3段階の仮説③「具体策の仮説」

問題解決

 本日のテーマは「3段階の仮説③具体策の仮説」というお話です。

 仮説を立てることが容易になると、様々な問題を次々と解決していくことが可能です。そうなれば人生はイージーモードとなり、楽しさの度合いの時間がきっと増えることでしょう。ただ仮説思考力は、一朝一夕で身につくものではありません。日々のトライ&エラーの繰り返しにより、少しずつスキルアップを目指していくものです。

 とは言っても正しい方法論でトレーニングしていかなければ、その営みも非効率で水の泡となってしまいやすいもの…。そこで前々回から3記事に渡り、仮説の3段階別の作り方をご紹介させて頂いています。そして本記事では、ついに最終3段階目となる「具体策の仮説」です。さぁ、本題を覗いていきましょう。

具体的アクションプラン

 具体策の仮説とは、大枠の解決策に対して、具体的アクションプランをつくること。

 前々回の記事でご紹介した「問いの仮説」により作り出した「真因(それを解決するんだという問い)」と、前回の記事でご紹介した「大枠の仮説」により作り出した「大枠の解決策」が分かっても、まだ行動には落とせません。なぜなら大枠の解決策は抽象度が強いから…。

①大枠の解決策を分割

 そこで抽象的な大枠の解決策を、具体的アクションプランに分割していきます。

 つまり、マクロからミクロの視点に切り替えていくということですね。ただ自分史上初めての問題や課題なので、正しく分割できるか不安なものですよね。だからこそ「あくまで仮説なんだ」という意識を持って、具体的アクションプランを吟味していきましょう。

②「抽象→具体」のSTEP

 そして仮説に限ったことではないのですが「抽象→具体」へとSTEPを踏まなければ、物事は高い確率で上手くいかないでしょう。効率よくスキルアップしている人を観察すると、必ずと言っていいほどに抽象(マクロ・大枠)を見つめて、その後に具体(ミクロ・方法論)の視点で物事を進めています。

 これは時代を超える全てに共通するメソッドですので、是非ともあなたの知見として持ち帰って頂けると嬉しいです。

旅行と地図の比喩

 では本記事でも「仮説思考での課題・問題解決」の営みを「旅行や地図」に比喩して、ご紹介していきましょう。前半部分は前回記事と重複する内容となっていますので、もう理解しているよという方は飛ばして頂いても構いません。

①「課題・問題解決→旅行」・「仮説→地図」

 まず「課題・問題解決」とは、いわば「旅行」にいくことに例えられるでしょう。

 まだ自分が行ったことがない旅行先に行くのと、初体験となる課題・問題の解決は非常に類似しています。

 そして「仮説」とは、まさにそのための「地図」です。旅行の際に地図がなければ、八方塞がりになってしまう。この事象と同じように、課題・問題解決の際にも仮説をつくらなければ、何を行動していいのか視野狭窄に陥ってしまうこと間違いないのですね。

②「具体的アクションプラン→目的へのルート」

 そして、ここから本記事の醍醐味のお話。

 具体策の仮説で作成していく「具体的アクションプラン」は「目的へのルート」のことを表しています。

 前回の大枠の仮説では、大体の方角を定めました。例えば、名古屋から大阪に旅行するとして「西に進むのだな…」という大体の方角を見定めたのと同じです。これこそが前回の大枠の仮説で導き出したものです。

 そしてここから「どの道を使用していくのか…?」というルートを、決めていかなければいけません。その目的へのルートこそ、具体策の仮説で導き出す具体的アクションプランなのですね。

最後に

 本日は「3段階の仮説③具体策の仮説」というお話、いかがでしたか?

 仮説を作ることは経験がない人にとって、とても骨が折れる作業に感じます。ただ旅行は多くの方に経験があり、そのための目的へのルート吟味もきっと経験があるでしょう。

 このように人は、自分が経験したことがある事柄と関連性を照らし合わせながら学ぶと、頭にスッ~と入ってきます。是非とも旅行と地図の比喩とセットで、仮説づくりの方法を持ち帰ってくださいね。

 本日はご精読ありがとうございました。

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