本日のテーマは「老化の種類②・糖化」というお話です。
老化と聞いて、多くの人が最初にイメージするのは「酸化」ではないでしょうか…?活性酸素が原因の酸化ストレスは、世間に周知された老化の形です。しかし、皆さんは「糖化」という概念を知っていますか…?
現代社会ではこの糖化ストレスによる老化こそ、最大の脅威といっても過言ではありません。なぜなら酸化ストレスは古代からあった老化の形状ですが、糖化ストレスは20世紀に新しく生まれた老化の形だから…。
古代から酸素は地球上に存在していており、酸化という老化は存在していた。そのため人体は、抗酸化対策も手中に収めていま。しかし糖化という現象は新しすぎて、人類は対応策を失っています。ただ1つ対策を施すのであれば「現在の環境」と「古代から進化していない遺伝子」のミスマッチを、整えることだけなのですね。
では前置きが長くなりましたが、糖化という現象について深掘りしていきましょう。
AGEs(終末糖化産物)
糖化とは、一言にすると体が焦げてしまう老化です。
その原因は「AGEs(終末糖化産物)」と呼ばれる物質により起こります。ちなみにAGEsという名称は、age(年齢)という英単語から由来しています。ではこのAGEsという物質、なぜ私達の体内に存在する羽目になってしまったのでしょうか…?
①エネルギー変換以上の糖質分解
その原因は「エネルギー変換以上の糖質分解」です。
糖質はいわばエネルギーであり、車で言えばガソリンです。走行に必要なガソリン量のように、私達が活動する際に必要な糖質量も定められています。
そして古代では糖質(果実)などは、中々手に入りにくい品でした。その事からエネルギー不足は、日常茶飯事だった訳ですね。だからこそ私達は糖質不足には対応できても、糖質過多に対応できない遺伝子を持っている。
そこにきて現代社会は、糖質が過剰含有されたジャンクな食品にまみれています。なぜなら古代では糖質が手に入らないという環境により、遺伝子が本能的に糖質を欲っしているから…。そこに着眼して食品をつくれば、糖質まみれのジャンクフードが出来上がり、ビジネスとしては功を奏するでしょう。
そしてエネルギー変換以上の糖質を摂取する羽目になってしまい、余った糖質を分解するとき、AGEsという物質を体内で新たに生み出してしまったのですね。
②メイラード反応
ではAGEsがどのように、体を焦げさせるのでしょうか…?
そのメカニズムは、体内で「メイラード反応」を起こさせるからです。
メイラード反応とは、糖質とタンパク質が熱によって結合し、褐色反応を引き起こしてしまうこと…。つまりは「AGEs(糖質)」と「体の組織(タンパク質)」が体内の熱により、褐色反応(焦げ)を示すということです。そして体の組織は、変性・劣化してしまうのですね。
メイラード反応で良く取り上げられる例としては、玉ねぎを炒めることが挙げられます。元々は白色の玉ねぎも、炒めた後は飴色に変化しますよね…?これは加熱によって、メイラード反応が起こった証拠です。
またメイラード反応は「35度くらいの温度」で起こる現象なので、人体の温度を考えれば防ぐための手段が中々見つからないのですね。
過剰発生の原因
ではAGEsの「過剰発生の原因」を抑えておきましょう。
これらの原因を知れば、それと真逆の食生活をするだけで、あなたの糖化は劇的に低減できるでしょう。ここでは2つの原因をご紹介します。
①糖質の過剰摂取
AGEs過剰発生の原因・1つ目は「糖質の過剰摂取」です。
上記の項でもご紹介した通り、糖化は単純に取りすぎの糖質が原因です。ですから解決方法としては、糖質量を適正内に抑制するしかありません。これに始まりこれに終わるといっても、過言ではないのですね。
②高GI値食品の摂取抑制
AGEs過剰発生の原因・2つ目は「高GI値食品の摂取」です。
こちらの原因は、糖質摂取を制限している人への留意点です。糖質を控えているのに、AGEsが生成され糖化で老けてしまう人もいます。その原因は、高GI値食品を摂取していることにあるのですね。
私達の体内でAGEsが生成されるのは、食後1時間以内だと言われています。とどのつまり血糖値の急上昇は、必要以上の糖分をインスリンにより脂肪へと蓄えようとします。そしてエネルギー変換に使えない糖質が、結果としてメイラード反応に結びつくという仕組みです。
だからこそ高GI値食品を避け、低GI値食品を選択するというのも重要項となるのです。
最後に
本日は「老化の種類②・糖化」というお話、いかがでしたか?
糖質は中毒症状を引き起こす物質であり、タバコ・アルコール・スマホと同じような依存性質を持っています。なので最初に距離をとるとき、大きな苦痛を味わうことでしょう。
しかしその苦しみを抜けた先には、いつまでも若々しく過ごせる未来のあなたがいる。何より遠くの未来だけでなく、今この瞬間を俊敏にポジティブに動くことも可能になる。是非とも少しずつ、ジャンクフードと距離を置いていきましょう。
本日はご精読ありがとうございました。
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