本日は「サウナの効能④ポジティブ感情」というお話です。
ポジティブとネガティブの2つの感情、あなたはどちらの気持ちを多く抱いて生きていきたいですか…?きっと多くの方が、前者を希望するのではないでしょうか…?
そしてサウナには、元々遺伝上ネガティブ感情が多く表出する人であっても、ポジティブ感情の割合を増やす効能を持っています。とどのつまり「イライラやナーバスの気持ち」を払拭して、心が平静な自分を手に出来るということですね。
感情コントロール
ではなぜサウナで感情コントロールが、玄人になるのでしょうか…?
ここでは3つの理由をご紹介していきます。
①10Hzくらいのα波
感情コントロールが玄人になる、最初の理由は「10Hzくらいのα波」です。
脳のニューロン同士が電気信号を伝達させ、私達は思考・行動します。その電気信号と同時に、今回ご紹介する脳波も流れるのですね。
脳波とは、波のような信号のこと。波の揺れ具合により、その時々の精神状態と相関しています。波が激しい側から列挙すると「γ波・β波・α波・θ波・δ波」とあるのですが、この中でも「α波は集中からリラックスの精神状態」とリンクしているのですね。
そして10Hzくらいのα波が、リラックスしながら集中しているゾーンに近い状態です。とどのつまり、省エネに目の前のことに没入できる脳波です。好きなことに没入してなお、疲れを感じにくいのですから、自ずとポジティブ感情を抱きやすくなりますよね。
②自律神経の切り替え研磨
次に2つ目の理由ですが「自律神経の切り替え研磨」が挙げられます。
自律神経とは、呼吸・体温・心拍・血圧など、無意識の体の動きを制御している神経です。
自分の意思とは関係なく、自動モードで私達のために24時間働いてくれている。だからこそ、自律している神経という名称がつけられているのでしょうね。具体的には、日中に交感神経優位となり活動モード、夕方から深夜にかけて副交感神経優位となり休息モードに入ります。
しかし現代人は、この自律神経を崩してしまっている人が多いのです。理由としては「多すぎる仕事量・SNSなどによる承認欲の暴走・ブルーライトなどの光刺激」が挙げられ、結果的に夜でさえも交感神経優位になりっぱなしで眠れない。そんな方のオンパレードで、次の日の日中に慢性疲労を抱える羽目になるのですね。
そこでサウナの出番です。「サウナ→水風呂→外気浴」の流れの中で「交感神経・副交感神経と瞬時に切り替えトレーニング」を行います。とどのつまり、しっかり自律神経を使用している。だからこそ普段の生活の中でも、意識で介入できないはずの自律神経を、呼吸などのファクターから扱いやすくなるのですね。
具体的には、サウナ・水風呂で危機的状況に身を置くことにより交感神経を促進し、外気浴で危機脱出の安堵から一気に副交感神経に舵をとります。これを繰り返すことによって、自律神経の不調を回復させて慢性疲労を抱えなくなる。つまりは爽快なポジティブ感情に、誘ってくれるという仕組みですね。
③幸福脳内ホルモンのシャワー
ポジティブ感情へ誘う最後の理由は「幸福脳内ホルモンのシャワー」です。
サウナ・水風呂に入ると「エンドルフィン・ドーパミン・セロトニン」などの、幸福を感じる脳内ホルモンがじゃんじゃん溢れ出します。
エンドルフィンは、激しい運動や慈善事業を行ったときに分泌されるホルモンです。
何とドーパミンよりも20倍の快楽、モルヒネの6倍の鎮痛効果があるといいます。激しい運動や人のための活動は、一見自分を酷使する行為です。しかしエンドルフィンが分泌されるからこど、人はそれらを頑張れる。そして利己的な状態よりも努力・慈愛の方が幸せを感じられるので、群れをつくってここまで進化できたのでしょう。サウナも一見酷使ですが、その追い込みがエンドルフィン分泌で多幸感に導いてくれるという具合です。
またセロトニンは、癒やしの脳内物質とも言われ、平静な心に誘います。
うつ病の人は「前頭前野で分泌される、セロトニン不足が原因ではないか」という仮説が1番有力であり、抗うつ薬のSSRIやSNRIもセロトニン分泌を促進する薬です。しかし軽度のセロトニン不足なら、薬に頼らなくてもサウナが分泌させてくれる。だからこそサウナに入る人はポジティブ感情であり、週4以上でサウナに入る人は、週1入る人と比較して、精神疾患への罹患率が78%低いのでしょう。
対人関係が変わる
では最後の項に、サウナに入ると対人関係が変わるというお話で締めましょう。
①類は友を呼ぶ
「類は友を呼ぶ」と言うことわざ通り、人は同じような価値観の仲間で群れを作ります。もしもあなたがネガティブ感情の表出割合が多いのなら、きっと周りもネガティブ感情の人で集まっているのではないでしょうか…?
ですがサウナに入れば、あなたはポジティブ感情の割合が増えるでしょう。すると周りのネガティブ感情の人との価値観の乖離を感じ、きっと愚痴や言い訳が多い人達とは疎遠になっていくはず…。
②ヒト・コト・モノは循環する
ただこのように言うと、すごい薄情な人だと感じるかもしれません。しかし、そのモノの見方がネガティブ感情なのかもしれませんよ…?ここで1つある言葉をご紹介します。
それは「ヒト・コト・モノは循環する」という言葉です。この言葉は今の自分の価値観に会った、これら3要素が循環するものだという、この世の客観的事実を説いています。だからこそ目の前の対象に「執着せず感謝するマインド」が持て、縁に畏敬の念を感じられる。そして目の前の対象と、真剣に向き合うことができるのではないでしょうか。
結局は全てのことが解釈の仕方で、良い言い方も出来れば悪い言い方も出来ます。この解釈から深掘りして考えれば、あなたがポジティブ感情か否かが垣間見れるでしょう。
最後に
本日は「サウナの効能④ポジティブ感情」というお話、いかがでしたか?
たった1度だけの人生、せっかく同じ時間を生きるのなら、ポジティブ時間が多い方がお得ですよね…?
もちろん人間にはネガティビティ・バイアスという認知の歪みがあり、自動的にネガティブだけ気づき、ポジティブは見逃すという傾向があります。この傾向のおかげで、古代のサバンナで生き残れたのでしょう。弱肉強食の世界でポジティブ感情ばかりでは、絶滅必須ですから…。
しかし現代は、命の危機がない平和な世界です。そんな世界で「遺伝と環境のミスマッチ」のまま生きていれば、損しかありません。そのミスマッチを整えてくれるのがサウナです。さぁあなたもサウナの扉を開き、遺伝子に抗ってみましょう。
本日はご精読ありがとうございました。
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