信憑性の低い健康情報③「医師・栄養士」

食事

 本日のテーマは「信憑性の低い健康情報源③医師・栄養士」というお話です。

 3記事に渡ってお送りしている信憑性の低い健康情報源も、本記事で遂にラストを迎えます。そしてラストでは何とビッグネームが登場であり、誰もが無意識に絶対的な信頼を捧げている人物がターゲットです。

 その人物とは、医師・栄養士です。もちろん医師・栄養士の言っていることが、全て間違いという訳ではありません。一般人の知り得ない食生活の方法を、アドバイスとしてくれることでしょう。しかし、この権威の肩書きを思考停止で信頼することが危険なのです。

 ではなぜ彼ら医療従事者が、誤った健康情報を流す可能性があるのか…?そのテーマに対して、医師・栄養士の視点に分けて2枠でお話を展開していきます。

栄養学の学習時間が少ない

 まず1枠目ですが、医師は栄養学の学習時間が少ないことが挙げられます。

①アメリカ・イギリスの医学部から問題視

 日本の医学部で将来の医師に対して栄養学の学習時間が少ないことは、世界でも有名なお話なようです。その証拠にアメリカやイギリスなどの医学部では、この現状が問題視されているのだとか…。

 もちろん医師は健康的な食事の知識を深めるよりも、目の前の患者を苦しめる病気の治療法の知見に重点を置く方が合理的でしょう。だからこそ私たちは、病気になった際に医師に助けてもらえるのですから。

 しかし、この事実から学べることは病気を治してくれるからといって、健康的な食生活へのアドバイスを盲信する事とは全く別のことであるということ。この心得を胸に留めておきましょう。

②医師によって見解が分かれる

 また読書家の人であれば、健康関連の書籍も多く読み漁っていることでしょう。それらの書籍の著者は、大凡は医師であることが多いですよね。ですが、ここで1つ疑問が浮かびませんか?

 その疑問とは、医師によって健康情報への見解が分かれること。とどのつまり健康の分野は、まだ解明されていない事も多いのです。現在の健康法が、未来の不健康法になり得る可能性だって秘めている。個人の遺伝子によっても、何が健康か否かの食事法も変わってくるでしょう。

 そんな人類が答えを導き出せていない分野だからこそ、医師によって見解が分かれるのです。もちろん医師が推奨する健康情報と、自分の遺伝性特徴が一致する幸運に恵まれたのなら、それに越したことはありませんよね。しかし自分のQOLを、そんな未知数なサイコロのようなものに委ねてしまうことは少し危険ではないでしょうか…。

国のガイドライン指導

 次に2枠目の栄養士ですが、こちらは栄養学をしっかり学んでいます。しかし、その学習対象が問題なのです。

①食事バランスガイド

 なぜなら彼らは国のガイドラインとなる「食事バランスガイド」の指標を、教育として受けているから…。このガイドラインの信憑性の低さに関しては、前回の記事「信憑性の低い健康情報源②国のガイドライン」で述べた通りです。是非、そちらの記事もご閲覧頂けると嬉しいです。

②疫学・統計学は学んでいない

 そして彼らは、疫学や統計学を学んでいません。

 疫学とは、健康に関する事象の原因を明らかにしようとする学問です。また統計学は、大多数の人を追跡調査して、ある食品の健康に関する影響度を調べる学問です。

 これらの疫学や統計学によって、真実に近い健康情報を導き出す作業をアメリカの研究機関が従事しています。それが俗に言うエビデンス(科学的根拠)というものですね。エビデンスを提示するための実験には複数の種類があり、信憑性の高いもの・低いものと数多です。そのことから、それらを見極める知識をつけることも必須ですね。

 しかしスタート地点としては、まず医師・栄養士の盲信からの離脱に望んでみてはいかがでしょうか。

最後に

 本日は「信憑性の低い健康情報源③医師・栄養士」というお話、いかがでしたか?

 医師や栄養士も神様ではありません。もちろん自分の専門となる疾病に関しては詳しいですが、マクロの視点の健康的な食生活を知り尽くしているわけではないのですね。

 やはり健康に限らず、多くの本をニュートラルに読み漁り、自分の頭で考える営みは必要不可欠ではないかと私は思います。その習慣があなたの人生を、健康という分野も含めて豊かに彩ってくれるはずでしょう。

 本日はご精読ありがとうございました。

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