本日のテーマは「目標・幸福ともに結果ではなくプロセス」というお話です。
何か大きな目標を目指す際に「結果ではなくプロセス」に意識を向けよう、この言葉は良く耳にしますよね…?この一句はまさに核心であり、結果に注目していては長期で走るためのガソリン「モチベーション」が維持できません。だからこそプロセスへの意識は理にかなっています。
ですが「結果ではなくプロセス」という核心は、実は「目標達成」だけの法則ではないのですね。なんと誰もが渇望する「幸福になる」という目的にも、この理論は適用されます。ではどのような具合に適用されていくのか、目標・幸福のそれぞれの具体的内容を本章では紐解いていきましょう。
目標の場合
まずは「目標の場合」の結果とプロセスへの意識です。
それぞれ、どのようなことが起こるのかを覗いていきます。
①結果への意識「苦しみ・挫折」
結果への意識を持っていると、目標達成の際に幸福があるという認識を持つことでしょう。
しかし目標が大きければ大きいほどに、達成までの労力・時間ともに膨大な量がかかりますよね。そして中々幸福というフィードバックが得られず走らねばいけないので、目標へ向かっている道のりは苦しみ以外の何者でもありませんよね。
またフィードバックがないということは、ドーパミン分泌による幸福が途中で得られない。だからこそ途中で挫折してしまう確率は、自ずと上がることでしょう。仮に目標達成が出来たとしても、モチベーションが低ければ作業効率は下がり、長時間作業や必要以上の労力がかかることは自明です。
②プロセスへの意識「喜び・目標達成」
逆にプロセスへの意識を持っていると、目標に向かって進捗している道のりこそ幸福であるという認識を持ちます。
そうなれば些細な前進であってもドーパミン分泌が叶い、進捗のたびに喜びを味わえるのですね。これこそマインドフルネスで目の前の客観的事実に気づき、それを幸せのモノの見方の主観で見ている状態ですね。
更にはモチベーションも維持できるので、自ずと目標達成の確率も上がります。また短時間で、さらには主観的にあまり労力をかけていない感覚でゴールにたどり着けるのではないでしょうか…?これが巷で囁かれる、目標達成への「結果ではなくプロセスの意識」の理論です。
幸福の場合
次に「幸福の場合」の結果とプロセスの意識を見ていきましょう。
あまり世間では聞かないお話となりますが、一体どのようなことが起こるのでしょうか…?
①結果への意識「苦しみ・一過性の幸福」
まず結果への意識を持っていると、自分が追い求めている事象が叶ったら幸福になれるという認識を持つことでしょう。しかし、この考えで幸せになれるでしょうか…?
追い求めている状態ですから、現在は苦しみを感じていることと同義ですよね。そしてそれらの願いは、時間・労力ともに必要とするもののはず…。そうなれば長い期間、苦しみの時間を過ごさなければいけません。そして脳内では苦しみを感じる脳内物質や思考回路の癖が築かれ、ホメオスタシスにより苦しみの自動思考は必然となってしまいます。
また仮に追い求めている事象が叶ったとしても、それは一過性の幸福に過ぎません。なぜなら人間は、すぐに慣れてしまうから…。脳科学的に言うのなら、ドーパミンは追い求めている事象が叶った瞬間に大量分泌され、その後は分泌が徐々に目減りして最後にはSTOPしてしまいます。
このようにして叶った事象は当たり前となり、その状態を維持して失わないようにするための苦しみも背負わなければいけなくなるのですね。
②プロセスへの意識「喜び・幸福割合増加」
では次にプロセスへの意識を見ていきます。
きっとこの意識を持っている人は、目の前の小さな幸福に気づくことが出来るでしょう。日本に住んでいるのであれば、ほぼ99%以上の人が毎日ご飯が食べられます。この事象は、本来であれば喜びに感じられるものではないですか…?
とどのつまり幸福とは、未来ではなく現在にあるものです。それが結果への意識を持っていると、現在の幸福があるにも関わらず眼を塞いでしまっている状態です。喜びを自分から手放すとは、余程のドMでない限りは馬鹿げたことのはずでしょう。
プロセスへの意識で喜びの時間が充満すれば、あなたの人生は幸福割合の増加を辿ります。是非とも有限な人生の時間なのですから、出来るだけ早くプロセスへの意識に転化していきましょう。
最後に
本日は「目標・幸福ともに結果ではなくプロセス」というお話、いかがでしたか?
このように主観的幸福感とは、目標達成と同じように山の頂上にあるものではないのですね。小さな道のりの最中に幸福があることを、是非とも覚えておいてください。
すると追い求めている事象に過度に執着することも減りますし、そのような精神状態だからこそ大きな幸福も叶いやすくなるもの…。人も事も執着するほどに逃げていくことを、忘れないようにしていきましょう。
本日はご精読ありがとうございました。
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