人生を豊かにする方法「サウナ」

サウナ

 本日のテーマは「人生を豊かにする方法・サウナ」というお話です。

 昨今ブームの業火が上がっているサウナですが、皆さんはどのような印象をお持ちですか…?「ブームに乗って、整っているよ」という人もいれば「熱くて息苦しいし、水風呂が怖いから自分は苦手だな」と感じる人もいるでしょう。

 ですが本記事で、サウナに現在は否定的な印象を持っている人にも、肯定的な印象にパラダイムシフトさせたいと思っています。なぜならサウナがあれば、人生を豊かにすることができるから…。熱くて息苦しい、水風呂が怖い、これはまだ身体が未知なる体験に慣れていないだけです。人間の身体は、徐々に環境に適応する力を持っており、その先にはリラックスの境地「ととのい」が待っています。

 では本章で「サウナにより人生が豊かになった」という、疑似体験をして頂きましょう。

ととのう

 まず「ととのう」という、ディープリラックスには原理があります。

①副交感神経とアドレナリンの同居

 それは「副交感神経とアドレナリンの同居」です。

 サウナ・水風呂で危機的状況に遭遇した身体は、交感神経優位となりアドレナリンを分泌します。そして外気浴に進んだ際、危機を脱したと副交感神経優位へと一気に舵を切るのですね。しかし自律神経の舵取りの速さから、アドレナリンは血中に残ったままです。そして2つの要素が同居するという、とても稀有な体験が出来るのですね。それこそが「ととのう」という事象であり、興奮とリラックスのミックスジュースとも言えるべきものでしょう。

 入浴・アロマオイル・ヨガ・自然など、副交感神経優位への営みはこの世に無数と存在します。ですが共通している事として、これらにアドレナリン分泌という要素が必ず皆無です。

②アドレナリンと思考使用法

 またアドレナリンは、怒りの脳内ホルモンという印象から、悪いイメージを持ちがちですよね。しかし、これはアドレナリンの1要素でしかなく、あくまで思考使用法の問題です。

 自分の能力をスキルアップしていく高揚感も、エンタメで魅力的な展開に触れる高揚感も、好きな芸能人と握手できた高揚感も、アドレナリンは分泌しています。つまりは身体の興奮状態に、脳がどう思考して認知するかの違いでしかない。肯定的に捉えていればワクワクですし、否定的に捉えていればイライラするのです。

 そしてサウナでは、副交感神経のリラックスと同時にアドレナリンによる興奮が得られます。自ずとその興奮は肯定的な快楽となり、多くの方がサウナの虜となっているのですね。興奮とリラックスの2つの快楽を同時に満たせるものは、他の営みをどれだけ探してみてもサウナが唯一無二でしょう。是非とも、あなたも体験してみてくださいね。

③多幸感・浮遊感・没入感

 では具体的に、どのような感覚を体現できるのでしょうか…?

 それは「多幸感・浮遊感・没入感」です。

 サウナではアドレナリンはもちろん、ドーパミン・セロトニン・エンドルフィンなどの幸福物質がシャワーのように頭の中へと流れます。危機的状況に立ち向かった証であり、そこから脱した証ですね。これらの脳内ホルモンが、外気浴であなたに多幸感をもたらしてくれるのです。

 また副交感神経優位になったときに感じる浮遊感も、これらに付随して感じとれます。具体的には身体の輪郭が線ではなく、曖昧にぼやけるような感覚になり、ふわっ~とした印象になることでしょう。

 そうでありながら興奮系の脳内ホルモンも分泌していますから、没入感も果たせます。究極の集中力はリラックス状態であり、ゾーンやフロー状態と呼ばれますが、まさに「ととのう」はそれと類似した体験と言えるのではないでしょうか…。

日常生活への効能

 では本章のタイトルの、人生を豊かにするという言葉にフォーカスしてみましょう。とどのつまり「日常生活への効能」は、どのような作用があるのかということですね。

 ここでは3つ厳選して、簡単にサラッとではありますがご紹介させてください。

①脳疲労回復

 日常生活への効能・1つ目は「脳疲労回復」です。

 サウナ・水風呂では基本的に「暑い~冷たい~」、また外気浴では「気持ちいい~」など、今この瞬間に意識がフォーカスしています。

 つまりは、人間が無意識に思考してしまう状態をSTOP出来るのです。無意識の思考については次回記事で詳しくお話しますが、良い方向へ使用すればアイデア創出、悪い方向へ使用すれば反芻思考です。

 そして良い方向に使用するためにも、無意識の思考を意識的に止めて、脳疲労を回復する営みは必要不可欠なものでしょう。そうしなければ反芻思考で、自分や他人を責め、さらにどんどん脳が疲労してしまうから…。

②アイデア創出

 日常生活への効能・2つ目は「アイデア創出」です。

 上記でも少し触れましたが、サウナに入ると無意識の思考がアイデア創出に注がれます。しかし、ここで1つ疑問が浮かびますよね…?「無意識の思考を止めるだけであれば、入浴・アロマオイル・ヨガ・自然でも良いのではないか…?」と。

 確かにその通りです。しかしサウナには、脳全体にリラックスを促すα波が流れるところまでは他と一緒ですが、右側頭頂葉の一部のみ活動を示すβ波が流れるのです。この領域は「発想」の役割を担っており、全体リラックスで発想活動となれば、アイデア創出確率が高まるのは自明です。

③睡眠の質UP

 日常生活への効能・3つ目は「睡眠の質UP」です。

 睡眠アプリを用いて、深い睡眠(ノンレム睡眠)の時間を計測します。するとサウナに入った日は、入っていない日と比較して、深い睡眠時間が約2倍に膨れ上がったそうなのです。

 通常の遺伝子の人であれば「7~8時間」の睡眠時間は必須ですが、このルールを厳守していても眠い人がいる。その理由は、睡眠は「量だけでなく質」も大事なのです。夜のスマホなどが原因で睡眠の質が疎かになれば、遺伝子通りの睡眠時間をとったとしても慢性疲労が残ることも必然でしょう。

 研究者によっては、サウナで深い睡眠時間が増えるので、睡眠時間全体を短くできるという人もいます。ただ私の主観からは、そこはベターに時間も守ったほうが良いのではと感じます。自分の遺伝子に適した睡眠時間をとりましょう。

最後に

 本日は「人生を豊かにする方法・サウナ」というお話、いかがでしたか?

 熱くて冷たくて苦行だと今まで認識していた人たちへ、考え方は少しシフトしましたか…?

 その場のディープリラックスはもちろん、脳疲労回復で毎日が楽しくなり、新しいアイデアが生まれて日常生活の障壁をどんどん突破でき、さらには睡眠を確固したものになることから心身とも健康体になれます。

 是非ともあなたも、まずは数分だけサウナに入ってみたり、水風呂からでなく水シャワーを手首に当てるところからスタートしてみてはいかがですか。その積み重ねが、多くのサウナーと同じようなセットを繰り返すための入り口です。

 本日はご精読ありがとうございました。

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