人生を変える「変革力3要素・②決断力」

問題解決

 本日のテーマは「人生を変える変革力3要素・②決断力」というお話です。

 コンフォートゾーンという快適な領域は、一見楽に見えるでしょう。ですが勇気を持ってそこから抜け出せば、自分に降りかかるマイナスの事象を解消していくことが可能なのです。まさに苦しみとは人生という先生からの「変革をしなさい」という授業であり、耳を傾けることによって苦しみという授業は終わる。しかし無視を続ければ、同じ授業は一生続くことでしょう。

 そして授業を聞くという行為が、コンフォートゾーンから抜け出すことであり、そのために必要な力が変革力です。そのことから3記事に渡り、変革力を3要素に分類してご紹介させて頂いています。1つずつ自分の力に落とし込んでいけば、きっとあなたは爽快な毎日が手に入る。さぁ本章では、2つ目の力となる「決断力」を覗いていきましょう。

決断力とは

 決断力とは、不安に感じる意思決定に対して勇気を持ち、腹をくくる力のこと。

 前回記事でご紹介した先見力を手にして、未来が読めたとしても、それを解消する行為をしていくという決断をしなければ物事は始まりません。では先見力で未来が予想出来ているにも関わらず、なぜ決断できないのでしょうか…?

①読んだ未来はあくまで仮説

 その理由は「読んだ未来はあくまで仮説」であるということでしょう。

 未来はあくまで仮説なのであれば、予想ということで外れることもしばしばあるでしょう。実はこの未知数な未来が、変革できないメカニズムでもあります。つまり変革力がない人は、決断力が乏しいという証拠です。

 間違った方向へ変革すれば、今よりも悪い状況に陥ってしまう可能性がある。だからこそ、全ての変革にはリスクが伴うもの…。そのリスクに対して私たちは不安を感じ、なら今このままでいいかとコンフォートゾーンに滞在してしまう訳ですね。

②不安と不満のトレードオフ

 この世界はトレードオフの世界であり、何かを得れば何かを失う世界です。変革するか否かでいえば「不安と不満のトレードオフ」で、どちらかを選択していると言えるでしょう。

 変革しなければ不満を背負うことになりますが、不安は感じませんよね。なぜなら同じ行動をすれば、未来は今と同じ結果になる確率が上がるから…。これが未知数な未来への不安対策となっているのですね。

 逆に変革することで、不満解消の芽が生まれます。しかしそこには失敗して、今よりも悪い未来を引き起こすというリスクを背負う。つまり不安を背負わなければ、新たな希望を得ることは出来ないのです。

③変革しないリスク

 これらのどちらの恩恵を享受するかは、個人の価値観によるもので正解はありません。ですが私は、不安を背負って不満解消の道を多くの方に進んで頂きたい。

 その理由としては「変革しないリスク」もあるからです。

 変革しないリスクとは、少しずつ悪い未来がジワリジワリ訪れるということ。もちろん同じ行動をしていますから、すぐに不幸は訪れません。しかし少しずつ、あなたの生活に侵食してくるのですね。

④年齢&世の変化

 なぜなら、私たちは年を重ねます。同じ行動をしていたとしても、年齢によって生まれるフィードバックは異なるでしょう。また、世間からの評価も同義です。

 他にもグローバル化の流れを受けて、世の中は加速度的なスピードで変化しています。自分が変革しなくとも、世界が変化しているのですから、同じで結果のままでいられる訳がありませんよね。これが変革を拒むことによって、少しずつ不幸な未来が訪れるメカニズムです。

 だからこそ変革するリスクを背負ったとしても、勇気を持って決断が必要となる。失敗したのなら、また元の習慣に戻せばいいのですから…。少しずつ、小さな変革を繰り返していきましょう。

羽生善治の言葉・2選

 では決断力が優れた人物として知られる「羽生善治さんの言葉」で締めたいと思います。

 羽生善治さんは、将棋棋士であり、タイトル七冠を獲得した時期もある将棋の天才です。そんな彼がその地位を確立できたのは、決断力による賜物と言っても過言ではありません。そして彼が対局中の1手を決断するときに、不安を拭い去るための暗示の言葉を、本項ではご紹介していきます。

①後はなるようになれ

 1つ目の言葉は「後はなるようになれ」というものです。

 羽生さんの著書「捨てる力」の中で、彼は1手を決断するときに不安・恐怖に心の中が駆られてしまうと述べています。なぜなら、1つの局面に対して80手程の手段が頭の中に浮かんでくるから…。その中から1手を決断しなければいけませんが、それぞれ失敗の未来も想起してしまう。どの手を選んだとしても、そのリスクを背負わなければならないのですね。

 そこで彼は、1手決断の際に「あとはなるようになれ」という意識で打つそうです。つまり不安を払拭する勇気は、開き直りが大事であるということ。自分の保身の心が、自分の身を少しずつ悪い方向へ誘うのを防止するには、このマインドが必須です。

②直感の七割は正しい

 2つ目の言葉は「直感の七割は正しい」というものです。

 彼は「情報が多い=正しい決断ができる」いう考えは持っていません。なぜなら情報過多になれば、それだけ多くの選択肢を生んでしまうから…。すると人は迷って不安が強くなり、行動がSTOPして変革が成し遂げられなくなるのですね。

 そこで情報からくる理屈に頼るのではなく、本能となる第1声の直感の声を聞きましょう。直感とはここまでの経験の積み重ねから、無意識に浮かび上がるものです。この無意識が、あなたの変革への不安解消をアシストしてくれるはずでしょう。

 もちろん直感に頼って、痛い思いをすることもあるでしょう。しかし、その失敗が未来の無意識の直感を育てます。だからこそどんどん直感で選択して、昇華された無意識の直感をつくる。このトライ&エラーを何度も繰り返していけば、羽生善治さんのようになれるのでしょう。

最後に

 本日は「人生を変える変革力3要素・②決断力」というお話、いかがでしたか?

 どんなに頭の中で頭脳明晰な思考を持っていても、決断する力がなければ行動には落とし込めません。そうなれば、現実世界は1mmも変化しないのです。せっかく深く思考して物事を見るのであれば、行動も伴った実体験での世界を体験しましょう。少しでも多くの方が、決断力となる勇気を手にして頂けたら嬉しく感じます。

 そして次回記事では、変革力3要素の最終パートです。楽しみにして頂けると嬉しいです。

 本日はご精読ありがとうございました。

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