本日のテーマは「3段階の仮説①問いの仮説」というお話です。
課題・問題解決の為には仮説を作り、それが正しいか否かを確認するための検証作業が推奨されています。しかし、多くの方が仮説の作り方が分からないと頭を悩ませていますよね。その原因は、とどのつまり仮説というものの正体を知らないからなのかもしれません。
そこで本記事から、仮説の正体を解き明かしていきましょう。実は仮説づくりは1度で終わらず、3段階に分けて3度仮説づくりを行っていくもの…。この事実を知っているか否かが、仮説づくりを優しいものにするか否かが決まると言っても過言ではないのですね。
そして本記事では、3段階の仮説1つ目となる「問いの仮説」についてです。
問いをつくる
問いの仮説とは、すなわち問いをつくること。
「問いをつくる?」と、頭に疑問符が浮かんだ人もいるかもしれませんね。「課題・問題を解決するという事が問いなのでは?」と無意識だと感じてしまうものです。しかし、それは問いではありません。目的でしかないのですね。
①学校の勉強と違う
このポイントが学校の勉強と、課題・問題解決の大きな違いと言えるでしょう。
学校の問題では、テストで100点をとるという目的だけでなく、しっかりと答案用紙にその目的を達成するための複数の問いが掲載されています。だからこそ自分で問いを作る必要はなく、先生が作成した問いを解けさえすれば、誰でも100点がとれる仕組みになっているのです。
しかし、課題・問題の解決という目的はハッキリしているものの、そのための問いは不明瞭な状態です。だからこそ解決のために、何をすれば良いのかが自分では全く分からない状態になってしまう…。
②真因の究明
そこで課題・問題を解決するための、真因の究明に努めていきます。
物事には核となる部分が必ず存在し、そこさえ抑えることができるのであれば、完成度はともかく、解決という目的だけは達成できるもの。なぜなら「真因を解消するという問い」が見つかったのですから…。
だからこそ「問いをつくろう」という発想ではなく、まずその前に「真因の究明をしよう」という意識が重要となってきます。つまり問いと真因は表裏一体で、言葉を変えるのなら「真因の仮説」と読んでも良いかもしれません。そこは自分の頭の中に知識として蓄えるとき、好きな言葉を選択してくださいね。
旅行と地図の比喩
次に仮説思考での課題・問題解決の営みを、旅行や地図に比喩してご紹介していきましょう。
①「課題・問題解決→旅行」・「仮説→地図」
課題・問題解決とは、いわば旅行にいくことに例えられるでしょう。まだ自分が行ったことのない旅行先に行くのと、解決したことがない課題・問題の解決は非常に類似しています。
そして仮説とは、まさにそのための地図です。旅行の際に、地図がなければ八方塞がりになってしまいますよね。課題・問題解決の際にも同じであり、仮説をつくらなければ何を行動していいのか視野狭窄に陥ってしまうこと間違いないのですね。
②「真因・問い→旅行先」
そして問いの仮説で作成していく「真因とそれを解消するんだという問い」は「旅行先」に例えられます。つまり課題・問題の解決で真因が分からず、問いの仮説をつくれていない状態というのは、旅行先が決まっていないが旅行にどこか行きたいねと吟味している状態です。
旅行であればまずどこに行くかと決めようとなりますが、これが課題・問題の解決であれば真因(問い)を見つけようとはならないのですね。
最後に
本日は「3段階の仮説①問いの仮説」というお話、いかがでしたか?
真の好奇心を味わいたいと思ったのなら、ただ情報を脳内だけで膨らませているだけでは足りません。なぜなら行動が伴って自分が物事を出来るようになったとき、その情報の本当の意味が分かるから…。そして情報は知識と昇華するからです。これこそ極上の好奇心であり、人生の彩りをつくります。
仮説づくりは身につけるまで、大変な作業も多いでしょう。しかし、その先には見たことのない絶景が広がっているもの…。是非とも一緒に仮説思考力を鍛えて、様々な景色を眺めながら生きていきましょう。
本日はご精読ありがとうございました。
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