日中に行う勉強の全てを、思考系の勉強に回せることも理に叶っていますよね。

②健康ファースト

 しかし私個人の主観からは、このアクションに異を唱えます。

 夜時間には「副交感神経優位の生活」を全うすべきだと感じるのです。なぜなら健康ファーストでいる方が、この世の何よりも重要だと思うから…。

 暗記系の勉強は思考する勉強よりは易しめとはいえ、活動していることに変わりはありません。私の肌感覚としましても、勉強により身体全体が興奮状態へと高まっていき、交感神経優位への流れを感じます。もちろん短期的なゴールに向けて一踏ん張りするなど、暗記系の勉強というアクションが奏功することも多いでしょう。

 しかし脳内に知識の木を広げていき、この世界の全てを知るという目的ならば、夜こそリラックスすべきではないでしょうか…?スティーブ・ジョブズやナポレオン・ボナパルトなど、努力を欠かさず忍耐強い人程に、若くして逝去しています。長く生きれば、それだけ多くのことが学べられる。私はその可能性を信じ、夜時間は出来るだけリラックスを心がけています。

最後に

 本日は「夜時間・過ごし方の議論②・暗記系の勉強」というお話、いかがでしたか?

 もちろん夜にも情報を詰め込みながら、長生きした人もいます。体力や精神力の容量が大きい遺伝子を持っていたのでしょう。実際問題、どちらが多くの知識や思考力を有することが出来るかは分かりません。

 それでも私はリスクヘッジの意味も込めて、また健康とリラックスという人生の味わいも楽しみながら生きていきたいです。皆さんも是非ともこの2つのアクションプランに対して、自分の中で議論して、自分だけの答えを見つけてくださいね。

 本日はご精読ありがとうございました。

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