本日のテーマは「仮説のためのアンテナ研磨方法」というお話です。
答えが分からない未知なる問題を解決するには、まず仮の説をつくる必要性が生じますよね。そして仮説作成のためには、問題と関与がある最低限の情報を適切にキャッチする「情報のアンテナ」が必要です。つまり情報収集能力となるアンテナの研磨は、仮説をつくる上で必須作業と言えるでしょう。
本章では仮説のためのアンテナ研磨方法として、2枠で意識するポイントをご紹介していきます。
仮説検証の反復
アンテナ研磨方法1つ目は「仮説検証の反復」です。
すごく当たり前の話になってしまいますが、いきなり仮説を裏付ける情報を的確に収集できる訳がありません。最初は全く見当違いな情報を集めて恥をかき、その繰り返しの先にあなたの的確な情報をキャッチするアンテナは育っていく。そしてその先に、仮説精度も向上していくのですね。
①とりあえず仮説を立ててみる
そこでまず、とりあえず仮説を立ててみましょう。
例えば子供が自転車を乗れるようになりたいとして、乗り方の理論の本を読み漁ることは合理的な方法でしょうか…?いや、Noですよね。何よりまず自転車に乗ってみる。そして失敗する。その後になぜ失敗したのかを本で学んで、再び自転車に乗ってみるのです。
このトライアンドエラーの繰り返しが、物事の能力を昇華させていくことでしょう。この原則は自転車であろうと、仮説精度や情報収集のアンテナであろうと全く同じです。ですから失敗を恥と思わず、成功への通り道だと思い、自分の中で進捗を味わってくださいね。
②好奇心抑制
そして仮説検証で、情報を集める際の注意点をご紹介します。
それは好奇心を抑制すること。
目の前の問題に対して仮説を立て、それが正しいか否かを判断する情報を集めていくと、多くの情報に出会います。きっと好奇心が強い方は、心がトキメいて全てを知りたい感情に駆られるでしょう。
もちろん勉強・思考力という視点では、網羅的にその分野を理解することに繋がり合理的です。しかし問題解決という視点では、スピーディーさが求められる状況なので、あまり賢い選択ではないのですね。まさに情報のアンテナを研磨するということは、目的達成のために好奇心を抑制することと言っても過言ではないでしょう。
本を読む
次に、アンテナ研磨方法2つ目は「本を読む」ことです。
問題と直面して必要性を迫れ、情報を集めるアンテナを鍛えていくことも重要です。しかし、日頃の習慣でもアンテナは鍛えられるのです。その最善の具体的アクションプランこそ、本を読むことなのですね。
①情報取得&全体像把握
なぜなら問題が立ちはだかっていないときに、網羅的に情報を集める習慣を持つ人は、実際の問題直面時にもう情報を持っている可能性もあるからです。
またたくさんの情報のおかげで物事の全体像が把握でき、現段階では情報を持っていなくても、適切な情報を抜き取るアンテナが間接的に鍛えられたりもするのですね。
②同じ分野を5冊
本の読み方としては、同じ分野の本を5冊は読むようにしましょう。
すると、その分野の核となる共通項が見えてきます。またそれぞれの主観による考え方や、テクニック・目的とする方向性なども分かりますよね。これがその分野の全体像が見えるということです。
もしも仮に1つの本で満足したのなら、それはその人の考えを思考停止でインプットしたに過ぎません。全体像の把握はできず、偏ったポジショントークを絶対的に正しいものと信じるマインドが育ってしまうのですね。
③多岐に渡る分野
最後に仕事・日常生活と関連するであろう分野だけでなく、多岐に渡る分野の書籍を読みましょう。なぜなら自分と関連性がある分野の情報だけでは、打開策となる仮説作成や情報キャッチのアンテナも鈍ります。
この世の全ては深堀りすると、抽象的な概念で繋がっていることが多い。全く違う分野のおかげで、目の前にある問題解決の糸口となることは良くある話なのです。
是非とも知識の総体に日頃から触れて、この世を俯瞰しましょう。それが問題への仮説作成&アンテナ精度を、ぐんぐんと向上させることに繋がるのだから…。
最後に
本日は「仮説のためのアンテナ研磨方法」というお話、いかがでしたか?
とくに2つ目のアンテナ研磨方法で述べた「本を読む」ことの恩恵は、仮説思考力向上やアンテナ精度向上に留まりません。様々な能力を向上させる土壌こそ本であり、まさに人生の攻略本と言っても過言ではないでしょう。
是非とも本を読み、仮説検証を繰り返し、アンテナ研磨やその他の能力の自己成長を楽しんでくださいね。
本日はご精読ありがとうございました。
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