計画錯誤の脱出方法

マネジメント

 本日のテーマは、「計画錯誤の脱出方法」です。

 皆さんは「計画錯誤」という言葉を聞いたことがありますか?

 計画錯誤という概念を知っている方にも、初めて聞いた方にも、有益な情報が届けられると良いなと感じます。是非アウトプットをして、一緒に計画錯誤から抜け出しましょう。

計画錯誤とは

 まず、「計画錯誤」についてです。

 計画錯誤とは、人が作業に取り組む時に「かかる時間や労力」を軽めに見積もる傾向があることをそう呼びます。

 私たちは作業にかかる時間や労力を、「経験の記憶」や「自己感覚」で判断してしまいがちです。しかし、それらの経験の記憶や自己感覚はとてもいい加減なもの。結果的に作業時間・労力ともに、予想以上にかかってしまうというわけです。

 そのロスにより、その後の段取りも崩れていきます。総崩れしていく苛立ちが溜まっていき、ネガティブ感情は次第に強くなる。そのマイナスの感情は「脳の前頭前野」の機能低下に繋がり、作業効率は悪くなる。まさに負のスパイラルですね。では、この計画錯誤から脱出する為にはどうすれば良いのでしょうか?

 ここでは、対策方法を2つ紹介します。

他人予測

 計画錯誤の脱出方法1つ目は、「他人予測」です。

 人の心理として計画を立てるとき、自分の作業に対する時間や労力はどうしても甘めになってしまいます。しかし、他人の作業に対する時間や労力は客観的に気づきやすいもの。つまり、自分自身のことが1番分からない。それならば、自分を良く知っている他人に予測してもらう方が正確なわけです。

 では作業時間を予測してくれる他人がいない場合、どうすれば良いのでしょうか?

 解決方法として、「他人の作業時間を予測する」という方法があります。イメージを膨らませてみてください。目の前の作業を、自分と同じレベルの身近な他人が取り組もうとしているイメージです。自分ではなく他人に置き換えることにより、作業への時間や労力に客観的な視点が生まれます。そうなれば、計画錯誤にハマる確立を低減できますよね?

 作業に対して、自分基準ではなく他人基準で考えてみるクセをつけてみてください。

ログ取り法

 計画錯誤の脱出方法2つ目は、「ログ取り法」です。

 ログ取り法とは、自分の1日の全ての作業に対してログ(記録)をとること。「仕事・家事・日常作業」の全てを記録するようにしてください。

 ログ取り法をすることによって、「時間・労力の尺度」を持つことが出来ます。目の前の作業に対して、自分はどのくらいの時間と労力がかかるのか。それを計る尺度があれば、計画の見積もりの質は向上しますよね。

 しかし、多くの人がログ取り方の重要さを認知したとしても、取り組めずに目先の作業へ向かってしまいます。なぜでしょう?

 理由は、ログ取り法がとても手間のかかる面倒くさい作業だから。その時間があるなら「目先の作業を多くこなしたい」、そんな気持ちに駆られるかもしれません。しかし未来の自分への投資だと思い、目先の活動量に縛られないでください。1度尺度ができれば、未来の時間の使い方は劇的に向上するはずだから。

最後に

 本日は「計画錯誤の脱出方法」についてのお話でした。いかがでしたか?

 計画が上手く進まないと、その作業に対して嫌いという感情を抱くかもしれません。しかし嫌いという感情の原因を、「目の前の作業」のせいにしないでください。作業という対象に責任転嫁してしまえば、さらにネガティブ感情による負のスパイラルに陥ってしまう。

 計画というアウトプットに対しても、勉強して行動して問題を解決していきましょう。

 本日はご精読ありがとうございました。

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