本日のテーマは「仮説創出のための2つのアンテナ」というお話です。
前記事の「仮説を作れるようになる習慣術」の中で、瞬時に仮説が浮かぶ人の特徴をご紹介しました。そんな仮説思考の持ち主は、普段から情報へのアンテナを立てて吟味している人です。
そこで本記事では「情報へのアンテナ」を2つに大別し、それらの精度を高めることの重要性について述べていきます。では2つのアンテナとは何なのか…?それぞれ覗いていきましょう。
情報自体のアンテナ
まず1つ目のアンテナをご紹介する前に、前置きのお話をさせてください。
①情報化社会
昨今ではインターネット・SNSの台頭により、人類の歴史上で類をみないほどの情報化社会となっています。過去の時代を遡れば、情報自体が権力者によりシークレットされていた時代もありました。
自分の頭で考えて思考するにも、情報という材料がなければ深い知性は得られません。その点では、非常に恵まれた時代だと言えるでしょう。
②情報の大洪水
しかし、物事には良い側面と悪い側面があるのは世の常です。
情報化社会でいえば聞こえが良いですが、その多くの情報を一挙に処理できる程に人間は優れていません。また誰でも自由に情報発信が出来るようになってしまったがため、信憑性が低い情報も多く点在してしまった。
つまり私たちは情報という川の水が足りないと感じ、情報を広めようとしたあまりに水が大洪水を起こしてしまったという訳ですね。
③情報自体の仕分け
そこで鍛えなければいけない、1つ目のアンテナは「情報自体のアンテナ」です。
信憑性が高くて自分の人生をより良くしてくれる有益な情報と、信じてもあまり報われず、ときには思わしくない結果を生み出してしまうガセ情報の2つ…。これらの情報自体を仕分けする、そんなアンテナが必要となってくるのですね。
アンテナの研磨方法は、また次回記事でお話します。ですが一朝一夕で身につくものではないので「失敗は成功の母」という言葉を胸にトライアンドエラーを繰り返しながら、アンテナの精度を向上していきましょう。
収集場所のアンテナ
次に2つ目の「収集場所のアンテナ」のお話です。
①アンテナの土壌部分
このアンテナは、目の前に立ちはだかる課題・問題を解決するために「どこで有益な情報が手に入るか」という場所に対してのアンテナです。
収集場所が間違っていれば、そこで得られる情報たちは全てがガセ情報の可能性が高いでしょう。そうなれば時間・お金・労力を浪費し、ときには悪い状況へと導かれてしまう。とどのつまり絶対に外したくない、アンテナの土壌部分とも言えますね。
②インターネットだけは危険
収集場所のアンテナを鍛えるのに重要なポイントは、インターネットだけを頼りにするのは危険だということです。しかし、ここで反論が聞こえてきそうです。
なぜならアフィリエイターが作成するサイトや、You Tubeが更新する動画は情報が纏められていて、とても便利です。時短を気にするほどに、分厚い書籍よりも手軽なネットに収集場所を偏らせるでしょう。
しかしそのサイトや動画は、人が要約した表面上の創造物です。伝えたい内容を手短に話しているので、その分野の基礎を知らない人には、情報が本質なものか否かを判断出来ません。
もちろん土壌となる基礎を分かっていて、それに付随する情報をインターネットで調べるのなら良いのですが…。しかしあなたが基礎部分の理解がないのなら、収集場所のアンテナはきっと機能しないでしょう。
③本を読もう
収集場所のアンテナ精度を高いものにするためには、本を読みましょう。
本は1つの分野を表面だけでなく、本質まで深堀りする媒体です。もちろん、どの本が信憑性が高いのか見極められないという問題は残ります。その見極め方や解決方法は次回記事でお話しますね。
最後に
本日は「仮説創出のための2つのアンテナ」というお話、いかがでしたか?
情報自体のアンテナ・収集場所のアンテナともに、精度が低ければリテラシーの低い情弱体質になってしまいます。そして自分の弱さゆえに情報洪水に溺れて、インフルエンサーの言葉を呪文のようにリピートする思考停止人間にしかなれないでしょう。
次回記事では、アンテナの研磨方法をご紹介していきます。楽しみにして頂けると嬉しいです。本日はご精読ありがとうございました。
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