本日のテーマは「グッピーのモテ実験」というお話です。
グッピーとは、鮮やかな発色や尾ひれの長さが特徴的な魚です。彼らも人間と同じで、モテる個体とモテない個体が存在します。彼らのモテ要素といえば、発色がより鮮やかであり、尾ひれが長い個体がモテるのだとか…。人間に例えれば、肌が綺麗で歯並びが整い、左右対称に近い顔をしているとでもいいましょうか。
ではモテないグッピーは、もうメスのグッピーに振り向いてもらうことは出来ないのでしょうか…?いいえ…、そんなことはありません。実はある条件をクリアすれば、モテない遺伝子のグッピーでもメスにモテるようになるのです。そしてこの法則はグッピーだけでなく、人間も例外ではありません。
ではその法則とは一体何なのでしょう…?本記事の2部構成で突き止めていきましょう。
生物学者ドガトキンの実験
モテないグッピーがモテるようになった事実を解き明かすために、1つの実験をご紹介です。その実験とは、生物学者ドガトキンがグッピーを用いて行ったものとなります。
①水槽に3つのスペース
この実験では1つの水槽に、2つの仕切りを使い、3つのスペースをつくりました。
そして真ん中にメスのグッピー、左右両サイドにモテるオスグッピーとモテないオスグッピーをそれぞれ収容しました。
②モテないオスエリアにメスグッピー
さぁ、この実験の面白いところはここからです。
モテないオスエリアのスペースに、別のメスグッピーを投入したのです。そして結果的にモテないオスしかいないエリアなので、投入されたメスグッピーは彼と交尾をします。その交尾を真ん中エリアから覗いていたのは、最初から収容されているメスグッピーです。
そして交尾が終わり、新たに投入されていたメスグッピーは水槽から出され、最初の3匹のグッピーが3エリアに滞在しているというスタートの段階に戻ります。
③仕切りを外す
では、ここから仕切りを外してみましょう。
なんと仕切りを外すと真ん中のメスグッピーは、優秀な遺伝子をもつモテるオスグッピーではなく、先程別のメスと交尾したモテないオスグッピーと交尾を迫ったのです。きっと何の情報もなく仕切りが外されれば、メスグッピーは優秀な遺伝子となるオスグッピーに交尾を求めたはず…。それがひっくり返った…。
この実験から導き出されることとして、他のメスにモテているという事実を見せることで、遺伝子的には劣勢であってもモテる個体に変貌するということです。
人間も例外ではない
そしてこの法則はグッピーだけでなく、人間も例外ではありません。
①イケメン・金・地位をひっくり返す
実際にイケメンでもなく、お金持ちでもなく、地位も高いわけではない。そんな人でも引く手数多に女性からモテる男性っていますよね…?
それを生み出している条件は、他の女性にモテていること。その事実が優秀な遺伝子をひっくり返し、その個体をモテのスパイラル階段へと誘うのですね。
②モテる人を演じる
とは言っても「他の女性に中々選ばれないよ~」という、モテない男子もいるでしょう。ではどうすれば良いのか?
それはモテる人を演じるだけで十分なのです。ただ注意してほしいのが、モテるアピールをしないこと。本当にモテる人は、過去の恋愛経験を自分語りなんてしません。ましてや、モテているアピールなんて皆無です。
ただ余裕のある表情で、手慣れたようにコミュニケーションを円滑に進めていく。そして女性にさりげない配慮を見せ、時には傷つけない程度のユーモアあるディスりをいれていく。そして相手の女性にがっつかず、とは言っても高飛車で上から物を申さない。
③コミュニケーション能力
つまりモテる人を演じるとは、コミュニケーション能力を高めることです。
そして実際に恋愛の成功体験が出来たのなら、その事実は周知されていき、次の恋愛へと繋がっていく。またその中でコミュニケーション能力も鍛えられるので、あなたはモテスパイラル現象を昇竜することが出来るようになるのですね。
最後に
本日は「グッピーのモテ実験」というお話、いかがでしたか?
人は無意識だと「社会的証明」の力が働き、大多数が良いというものを思考停止で良いと認識してしまう生き物です。自分の頭で考える力を持つ人であれば、その罠にハマらず本質的要素を覗いていきます。しかし主体的な人間は全体の5%、他者迎合な人間は全体の95%と言われています。
それを逆手にとれば生まれ持った遺伝子の差異に関わらず、恋愛という素敵な出会いの勝率を高めることは可能なのですね。
社会的証明の力は、ビジネスのマーケティングでも活用されている理論です。それを恋愛関連の書籍で、点と点が繋がる経験は私にとってとても感慨深い経験でした。やはり世界は繋がっていて、知識の総体はあるのだなと感じます。
本日はご精読ありがとうございました。
コメント