仕事を遅くする人「2つの習慣」

問題解決

 本日のテーマは「仕事を遅くする人・2つの習慣」というお話です。

 どんな仕事も即断即決で成果を生み出すスピーディーな人と、作業の投下時間は多めですが中々成果が上がらない人とがいます。どちらも努力して仕事に向き合っている姿勢は同じですが、厳然たる結果の差異が生じてしまう。なぜでしょう?

 そこで本章では、仕事が遅い人にフォーカスを当ててみました。彼らの悪い習慣を知って行わないように心がければ、逆説的に合理的な作業に近づいていくと考えられるからです。足し算ではなく引き算に意識を向けることは、奏功することが多いことで有名ですよね。

 例えば、文章を執筆するときに書かない内容に注目して、文章の量を削っていく。タスクリストを作るときにやらないことリストをつくって、それだけは行わないなど…。それを仕事の作業内容にも応用して、考えていこうという営みです。

 では本題となる、仕事を遅くする人の2つの習慣を覗いていきましょう。

網羅的検索

 仕事を遅くする人・2つの習慣1つ目は「網羅的検索」です。

 網羅的検索とは、課題達成のために様々な情報を出来るだけ集めようとしてしまうこと。

 一見、情報を集めることは良いことに見えます。しかし、ビジネスではマイナスの結果へ誘うことが多いようです。

①機械には勝てない

 もちろん機械のように1度見たものをすぐに暗記して、その中で最善策を考えられるのであれば、情報が多いに越したことはありません。しかし人間は、それだけの記憶力や解決策模索能力を有していません。とどのつまり機械には勝てない。そうなれば情報のインプットに膨大な時間をかけ、さらには解決策が複数浮かぶことから迷いの心で選択できず、身動きがとれなくなってしまうでしょう。

 だからこそ最低限の情報だけ集めて、3つ程の仮説となる解決策をつくり、その中から選択していく思考法が重要となるのですね。

②体力・気力不足

 仮に網羅的検索による戦い方でビジネスに挑んでも、体力・気力不足でやった気になって終わりでしょう。フィードバックも得られないので、仕事で感じられる成長や楽しみがなく、仕事自体を嫌いになってしまいます。そして人生の大半の時間を、負の感情で染めてしまうのですね。

 もちろん例外として、とてつもない体力がある遺伝子の人が、網羅的検索で努力して成果を上げることもあるでしょう。しかし通常の体力の人が、この戦い方では心身を病んでしまう確率は上がる。また後輩を持ったときにも、自分の成功法則を後世に継がせることが出来ないのです。

③ビジネスと学問は違う

 ここからビジネスと学問が違うという事実が垣間見えます。

 ビジネスで成果を求めるのであれば課題への知見を深めることよりも、スピーディーに課題の回答を導き出す方が重要です。これが学問であれば、網羅的に多くの情報に触れてニュートラルにインプットする。そして自分だけの考えを導き出すというプロセスが正しいですよね。

 つまりビジネスや学問などの文脈が変われば、そこで行う最善策も変わってくる。これが高学歴で勉強が得意な人でも、仕事が出来ない人がいるという事実を生み出しているのではないでしょうか。

委託できない

 仕事を遅くする人・2つの習慣2つ目は「委託できない」ことです。

 あなたは自分の仕事を、部下や外注などに委託することは出来ていますか…?

①1人の時間は限られている

 1人の時間は限られていて、体力・気力ともに微小なパワーしかないでしょう。そんな有限な資源の中で成果を出していくためには、他者に頼るという力も必要となってくる。

 そこで1度、広い視野で自分自身の能力や時間などを加味して、課題達成が出来るのかを自問自答してみましょう。もしも答えがNoであるのなら、それは他者に委託して頼ることが成果へと繋がります。

 自分が上司の立場であるのなら部下に仕事を割り振り、個人事業主や平社員の立場なら外注や仲間に頼るのも良いでしょう。自分の力を過信しないことも、仕事が出来るか否かを測る指標なのですね。

②変化への不安

 では部下や外注に頼れない人は、なぜ委託できないのでしょうか?

 その理由は、変化への不安にあります。

 人間は新しいことを始めようとすると、その行動の経験がない事から不安を強く抱きます。逆に同じ行動をしていると、未来が予測しやすいので不安が軽減されて安心できるのです。もちろん同じ行動をしているので、自己成長や成果を生み出すという未来はないのですが…。

 そしてビジネスで上手くいくか否かは、世の中の環境に依存します。現在のグローバル化で変化が加速した時代において、自分自身が変化できないことは、仕事が出来ない自分という未来の結果を生み出すことは如実です。

 今の不安軽減に居座れば、短期的には居心地が良いかもしれません。ですが常に新しいことにチャレンジしていく、そんな姿勢を持たなければ時代に取り残されてしまう。ビジネスという視点からは、無能という結果で終わってしまうのですね。

最後に

 本日は「仕事を遅くする人・2つの習慣」というお話、いかがでしたか?

 グローバル化の流れの中では、やはりスピーディーこそがビジネスに重要な要素です。そのために仮説思考を持って、頼るポイントは委託して、新しい行動にどんどんとチャレンジしていかねばいけません。

 本章で取り上げた2つの習慣が改善されたのであれば、きっとあなたはスピード感溢れる仕事が出来るはず…。疑わないことそれが強さです。まず1度試してみて、その後に情報の判断をするようにしていきましょう。

 本日はご精読ありがとうございました。

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