デートと心理療法は同じ①「ラポール形成」

恋愛

 本日のテーマは「デートと心理療法は同じ①ラポール形成」というお話です。

 臨床現場で行われる心理療法と、男女のデートでのお誘いは、実は抽象的なSTEPが同じなのです。心理療法の流れをご紹介すると、心理的諸問題を抱える患者に対して、臨床心理士がカウンセリングを行います。このコミュニケーションを通して、患者の認知・感情を好ましい方向へ誘導していくのですね。

 そしてデートの流れといえば、付き合う対象か吟味しいている女性に対して、付き合いたい男性が、自分と同じような心理状態にコミュニケーションを通して誘導していく。これはまさに臨床心理士とデートでの男性側が、同じスキルを求められている証明ですね。

 そしてこのSTEPは「ラポール形成→リーディング」という流れで、ことが進みます。聞き慣れない2つの単語が出てきましたが、それを本ブログで解説させてください。この章では、その単語の1つ「ラポール」の定義や、それを成し遂げる具体策をご紹介していきましょう。

ラポール形成

 まずは「ラポール形成」です。

 ラポールとは、無意識の潜在意識レベルでの信頼関係のことです。

①相手を動かす条件

 「表面的に信用してみようかなぁ」という状態ではなく、本能レベルで無自覚なまま「この人に全て委ねても大丈夫だ」と安心している状態、これこそラポールです。このラポール形成こそが、まさに相手を動かす条件なのです。

 このような信頼できる相手だからこそ、心理療法の患者さんは全ての心中を吐露して、相手のアドバイスに耳を傾けようと感じられる。またデートでの女性は自分のことを気兼ねなく表出し、相手と付き合いたいなという気持ちが生まれるのです。

②ACSモデル「Cフェーズ」

 このラポール形成のターンは、ACSモデルでいう所の「Cフェーズ」に当たります。

 Aフェーズで相手を魅了して異性としての価値を示すことは、心理療法でいえば臨床心理士の資格を取得しているという点で達成されている。だからこそ心理療法ではAフェーズを飛ばし、Cフェーズから取り組むことが出来るのですね。ただコトがデートになると、Aフェーズを通過できるイケメンやお金持ちでも、異性とお付き合いが出来ない隠れ非モテが点在しています。なぜでしょう…?

 この理由はCフェーズのラポール形成方法が、あまりにも素人だからに他なりません。これらの玄人になるためには、Cフェーズの記事でご紹介した「8割傾聴」・「共通項を見つける」・「感情・恋愛ベースの会話」の3つに注力することが重要です。是非とも「ACSモデル・Cフェーズ」の記事も、ご閲覧してみてくださいね。

心理学テクニック・4選

 そして上記の3つとは別に、ラポール形成へと役立つ、心理学のテクニックをご紹介しましょう。そのテクニックは4つに分かれ「ペーシング」・「ミラーリング」・「バックトラック」・「イエスセット」となっています。それぞれ順に解説していきます。

①ペーシング 

 ペーシングとは、相手のペースに合わせることです。具体的に何を合わせるのかといえば「話すスピード」や「関心のある話」など。

 人には好みのテンポがあり、そのテンポは会話や行動のスピードに反映されます。そして相手の会話スピードからテンポを汲み取り、自分もそのテンポのスピード感でお話していく。すると相手は無意識レベルに「この人とは馬が合うなぁ」と感じるのですね。

 また関心のある話は、上記の厳守事「共通項を見つける」と被る部分ですよね。ただ自分が好きな事柄でなくても「何、それ教えて」というスタンスで、話の主題を合わせていきましょう。これこそペーシングの真骨頂であり、相手の承認欲求を満たす最大の手段です。

 他にも言葉遊びが好きな人だと、ついつい難しい語彙を連発してしまいますが、そこも相手の語彙力レベルに合わせて話を進めていきましょう。

②ミラーリング

 次にミラーリングですが、相手の動作を鏡のように真似ることを指します。このテクニックはペーシングの上位互換であり、相手とシンクロするイメージを持つことが重要です。

 例えば、相手がお茶を啜ったのなら、こちらもお茶を啜る。また相手が右耳を触ったのなら、自分も同じく右耳を触るという具合ですね。ミラーリングの達人に達すると、呼吸のタイミングや心拍までも合わせられるというから驚きです。

 しかし上位互換というだけあり、ペーシングよりも難易度が上がります。まだ慣れていない時期に不自然さが露骨してしまえば、それこそ変人扱いは間違いないでしょう。少しずつ急がず出来る範囲で、自然を意識して取り組んでいきましょう。

③バックトラック

 3つ目のバックトラックは、相手の発言をこちらも繰り返すことです。

 簡単に言えばオウム返しであり、言葉のキャッチボールをするイメージですね。例えば相手が「ワインが好きなんだぁ」と話してきたのなら、こちらは「ワインが好きなんだね」と返せば良いだけ…。簡単ではないですか?

 バックトラックがうまく活用できれば、相手に自分の話をしっかり聞いてもらえたという感情を与えられます。また会話が途切れて不穏な空気に包まれることも激減し、そうなれば沈黙を埋めようと自慢話や卑屈話をすることもなくなりますよね。

④イエスセット

 最後のテクニック・イエスセットは、相手に何回もYesを言わせることです。

 このYesを重ねることで、相手はどんどん肯定的な感情に誘われます。なぜなら行動と価値観が真逆の行為をしていると、人は認知的不協和で苦しくなってしまうから…。そこで最初は心で感じていないことでも、行動をただ促せば、あとで感情や価値観が引っ張られて変化するものです。このようにYesを重ねてプラスの感情に誘えれば、あなたに対してもプラスの感情を抱く。とどのつまり、ラポール形成への近道となるわけですね。

 Yesを言わせる方法としては、本当に些細なことで構いません。例えば「今日、いい天気だね」と質問して、相手が「そうだね」と返せば、それも1つのYesの形です。

 また上記テクニックの「バックトラック」と、この「イエスセット」は融合させることが可能です。例えば相手が「絶叫系アトラクション好きなんだぁ」と言葉を口にしたのなら「絶叫系アトラクション好きなんだね」と返せば良いでしょう。すると相手は「うん、好き」とまた囁く。これでバックトラックによる話を聞いてくれている感覚と、イエスセットによる肯定的感情の2つを同時に手にできるでしょう。

最後に

 本日は「デートと心理療法は同じ①ラポール形成」というお話、いかがでしたか?

 デートも心理療法も、相手のマインドを変化せることが共通の目的です。心理療法であれば、患者の認知の歪みを解消させて幸せな認知に誘う。デートであれば、あなたと付き合いたいという気持ちに変化してもらう。

 そしてそのマインドに誘う準備運動として、ラポール形成に取り組んでいく。そのために相手の話を4つのテクニックで傾聴して、心を開かせる必要性があるのですね。

 次回は、ラポール形成後の「リーディング」というフェーズについてのお話です。楽しみにして頂けると嬉しいです。

 本日はご精読ありがとうございました。

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