人生を変える「変革力3要素・③実行力」

問題解決

 本日のテーマは「人生を変える変革力3要素・③実行力」というお話です。

 自分に降りかかるマイナスの事象を解消するため、変革力を身につける必要性が生じます。とは言っても身につけることは難易度が高く、今の習慣に滞在してしまう人も多いでしょう。そこで変革力を3つの要素に分け、1つずつ習得していきましょう。なぜなら大きな目標を達成するには、分割化して1つずつ見ていくことが重要だからです。

 そして前回・前々回に「先見力・決断力」という、2つの力をご紹介させて頂きました。さぁ、ついに締めの能力のお話です。最後はシンプルに「実行力」となります。

 では、本題となる実行力を深堀りして覗いていきましょう。

実行力とは

 実行力とは、決断した内容を実際に行動に移す力のこと。

 「実行なんて簡単じゃない」と感じるかもしれませんが、意外とこのシンプルな事実を遂行できる人は多くありません。そしてこのシンプルが、とてつもない程に核の要素となっているのですね。

①行動しなければ現実は変わらない

 当たり前と言えば当たり前なのですが、先を読み、そこに進むと決断したとしても、行動しなければ表面から見て何も変わっていませんよね…?第三者から見れば、先を読む行動すらしていない人と同じなのです。

 とどのつまり、行動しなければ現実は変わらない。脳内だけ変化して、批評家に成り下がってしまうことでしょう。

②ポジティブ思考の罠

 では行動の重要性を誰もが理解していながら、なぜ実際のシチュエーションで行動できないのでしょうか…?その理由は、心理学で言うところの「ポジティブ思考の罠」にハマってしまうからです。

 ポジティブ思考の罠とは、新たな行動・変革をしようと頭の中でイメージしたことにより、ドーパミンの快楽を得てしまい、行動をSTOPさせてしまうことです。

 私たちは言葉という発明品により、実際にまだ起っていないことに対して、または空想上のお話をイメージ出来るようになりました。その想像を具現化していったことにより、文明は発展しておりイメージの力は偉大です。

 しかしイメージしただけで、脳はドーパミンという快楽物質を分泌してしまう。もう快楽を感じられたのですから、行動して達成することによるドーパミンへの欲望が鎮火してしまうのですね。これが頭の中だけで考え、行動できない人のメカニズムでしょう。

実行するテクニック

 とは言っても行動できれば、一過性のドーパミンの快楽だけでなく、その後の優雅な毎日が手に入ります。是非とも多くの人に、この罠から抜け出して頂きたい。そこでポジティブ思考の罠から抜け出すための、実行するテクニックを2つご紹介していきます。

 努力と根性だけで乗り切ることが出来る人もいますが、圧倒的にマイノリティでしょう。だからこそお助けとなるテクニックを用いましょう。水泳でいきなり泳げるようにならないので、ビート板を使用するのと同じ理屈ですね。

①イフゼン・プランニング

 まず実行するテクニックの1つ目は「イフゼン・プランニング」です。

 イフゼン・プランニングとは、XをしたらYをするという仕組み化のテクニックです。

 既にあなたの日常生活のルーティーンワークの中で、習慣になっているものってありますよね…?その習慣を「X」としたのなら、新しく変革するための行動を「Y」として繋げてしまえば良いのですね。

 新たな習慣を取り入れることは、とても苦痛を伴う行動でしょう。しかし、今行っていることは無意識にでも出来るもの。その無意識行動とセットにすれば、新たな習慣の苦痛は大幅に軽減できることでしょう。そして新たな習慣も4~6週間の日付をこなせば、同じような無意識な領域に持っていけるはずだから…。

②小さな習慣

 次に2つ目の実行するテクニックですが「小さな習慣」を意識してみてください。

 小さな習慣とは、結果を出すための行動ではなく、行動を習慣にするための行動をすること。

 例えば「筋肉をつけたい」という目的を持ち、筋トレを始めたとします。この目的を達成したいのなら、ダンベルプレスで12回を3セット程しなければいけませんよね。1回持ち上げるだけでは、ほぼ効果はありません。

 しかし、今までなかった行動をルーティンに含めるとき、この作業量はとても多くて苦痛です。だからこそ、みんな三日坊主で辞めてしまうのでしょう。そこでとりあえずとして、ダンベルプレスを行うという習慣を身につけることをゴールにしましょう。ですのでダンベルを、1回だけ持ち上げるだけで良いのです。どんなに気が乗らなくても、1回だけ持ち上げれば良いのなら達成出来る気分にならないでしょうか…?

 もちろん始めてみて、気が乗れば12回を3セットしても良いでしょうし、どうしても辛ければ途中で辞めてしまってもOKです。重要なポイントは、必ず1回だけでもダンベルを持ち上げるアクションを行うこと。これを4~6週間続ければ、ダンベルを持たないことが苦痛に感じるようになるはず…。

 そしてその土台ができたら、ダンベルプレスの数を増やすことを次の習慣に設定すれば良いのですね。いきなり高みを目指して辞めてしまうくらいなら、まず目の前の一歩を目標として継続していきましょう。

最後に

 本日は「人生を変える変革力3要素・③実行力」というお話、いかがでしたか?

 「行動が全てである」と言うと、それだけではないと突っ込みたくなるかもしれません。もちろん全てではないかもしれませんが、大部分の核であることは紛れもない事実です。せっかく先を読み、決断したのですから、あと一歩なんとか踏みしめましょう。そして1度実行したことによる成功体験を得たのなら、2度目の実行はその体験が後押しとなり、変革の苦痛に立ち向かう強大なアシストとなってくれるはずだから…。

 本日はご精読ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました