本日のテーマは「最強の脳チューニング法・有酸素運動」というお話です。
皆さんは、普段の生活の中に有酸素運動の習慣を取り入れているでしょうか…?
もしも答えがNoであるのなら、あなたは有限となる1日の時間を喪失しているかもしれません。「えっ、運動時間を取り入れていない分、時間が空くけど…?」と、あなたは疑問符が浮かぶことでしょう。ですが運動時間を取り入れていないからこそ、多くの時間を失うのです。
なぜなら有酸素運動は最強の脳チューニング法であり、運動後には集中力を飛躍的に伸ばすことが可能となるから…。一見すると24時間の1部を運動時間として消費していますが、仕事・勉強・趣味に没頭できる抽象的な集中時間感覚は、むしろ増えているのですね。
本章では、なぜ有酸素運動が集中力回復に効果があるのか、また運動を行う際のルールについてご紹介していきます。
集中力回復の理由
まず有酸素運動が、集中力回復に効く理由です。
ここでは脳内で分泌される2つの物質を、根拠としてご紹介させて頂きます。
①BDNF(脳由来神経栄養因子)
1つ目の物質は「BDNF(脳由来神経栄養因子)」です。
BDNFとは、脳内の神経細胞の成長を促したり、維持するためのタンパク質です。「Brain-derived neurotrophic factor」の略で、日本語に直訳すると「脳の中で派生している神経細胞の栄養となる要素」です。
私たちが食べ物なしに身体を維持させられないように、脳にも栄養となるタンパク質を供給しなければいけません。もしもBDNF分泌が少なくなれば、私たちの神経細胞は萎縮してしまうことでしょう。そんなBDNF分泌の方法こそが運動なのですね。
栄養を与えられた脳は元気を取り戻し、集中力・記憶力を向上させます。他にも前頭前皮質が担っている感情コントロールや、認知症・うつ病の予防にも効果的です。まさに運動しないことは、百害あって一利なしと言えそうです。
②グロースホルモン(成長ホルモン)
次に2つ目の物質は「グロースホルモン(成長ホルモン)」です。
グロースホルモンとは、脳下垂体前葉から分泌されるホルモンのこと。日本語にすると「成長」という意味であり、私たちの代謝・免疫・認知機能に関与して、心身の疲労を回復させてくれます。そのことから女性に嬉しい、アンチエイジング効果があるとも言われているのですね。
このホルモンは子供時代に大量分泌され、大人になると減少の一途を辿ります。しかし運動を行うことによって、大人であってもグロースホルモン分泌を促すことが可能です。
とどのつまり運動習慣がない人はグロースホルモン分泌が少なくなり、疲れやすく早く老化してしまう。だからこそ運動して集中力・記憶力・行える作業量を増やして、時間獲得を目指すのですね。
有酸素運動のルール
次に有酸素運動を行う上でのルールを2つ見ていきましょう。
①中強度の運動(3~5METs)
1つ目のルールは「中強度の運動」です。
中強度の運動とは、運動強度の単位「METs(メッツ)」で「3~5METs」の強度のもの。具体的なアクションに置き換えるのであれば、「速歩き」から「軽いジョギング」の有酸素運動がこの強度に当たります。
この強度より負荷が弱ければ、集中力回復に効くホルモン分泌は少なくなってしまいます。また負荷が強すぎれば、肉体疲労でその後の作業への体力が残っていません。こうなれば本末転倒ですよね。
だからこそ集中力を回復を奏功させる運動強度は、中強度を厳守することなのです。
②30~90分の時間
次に2つ目のルールは「30~90分の時間」です。
なぜこの時間内の有酸素運動なのかと言うと、30分以上を超えると脳に良いホルモン分泌量が増進します。もちろん10分程でも分泌しない訳ではありませんが、脳機能を回復させるという目的を持つのなら30分以上は行った方が良いでしょう。また90分までの時間制限を設けているのは、あまりに多い運動量はやりすぎにより脳のパフォーマンスを下げてしまうから…。
もちろんその人の体力に依存する側面もあるので、90分以内でも体力切れで動けなくなる人もいるでしょう。まずは自分の体力で無理のない範囲から始めて、可能な限り90分に近づけていくのが良いのではないでしょうか。
最後に
本日は「最強の脳チューニング法・有酸素運動」というお話、いかがでしたか?
運動はすればする程に脳機能回復で賢い自分になって、時間も増えていくことでしょう。私の主観的感覚でも集中時間や効率の良さなど、全てが飛躍したことを覚えています。また感情コントロール能力も向上して、不安・怒りなどを受け流すことも容易になりました。是非とも多くの人に、運動による心地よさを1度体験して頂きたいと思っています。
本日はご精読ありがとうございました。
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