本日のテーマは「快楽は感謝とともに…」というお話です。
幸福の1つの形「快楽」は、多くの人が求めるオーソドックスな幸福でしょう。特に現代社会は、ジャンクフード・スマホ・エンタメなど快楽を刺激する品々で跋扈しています。ですがこの快楽の幸福は取り扱いに注意が必要な類のモノであり、無知に快楽へ飛びつけば心身ともに滅ぼしてしまう。
そこで本章では快楽の幸福を得るときに「それらをもたらしてくれる対象への、感謝とともに行うと合理的だよ」というお話をしていきます。是非とも長い視野で幸福を手にするために、快楽への必殺武器「感謝」を習得していってくださいね。
ドーパミンの罠
まずは「ドーパミンの罠」についてのお話です。
前回記事でご紹介した内容と重複するので、読み飛ばして頂いても構いませんし、復習がてらご閲覧頂けるとより嬉しく思います。では本題に戻ります。
ドーパミンとは、快楽を感じる脳内物質のこと。分泌すれば交感神経は優位に働き「高揚・興奮状態」へと心身が誘われます。退屈の苦痛に対してのスパイスとして、または不安への逃避方法として、多くの人がドーパミン分泌を渇望します。
①幸福の目減り
しかし、ドーパミンには罠が存在するのです。
その罠とは「幸福の目減り」です。
ドーパミンは同じ外界の刺激では、分泌量がどんどん逓減してしまいます。誰もが甘いお菓子を一口目に口にしたときは多幸感を感じたのに、次第に幸福が縮小していった経験があるでしょう。スマホやエンタメに対しても同義です。
②依存症
そして同じ快楽度合いの幸福を求め、人は依存症に陥ります。
具体的には、外界の刺激を前回以上に次第に増やしていくのですね。まさに快楽の幸福は底なし沼であり、快楽度合いを維持したければ刺激量を増やすしかありません。そうしなければ逆に、満たされない苦しみを生み出してしまうから…。
このように人は依存症に陥り、心身の興奮状態が常にONとなり、幸福どころが健康すらも滅ぼしてしまうという仕組みです。
オキシトシンの力
とは言っても快楽の断食をするとなれば、まさに修行僧への道を進むということ…。ヨガや仏教、インド哲学などで目標とされる「サマーディ・涅槃の境地・解脱・悟り」を目指すという道のりです。
現代社会で日々を過ごす私達には、少し現実的ではありませんよね…。そこで別の脳内物質の力を借りて、快楽抑制への自制心を発動していきます。その脳内物質こそが「オキシトシンの力」を借りていくのですね。
①目減りしない幸福
オキシトシンはセロトニンとともに、目減りしない幸福を私達にもたらします。
幸福の性質としてオキシトシンは愛情の幸福であり、セロトニンは癒やしの幸福を与えてくれるのです。例えば家族・友人と過ごしたり、自然に触れたり散歩をするなどで、これらの脳内物質が分泌されます。そして同じ外部刺激であっても、幸福度合いは変わらずに維持されるのが特徴なのですね。
②感謝の習慣
そこで快楽とセットで、感謝の習慣を取り入れてみてください。
心から感謝する営みは、対象との繋がりを意味します。とどのつまり愛情の幸福を感じており、オキシトシンが分泌されている状態となるのです。そして快楽の幸福ドーパミンが分泌した際に、一緒に感謝して愛情の幸福オキシトシンも分泌しようではありませんか…。
するとドーパミンの特性となる「もっともっと…」という、歯止めが効かなくなる性質を抑制することが可能となります。なぜなら愛情の幸福は目減りをしないので、満足感に到達することが可能となるから…。そうなればドーパミンの快楽の幸福も1度で満足でき、さらには愛情の幸福も得られる。
あなたもきっと甘いお菓子、YOUTUBEが辞められないという経験はあるでしょう。それらを享受してくれた対象への感謝の気持ちを持てば、この気持ちに歯止めが効くのです。そして悪影響が出ない形で、人生のスパイスとして快楽を取り入れられる。是非とも快楽とともに感謝の習慣を、外に出るときに靴を履くくらいの当たり前としていきましょう。
最後に
本日は「快楽は感謝とともに…」というお話、いかがでしたか?
私は知的好奇心が強く、いつまでも読書や勉強、思考やアクションをしていたいと思ってしまう性です。これだけ聞くと良いことのように聞こえますし、かつての私もそう思っていました。しかしこの幸福の類はドーパミンによる快楽であり、憑依され休む間もなければ心身ともに破滅へ向かいます。
そこで知識を授けてくれた著者の方や、思考することが出来るという遺伝子、もしくは情報化社会の現代を作ってくれた先人たちに感謝する。この営みにより知的好奇心を抑制することが可能となり、リラックスのターンへと速やかに入ることが出来るようになったのです。とは言っても私の場合は、サウナやヨガやアロマオイルの力も借りながら、副交感神経のリラックスへと導いている節もあるのですが…。
ともあれどんな快楽を求めるのであれ、ものには限度があります。本ブログでは好奇心や自由を提唱していますが、最大の覚醒をつくるために最大のリラックスを手にする。そのために感謝で快楽を抑制してくださいね。
本日はご精読ありがとうございました。
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