本日のテーマは「人生を変える変革力3要素・①先見力」というお話です。
より良い毎日を維持するためには、コンフォートゾーンという快適な領域から抜け出さなければいけません。なぜなら現在は有効的なことも、周りが変わり、自分の肉体が変化したのなら有効ではなくなってしまうからです。
紀元前5世紀の哲学者・ヘラクレイトスの言葉に「万物流転」という言葉がありますが、この世の全てのものは絶え間なく変化している。その真理を表した言葉です。だからこそ変革を拒めば、維持ではなく悪いベクトルに変化して流されてしまう。その事象を止めるため、積極的に今ここから抜け出し、変革して生まれ変わり続ける必要があるのですね。
そこで必要になってくるのが変革力ですが、この力を3要素に分類してみましょう。力の全容が分かればきっと習得も容易となり、変革し続ける人生を後押ししてくれるはずでしょう。では本章では、変革力3要素の1つ目「先見力」の概要を覗いていきます。
先見力とは
先見力とは、現状の手持ちにある情報を使い、先をイメージして読む力のこと。
変革の目的は、変革することではなく良い状態を享受することにあります。悪い状態への変革であれば、それは本末転倒となってしまいますよね。しかし先見の眼がなければ、先が読めず悪い方向へ流れてしまう確率も上がってしまう。だからこそ未来を見通す力を、私たちは養わなければいけないのですね。
①仮説のトライ&エラー
この力を養うためには「仮説のトライ&エラー」を繰り返すしかありません。
未来を見通すために必要なのは情報ですが、全ての情報を集めてから吟味していては時間が足りませんよね…?それでは頭の中で評論するだけの、傍観者になってしまうことでしょう。だからこそ仮説を立てて、行動と失敗を繰り返す。もちろんその都度で、フィードバックは必須です。
きっと回数を重ねるほどに、スポーツ・音楽習得と同じように、仮説をつくる力も研磨されていくことでしょう。すなわち、先を読み通す力「先見力」が身につくのです。
②自己研鑽
さらに日頃からの「自己研鑽」を習慣にすることをオススメします。
情報収集のみでは行動できないと言っても、情報が貴重であることは紛れもない事実です。だからこそ目の前に課題や問題がなかったとしても、この世のあらゆる事象に好奇心を持ち、自分の知識の木を育てていく必要があるのですね。
今はまだ何の役に立つか分からない、もしかすると一生役に立たない可能性がある情報も、未来のあなたの課題・問題の解決・達成をアシストしてくれるかもしれませんよ。
オフト・マジック
では次に、先見力に優れた人物のご紹介です。
①ハンス・オフト
その人物は「ハンス・オフト」という人物です。
彼は1992~1993年の、サッカー日本代表の監督を務めたオランダ人です。
ドーハの悲劇でアメリカW杯出場が叶わなかった際の監督で知られていますが、彼はそれと同時に現在の日本サッカーの礎を作った人物としても知られています。黎明期の日本サッカーと育成指導に長けたオフトは、とても相性が良かったのでしょう。彼がいなければ、日本サッカーの成長速度はここまで速くなかったかもしれません。
②予想が的中
そして彼の采配は、オフト・マジックと呼ばれました。その所以は、ゲーム展開や結果に対して、試合前に語った予想が次々と的中していったからです。まさに先を見ているかのような魔法を、周囲の人たちはオフト・マジックと呼んだのですね。
この先見力を用いたオフト・マジックは、彼が仮説を立てる力が高かった…。また普段から敵チーム・日本チームともに、情報の吸収を欠かさなかったことに真因があります。だからこそ彼は人並みズバ抜けた先見力を用いて、その采配がオフト・マジックを生んだのでしょう。
最後に
本日は「人生を変える変革力3要素・①先見力」というお話、いかがでしたか?
グローバル化の昨今、時代の変化は加速度的に速くなっています。そうなれば今良い状態にいても、未来の悪い状態の可能性は上がってしまう。また変革なしに、マイナスの結果は一生鳴り止むこともないでしょう。
そのために、変革力を習得していきましょう。そして入り口となる先見力を身につけるため、仮説のトライ&エラーを繰り返して行動していく。また普段の自己研鑽も欠かさない。そんな一歩一歩の積み重ねが、あなたをハンス・オフトのような人物に変革してくれるはずだから…。
次回記事以降では、残り2つの変革力の要素のお話です。楽しみにして頂けると嬉しいです。
本日はご精読ありがとうございました。
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