魔法の日記②「感謝日記」

生活習慣

 本日のテーマは「魔法の日記②感謝日記」というお話です。

 全記事から3回に渡り、夜の寝る前に記載することにより、人生を好転させる魔法の日記をご紹介させて頂いています。そして第2回目となる本章では「感謝日記」のご紹介です。

 感謝は最強の薬であり、人を幸せに導く最善策とも言える代物です。なぜならオキシトシンという温かみを感じる脳内ホルモンが分泌して、心身ともに健康な状態に誘うからです。是非とも1日の終わりに、今日あなたが他人に対して感じた「感謝の気持ち」を3つ綴ってみてくださいね。

 では具体的に、感謝がどう私たちにプラスの効能をもたらすのか覗いていきましょう。

他者関心の視野

 結論から申しますと、感謝は「他者関心の主観」を育みます。

 幸せのキーは「他者関心の主観」なのですが、現代社会では「自分中心の主観」の人が多いように感じます。ではなぜ現代人は、自分中心の主観の人が多いのでしょうか…?

①スペキュラトゥール・ランチェ

 その答えを述べる前に、少し脱線したお話をさせてください。そのお話とは、ヴィルフレド・パレートという経済学者が提唱した理論です。

 パレートによると、この世には「スペキュラトゥール(投機的な人)」と「ランチェ(保守的な人)」と言われる、2種類の人間がいると説いています。そして1部のスペキュラトゥールが自分の頭で考え創造した世界を、大多数のランチェが迎合して具体化するために働く。それこそが文明を発達させるという事象なのですね。

②資本主義による自分中心の主観

 そして現代では資本主義というお金を信仰する思想が、コモンセンス(共通価値観)となっています。とどのつまり大多数はランチェなので、自分の頭で考えず、世間がお金を信仰しているので自分も思考停止で信仰している。

 そしてお金の信仰は「文明加速」という恩恵を施す一方で、トレードオフの犠牲として「自分中心の主観」を育みます。なぜなら働いて他人に親切するのもお金のため、他人から親切してもらえるのもお金を払っているから…。まさにお金を渇望し、他人への慈愛の気持ちを消し去る思想とも言えるでしょう。

③お金は神じゃない

 そこで「お金は神じゃない」ということを認識しましょう。

 あくまで1つの思想となる物語であり、人が作った創造物です。「仏教で仏」・「キリスト教で神」が拝められるように「資本主義でお金」が拝められているだけ…。どれもただのフィクションなんです。

④哲学と宗教

 世の中の価値観を大きく2つに分けると「宗教と哲学」がありますが、宗教とは宗となる教えという意味です。

 つまり資本主義も常識も、その物語を絶対的真実と認識していれば、神や仏を信仰していなくても宗教家であるのと変わらない。これを忘れてはいけません。だからこそお金を払っているからといって横柄な態度をとらず、あくまで親切に対する感謝の気持ちとして、お金を払っているという認識に変えてみてください。

⑤ドーパミン→オキシトシン

 このような考え方に転化できれば、脳内で分泌される物質が変化します。具体的には「ドーパミン」から「オキシトシン」に転化するのですね。

 お金の信奉者(宗教家)は、基本的に自分中心の主観を描いて自己中心的です。世界地図に例えるのなら、自分の国を地図の中心として見ている。ヨーロッパの地図ではヨーロッパが中心に記載され、日本の地図では日本が中心側に映る地図を見ているようなもの…。

 しかし、哲学者の思想は違います。好奇心があって物事の本質を深掘りしながら考える性質があるので、他者関心の主観から相手について理解しようと努めます。これは地球儀で自国を見ることに繋がるでしょう。地球儀で見れば全ての国が中心でありながら中心ではないので、自分もこの世の一要素だと認識ができる。だからこそ哲学者は、他者関心の主観が持てるのです。

 そして他者関心の主観が、自分に対しての相手からの恩恵にも気づけ、相手に対して感謝の気持ちが湧くのですね。これこそ対人関係での分泌ホルモンが、ドーパミンからオキシトシンに変化した瞬間です。

口癖はありがとう

 では感謝日記をつけるための、具体的なアクションプランをご紹介しましょう。

 それは「口癖はありがとう」です。

①親切に気づける

 まさにありがとうという言葉は、親切に気づけるトリガー・神秘なる言葉です。「いきなり感謝しましょう」と言われても、中々気づける人は少ないですよね。なぜでしょう…?

 なぜなら感謝の前に、親切に気づくという通過儀礼が必ず存在しています。そしてこの気づくという行為が、長年の自分中心の主観のせいで出来ないのです。それを気づかせてくれるのが、ありがとうという5文字なのですね。

②返報性の原理

 そして人には「返報性の原理」という習性があります。

 返報性の原理とは、自分が相手にされた事柄と同等のことを返したくなる気持ちです。これは大多数で協力して進化してきた私たちに備わった、無意識のプログラム…。この力は「恩恵・搾取・譲歩」など、全ての事柄に当てはまります。

 そして親切という温かい気持ちも、同等の気持ちで返したくなる。いきなり親切のアクションが見つからなかったとしても、感謝というアクションにより温かい気持ちはお返しができる。

 この好循環に、自分のマインドを乗せるためにも口癖はありがとうです。

最後に

 本日は「魔法の日記②感謝日記」というお話、いかがでしたか?

 これは私の主観となるのですが、感謝によってオキシトシンが常時分泌していれば、人と必要以上に群れなくても幸福でいられます。スーパーでの食料やスポーツジムでのサービスなど、当たり前ではなく多くの人に感謝の気持ちが持てるからです。まさに1人ではなく、繋がっている感覚が常時持てる。

 すると私たちは1人の時間に自己研鑽して、自分を高めて行くことが出来ると思うのです。もしも感謝で繋がりを感じていなければ、きっと自己研鑽よりも群れる時間が多めになってしまう…。自己研鑽しているからこそ、多くの人にプラスの恩恵を配る事ができる。是非ともそのような人が増え、世の中が今よりも綺麗な世界に昇華していくと嬉しく感じます。

 本日はご精読ありがとうございました。

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