恋人成就理論①「複数アプローチ理論」

心理学

 本日のテーマは「恋人成就理論①・複数アプローチ理論」というお話です。

 誰しもが恋人・パートナーを求めていますが、それが叶わずに寂しさを患っている人が多いことでしょう。なぜなら自由恋愛という文化は、20世紀に生まれたばかりの新参理論だからです。

 この自由恋愛という概念は、資本主義の等価交換と抽象的概念が同じです。そう考えればビジネスと同じで弱肉強食の世界であり、恋愛を奏功させる理論・スキルを持っていなければ、玉砕して不幸になることは必然なのですね。そこにどんな真心がこもっていたとしても、優しさだけでは何も手にできない。

 そこで本章から恋人成就理論と題して、3つの理論を順に解説させてください。最初の理論となる第1回目は「複数アプローチ法」です。では具体的に、どのような理論なのか紐解いていきましょう。

モテ=ヒットレシオ✕試行回数

 複数アプローチ理論とは、複数の女性に同時でアプローチをすることです。

 ここで藤沢数希さんが提唱した、恋愛工学の方程式を思い出してみましょう。

 それは「モテ=ヒットレシオ✕試行回数」でしたね。

①ヒットレシオ

 ヒットレシオとは、1つの試行がうまくいく確率のことです。

 コミュニケーション能力の高い人や、美男美女などは、この確率が高い傾向にあるでしょう。例えば10回アプローチをして10回目で告白が成功が出来たのなら、あなたのヒットレシオは「10%」ということになりますね。

②試行回数

 また試行回数とは、単純に女性にアプローチした回数です。

 そして試行回数が多いほどに、恋愛におけるコミュニケーション能力は上昇していくものです。これはスポーツで「練習は嘘をつかない」と言われるのと同義ですね。そうなれば、ヒットレシオの確率を上げることにも繋がります。

 つまりビジネス・スポーツ・勉強と同じように、ヒットレシオ(成功確率・長期記憶)の頻度を上げるためには、トライ・アンド・エラーでその物事を繰り返すしかない。

 そしてまだ誰ともお付き合いしていない状態なのであれば、1人ずつアプローチして失敗したら次へと移行するよりも、複数に同時アプローチをした方が合理的にコミュニ力やヒットレシオを向上させられるでしょう。そして計算式が促す、モテへと繋がるのです。

執着分散と自然摂理

 また複数へのアプローチは、あなたに心の余裕をもたらします。

①執着の分散

 つまりは「執着の分散」に繋がるということ。

 これは恋愛に限ったことではないのですが、1つの事柄に執着することは、とても危険なことです。もしも目の前の大事なことを失ったとしても、他にも頼りにする大事なものがあるのなら、あなたの心の平穏は保たれるでしょう。だからこそ他ジャンルへの、執着の分散こそが幸せの鍵です。

 そしてまだお付き合いしていない、これからどうなるかも分からない関係性なのですよ…?そのような間柄なのですから、恋愛というカテゴリ内でも執着を分散させても良いではないでしょうか?

 この執着分散による余裕こそが、未来のあなたのパートナーとの愛しい空間を形つくってくれる。逆に執着したアプローチをすれば、せっかくの縁や未来空間が溶けてしまうのです。

②罪悪感を感じるあなたに…

 ですが、どうしても罪悪感を感じてしまうという方もいるでしょう。きっと、あなたは心の優しい持ち主なのですね。ですが断言します。

 その優しさの心持ちを持った人が裏切られたときに、ストーカーなどに変貌する。善の気持ちが湧いたところには、コインの表裏のように必ず悪の気持ちが潜んでいます。これらは別の事柄ではなく、1つのフュージョンした事柄なのです。

③自然の摂理

 だからこそ、私はフラットに「自然の摂理」をイメージすれば良いと感じます。

 基本的に生物というのは、複数のオスが一匹のメスにアプローチをして、メスはその複数から吟味して一匹を選択するという本能があります。そこに人間のみが、理性でつくったフィクションのお話として「1人ずつアプローチしていこうね」という道徳が生まれたのです。しかし道徳に従った真面目な人が損をしたとき、背いて得をした人への強大な怒りが生まれます。それは善でしょうか…?

 そうならないために、自分が生物のままに行動しましょう。そして恋愛パートナーの関係性が成就したのであれば、そこからは相手を大切に共に歩んでいけば良いのではないですか。

 本当の善とは、自他ともに溢れる悪を受容した先にあるのですから…。まぁ、これも1つの主観(フィクション)なのですが…。

最後に

 本日は「恋人成就理論①・複数アプローチ理論」というお話、いかがでしたか?

 まだ付き合ってもいないフェーズで、複数の女性にアプローチすることが良くないという正義感を、まず客観視(メタ認知)することから始めましょう。何度も重複する内容となりますが、正義という言葉は聞こえが良いですが、そこから反する人への攻撃の気持ちが絡んでいる。それは相手からすると悪であり、これが対人関係のいざこざや戦争へと繋がっていくのです。

 是非とも俯瞰した視点を持てる方が増え、そして合理的に自分が満たされ、身近な他人に共同体を得て優しく出来る人が増えたら良いなと感じます。

 本日はご精読ありがとうございました。

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