デートでの「ラポール形成3か条」

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 本日のテーマは「デートでのラポール形成3か条」というお話です。

 皆さんは、ラポールという言葉は耳にしたことがあるでしょうか…?

 ラポールとは、フランス語で「調和した関係」・「心が通い合う関係」という意味を指しています。そこから派生して心理学の世界で、セラピストとクライエントの相互の信頼関係を構築するという意味合いで使用されるようになりました。

 そして深く吟味していくと、ラポール形成はデートにも当てはまります。好意を持つ側がアプローチの相手側に心を開いてもらう営みは、まさにラポール以外の何者でもないでしょう。そこで本記事では、デートでラポールを形成するための3か条をご紹介していきましょう。

イエスセット

 ラポール形成3か条1か条目は「イエスセット」です。

 イエスセットとは、相手がYesと答える質問や話題を重ねて、たくさんのYesを口答でアウトプットしてもらうこと。

①ソクラテス問答法

 このテクニックの起源は、紀元前5世紀まで遡ります。提唱者は古代ギリシア哲学者・ソクラテスであり、「無知の知」などの言葉で有名ですね。

 そんな彼は「ソクラテス問答法」という、相手の心を開示するためのテクニックを編み出しました。それを現在の言葉に変換したものが、イエスセットとなるのですね。

②一貫性の原理

 ではなぜYesを重ねさせれば、相手の心を開示させて信頼関係を築けるのでしょうか?

 その根拠として「一貫性の原理」が挙げられます。

 一貫性の原理とは、口答や行動でアウトプットしたことと、自分のマインドを一貫しようと心が無意識に働く力のことです。この2つが乖離していると、人は認知的不協和で苦しみを感じます。

③肯定的なマインド

 この力を活用すれば、次のデートへと繋げる架け橋へとなり得るのですね。なぜならYesを重ねれば、肯定的なマインドになっていくから…。

 基本的にYesは肯定的な意味合い、Noは否定的な意味合いを持っています。そんな中で肯定的な意味合いとなるYesを口答でアウトプットし続ければ、その人のデート中の気分は肯定的なマインドへとなっていくことでしょう。そして肯定的なマインドでのデート相手にも、肯定的な印象を持ち始めるという仕組みです。

 また次回のデートの誘いも、肯定的に受けてもらえる確率が高まります。だからこそ絶対にデートでは、否定的な会話やNoを多く言わせる会話は避けなければいけないのですね。それこそラポール形成への、必須項目と言えるでしょう。

5クエスチョンゲーム

 ラポール形成3か条2か条目は「5クエスチョンゲーム」です。

 やはりゲームで盛り上がると、お互いの中を深めることが出来ますよね。とは言っても緊張しあっている2人が、いきなり盛り上がることができる即効性のあるゲームなんてあるのでしょうか…?そのゲームこそが、5クエスチョンゲームです。

①5回の嘘を頼む

 このゲームのルールは、至ってシンプルです。まず自分が、相手に5回質問をしていきます。そして相手には質問に対して、嘘をついてもらうように頼むのです。もしも5回連続で嘘を貫き通せたら相手の勝ちで、1度でも本当の答えを言わせたのなら自分の勝ちです。

②3~4回目からの仕掛け

 しかしただ単純に質問しても、きっとあなたが負けてしまうでしょう。そこで3~4回目の質問から、仕掛けを施していきます。この仕掛けはご自身で考えて頂きたい気持ちもあるのですが、1例として2つの仕掛けをご紹介しましょう。

③ゲームの経験を聞く

 まず 1つ目の仕掛けは、ゲームの経験を聞くことです。

 具体的には「やるね~、ひょっとしてこのゲームやったことある?」と質問を投げかけていきます。1~2回目の質問で名前や職業などを聞いて、相手に楽々と嘘をついてもらいます。そこで参ったなぁという非言語のジェスチャーを見せながら、尊敬の念を込めて上記の質問をしていくのです。すると相手は3つ目の質問はというナンバリングがないことや、1~2回目の質問との傾向の違いにより、ここで「ないよ」と本当の答えを開示する可能性が非常に高まるのですね。

④残り何問か聞く

 またここで勝てなくても、2つ目の仕掛けを発動しましょう。その仕掛けは、残り何問か聞くことです。

 具体的には「参ったなぁ、ちょっと負けそうかも。あと何問残ってたっけ?」と焦りの表情を見せながら投げかけていきます。もう引っ掛けの手口が使い果たしたというトーンで話せば、きっと相手は油断する。そして純粋に何問残っているか聞かれたと思い、正直に残り2問だよと答えてくれるかもしれません。

 ちなみにゲームの勝敗はあくまでオマケなので、勝っても負けてもどちらでも良いことを忘れてはいけません。重要なことはユーモアあるゲームで、お互いがラポール形成を果たすことです。きっと初対面や2回目の緊張を取り払う、打開策となるゲームになること間違いなしでしょう。

タイムリミットメソッド

 ラポール形成3か条3か条目は「タイムリミットメソッド」です。

 タイムリミットメソッドとは、デートのスタート時に相手に帰る時間を伝えること。

①嘘で構わない

 とは言ってもいきなり帰る時間を伝えると、コミュニケーションが楽しくないのかなと相手に不快感を感じさせてしまいますよね。その対策として嘘でも良いので、その後の用事や次の日の早朝からの用事を伝えましょう。嘘も方便という言葉通り、当たり障りがない配慮のための嘘なのですから…。

 では時間制限を提示することには、一体どのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは大きく2つのメリットをご紹介します。

②不安の解消

 タイムリミットメソッドのメリット1つ目は「不安の解消」です。

 やはり関係性がまだ浅い相手となれば、大なり小なり警戒心を抱くもの…。そのような心持ちでの終わりの見えないコミュニケーションは、無意識に心理的負担となる不安を感じてしまいますよね。しかし、終わりの時間が見えていればどうでしょう?

 ゴールさえ分かれば、人間はどんな事でも不安を軽減させることが出来る。結果的に緊張が溶けて、ラポール形成の目的遂行を飛躍させてくれるのですね。

③忙しさの演出

 タイムリミットメソッドのメリット2つ目は「忙しさの演出」です。

 資本主義が基盤となる現代社会では、多くの人が縦の軸で人を評価しています。この癖は他人との比較により、劣等感や卑下などの汚い気持ちを生んでしまいます。だからこそ自分自身は横の軸で、万物平等の思想を持つ努力をすべきでしょう。

 しかしそこまでの境地に立つには相当な努力も必要ですし、デート相手がその境地に立っている可能性は、稀なこと極まれなしです。だからこそ忙しさの演出が、相手から見たあなたの株を上げてくれます。

 なぜなら多くの予定があるということは、それだけ多くの人に好かれている指標だから…。つまり重要人物であるというアピールになり、相手は終わりの時間を提示するだけであなたを人気者と錯覚するのですね。そんな心を刺激すれば、きっと相手は主体的にあなたとラポール形成を望むようになることでしょう。

最後に

 本日は「デートでのラポール形成3か条」というお話、いかがでしたか?

 地球の人口が78億人以上いる昨今で、2人が出会ったというのは奇跡的なことです。その貴重な縁を無駄にしないためにも、最初のデートの失敗は避けたいですよね。

 是非とも本記事でご紹介したラポール形成の3か条を、呼吸をするようにコミュニケーションの習慣にしてみてください。恋愛に限らず、その他のコミュニケーションでも奏功するはずだから…。

 本日はご精読ありがとうございました。

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