魔法の日記①「幸せ日記」

生活習慣

 本日のテーマは「魔法の日記①幸せ日記」というお話です。

 皆さんは、1日の終わりに日記をつけているでしょうか…?「忙しいから、日記なんて書く暇ないよ」という声が、囁かれるような気もします。ですが私は日記を書くことを、強く推奨しています。なぜなら日記を書くことによって、あなたの人生は好転して豊かなものになるはずだから…。

 そして本章から3記事に渡り、人生が好転する「魔法の日記」の種類を3つご紹介したいと思います。第1回目となる本章では「幸せ日記」の効能や書き方のお話です。

ポジティブな見方

 まず幸せ日記を書く「効能」からお話を進めましょう。

 その効能は「ポジティブな見方」を形成するのに役立つからです。

①ネガティビティ・バイアス

 私たちは「ネガティビティ・バイアス」という、認知の歪みを持っています。

 この歪みは、良い側面と悪い側面が同時に目の前に出現したとき、悪い側面の方へと無意識にフォーカスしてしまう認知の歪みです。全ての物事にはプラス・マイナスの側面があり、見方を変えればポジティブな感情にもなりますし、ネガティブな感情にもなるものですよね。そして占めている感情の割合により、あなたの主観は型づくられているのです。

 しかし上記でご紹介したバイアスにより、私たちは良い側面に対して視野狭窄に陥ってしまう。これでは幸せはあってないようなものです。なぜなら本人が気づいていないのだから…。

②ゴルフでの事例

 1つ、ゴルフの事例を用いてみていきましょう。

 初めてゴルフ場に足を運んだ人は、キレイに整備された緑の豊かさに、きっと心癒されることでしょう。人によっては、その豊かさからゴルフを始めたという人もいるかもしれませんね。

 しかし、私たちはラウンド数を重ねるにつれ、その景色は当たり前となってしまう。そしてラウンド中にゴルフの調子を崩せば、景色のキレイさに気づくことは皆無で、上手くできない自分への否定感に包まれてしまうことでしょう。

 ですがここでプラスの側面に気づければ「ゴルフの調子は悪いけれど、キレイな緑に囲まれてプレイができる、これこそ幸せなんだなぁ~」と解釈だって可能です。そして不思議なことに、そのような心持ちでプレイする方が、ゴルフの調子も鰻登りに上がっていきます。

③3つの幸せを想起する

 ではどうすれば良い側面に気づき、ネガティビティ・バイアスの遺伝子から開放されることができるのでしょうか…?

 その方法は「3つの幸せを想起する」ことです。

 その日の1日の終わりに、今日あった幸せなことを3つ想起して、それを日記として綴っていくのですね。すると幸せ日記を書かなければいけないという習慣のため、日中の生活の中でポジティブのアンテナを立てることが可能となります。そしてこれが積み重なって時を駆けることにより、あなたはポジティブな見方を環境の力で手にすることが出来るのです。

 人の性格は「遺伝50%、環境50%」で出来ている。とどのつまり、幸せ日記は「環境50%」に働きかけて、あなたを幸せにしてくれる魔法の日記なのですね。

ピークエンドの法則

 次に幸せ日記を「ピークエンドの法則」という理論と、照らし合わせて吟味していきましょう。ピークエンドの法則とは、人間がある物事への印象を決めるとき、ピークとエンドの印象によって、全体の印象が決まるよという理論です。

①ダニエル・カーネマン

 この理論の提唱者は「ダニエル・カーネマン」という、ユダヤ人の行動経済学者です。彼はノーベル経済学賞を受賞した人物でもあります。

②映画・デートでの具体例

 そして話をピークエンドの法則に戻し、その効能を具体例を用いて見ていきましょう。

 例えば、映画のストーリーの良し悪しを決めるとき、人はピークとエンドの面白さによって作品の評価を決めます。どんなに中だるみがある作品であったとしても、この2点さえ押さえれば、視聴者は「面白い映画だった」という評価を持つのですね。

 他にもデートという営みでも、同じことが言えますね。デート相手とのコミュニケーションの中で、ピークとエンドに居心地の良さや高揚感を感じていれば、相手と次にまた会ってみたいと思うでしょう。どんなに中間の会話でギクシャクしたとしても、ピークとエンドの力には敵いません。逆にピークで盛り上がっても、最後に「疲れた、帰りたい」という感情を相手に与えれば、一気に次のデートに繋がる確率は下がります。

 このようにピークエンドの法則は、様々な具体例で共通する真理なのですね。

③1日の締めにルーティーン

 そして話を、幸せ日記に戻します。

 幸せ日記を「1日の締めのルーティーン」にするという営みが、エンドを幸せに導きます。どんなに1日の中で嫌なことがあったとしても、3つの幸せというピークがあり、それを幸せ日記で想起してエンドも幸せになる。結果、1日全体が幸せだったという認識になるのですね。

 この幸せな日の認識を増やしていくほどに、あなたの人生全体が幸せになっていく。幸せ日記はポジティブな主観を作る効能もありますが、即効性のあるピークエンドの法則の効能により、今日という日を彩ってくれるのですね。

最後に

 本日は「魔法の日記①幸せ日記」というお話、いかがでしたか?

 人は忘却する生き物です。どんなに幸せなことがあっても、夜に想起して書き出さなければそれを忘れてしまう。そして最後に悪い気分を抱いていたのなら、その日は悪い1日という認識になってしまうことでしょう。そのために日記として、しっかり残しましょう。

 また本日の話と少し脱線しますが「食事、運動、睡眠時間」などの記録をとり、朝と夜に「気分を5段階で評価」するのも良い方法です。するとこの3つの要素が、主観的幸福感となる気分に大きく影響しているという因果関係を感覚値で理解できます。そしてあなたは、正しい生活習慣を手にできるのです。それにプラスαで幸せ日記を用いれば、あなたは幸せになるという目的に対して鬼に金棒となるでしょう。

 本日はご精読ありがとうございました。

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