本日のテーマは「老化の種類①・酸化」というお話です。
人間は歳を重ねるほどに、心身ともに老いていきますよね。この現象を、ただ一言で「老化」と纏めてしまえば簡単ですが、老化には種類があるのです。そして老化の種類を見つめ、傾向や原因を深掘りすることにより、老化を遅延させるアクションを学べます。
「別に、見た目に興味がないよ…」という方もいるかもしれません。ですが「メラビアンの法則」では、相手から発せられる相反する情報を目にした時に「言語情報7%・非言語情報55%・聴覚情報38%」で、相手の印象を判断することが分かっています。
つまりは非言語となる見た目・アンチエイジングに注力すれば、コミュニケーションにおいて得しかないのです。良好な対人関係を築くにも、恋愛に発展させるにも、仕事のパートナーとして頼りにしてもらうためにも、老けないことは最大の対人関係スキルだと心して刮目してください。
そして本章では1つ目の「酸化」という、体を錆びさせる「老化」を具体的に紐解いていきましょう。
活性酸素
酸化という老化の原因は「活性酸素」にあります。
活性酸素とは、大気中の酸素よりも体内で活性化されたことにより、酸化力が強くなった酸素のこと。人が吸った酸素の1桁台数%は、活性酸素に変わると言われています。
ではなぜ自らを酸化に促す物質を、体内でつくろうとするのでしょうか…?
①細菌・ウイルスの撃退
その理由は、活性酸素が「細菌・ウイルスの撃退」の役割を担っているからです。
活性酸素は通常の酸素よりも活性化している分、高い酸化力を持ちます。つまりはその力を持って、人体に入ってきた細菌・ウイルスをブロックしているのですね。すなわち、免疫機能の役割を担っているということ。
この事象を垣間見ると、この世はトレードオフの世であり、何かを得れば何かを失うということが良く分かりますね。
②抗酸化酵素
ですが人体は上手く作られており、過度な活性酸素を無害化するシステムも備わっています。
そのシステムは「抗酸化酵素」です。
抗酸化酵素とは、活性酸素を除去して酸化を防ぐ酵素です。この酵素を、自ら体内で合成させることができ、ミトコンドリア内に存在していると言われています。
ミトコンドリアとは、細胞内に存在する細胞内小器官のことで、1細胞あたり100~2000個のミトコンドリアが含有されていると言われているのですね。
③高齢&悪習慣
しかし抗酸化酵素は、高齢になったり悪習慣な生活を営むことで、量が少なくなってしまいます。
若いときにも活性酸素は生み出されていますが、それ以上の抗酸化酵素が酸化ストレスから老化を保護してくれていた。それが高齢になると活性酸素を撃退する、抗酸化酵素の数・力では太刀打ち出来ないのです。
また比較的に若い年齢であったとしても、活性酸素を生み出しやすい悪習慣をしていたのでは、酸化ストレスによる老化を促進してしまうでしょう。結果的に「活性酸素Vs抗酸化酵素」の戦いで、活性酸素が勝利してしまい、年齢以上に老けてみえるのですね。
過剰発生の原因
では活性酸素を、過剰発生させてしまう原因を本項では覗いていきましょう。原因を4つに分けて、順に解説させて頂きます。
①紫外線
活性酸素・過剰発生の原因1つ目は「紫外線」です。
紫外線には、大きく3つの波長の長さがあり「UV-A・UV-B・UV-C」と分けられます。UV-Cに関しては、地球のオゾン層に吸収され地表まで届かないので、人への悪影響はありません。問題はUV-AとUV-Bになります。
特にUV-AはUV-Bより日焼けを起こす力は弱いのですが、それ以上のパワーを秘めています。なぜなら雲や窓ガラスなどを通過して、さらには肌の奥底の真皮まで届いてしまうからです。そして真皮の肌組織に吸収されたUV-Aにより、体は活性酸素を発生させます。結果として「コラーゲン・エラスチン」という、肌のハリやツヤを維持する繊維状のタンパク質を、活性酸素の力で酸化させてしまうのですね。
もちろん1日20分くらいの紫外線は、ビタミンD形成やセロトニン分泌の要素から欠かせません。ですが過度に無防備に紫外線を浴びれば、あなたの体はどんどん酸化という未来へと歩んでいくことになるでしょう。
②大気汚染
活性酸素・過剰発生の原因2つ目は「大気汚染」です。
大気汚染とは、排気ガス・タバコの煙・チリ・ホコリの総称のこと。
とどのつまり、汚染された空気です。チリ・ホコリはともかくとして、排気ガスやタバコの煙を習慣的に浴びるというのは、自然界では考えられない事象ですよね。そのことからそれらの汚染された空気を吸ったり触れたりすると、細菌・ウイルス撃退反応と同じように体が錯覚してしまうのです。そして活性酸素を過度に生み出し、自らの細胞を錆びさせてしまう…。恐ろしい話です。
是非とも知り合いがタバコを吸っていたら、その最中は離れたり、自分は絶対に吸わないという気概が必要でしょう。また自然がキレイな場所で過ごしたり、住居環境を衛生的にするための工夫も重要ですね。
③ストレス・疲労
活性酸素・過剰発生の原因3つ目は「ストレス・疲労」です。
ストレスは完全悪ではありませんが、現代社会はストレス過多の環境です。そして過度なストレスやそれによる慢性疲労は、体が弱っている証ですよね。そうなれば体は、免疫機能の役割を持つ活性酸素を過剰に生み出し、あなたの細胞を錆びさせてしまうことでしょう。
解決ポイントとしては、夜はリラックスの時間を設けて疲労を1日で収支0にしましょう。私のオススメは、サウナやヨガです。または適度なストレス発散法を持ったり、過度なストレス環境からは逃げることも1つの手段ですね。
④過度な有酸素運動
活性酸素・過剰発生の原因4つ目は「過度な有酸素運動」です。
ランニングなどの過度な有酸素運動は、それだけ体内に酸素量が増えてしまいます。すなわち体内で活性化される、活性酸素の割合も多くなってしまうのです。
もちろんランニングには、エンドルフィン分泌の多幸感(ヘルパーズ・ハイ)というメリットが存在します。つまりは精神に、とても良い影響をもたらすということ。どちらのメリットを選び、デメリットを回避するかに答えはありません。自問自答しながら、自分だけの答えを見つけ出してくださいね。
ただランニングへの拘りがないのであれば、早歩きの有酸素運動や筋トレなどの無酸素運動をオススメします。こちらは成長ホルモンを分泌させ、あなたを若返りと導いてくれるからです。
最後に
本日は「老化の種類①・酸化」というお話、いかがでしたか?
もちろん行動が重要ですが、最初は知識がスタート地点です。なぜなら知識なし行動は、間違った方向へと進み、老化を促進させてしまうかもしれないから…。例えば、清潔にするために顔をゴシゴシ洗うという間違った知識を信じていれば、その人は必ず早く老化することでしょう。
逆に、正しい知識で行動すれば「知識✕行動=スキル」となり、本章で言えばアンチエイジングスキルとなるのですね。次回記事では、酸化による具体的な肌への影響、そして酸化対策についてのお話もさせて頂きます。楽しみにして頂けると嬉しいです。
本日はご精読ありがとうございました。
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