本日のテーマは「恋人成就理論③・性的関係トリガー理論」というお話です。
3回に渡ってお送りしている、恋愛成就理論も遂に最後の1つとなりました。そして本章では、性的関係トリガー理論のお話です。
この理論の仕組みは至ってシンプルであり、性的関係を1度結べると「恋愛の成就確率が飛躍するよ」というものです。では一体なぜ、性的関係の有無で恋愛成就の確率が変動するのでしょうか…?
本章では「プレ性的関係」と「ポスト性的関係」の2枠に分けて、紐解いていきましょう。
プレ性的関係
まずは「プレ性的関係」のお話です。
①preとpost
preとは「〇〇の前の」という意味があり、逆にpostは「〇〇の後の」という意味が込められています。
具体例をあげると営業(セールス)で、受注前の営業を「プレセールス」、製品を販売した後のアフター営業を「ポストセールス」などと呼んだりしますよね。
②夜の営み・前段階
そしてプレ性的関係とは、夜の営みの前段階のアプローチのことを指します。
とどのつまり女性と出会ってから、連絡のやり取りや2人だけのデートを含めた総称であり、アプローチの大部分はプレ性的関係に集約されます。別記事で恋愛工学のACSモデルという、フェーズごとのアクションや制限時間を述べた理論をご紹介しました。この理論も全てが、プレ性的関係に入るとご理解ください。
③女性優位
そしてこのフェーズは基本的に女性優位だと、心して刮目しましょう。なぜなら女性の方が男性よりも、性的関係を持つことに対してのリスクが大きいからです。遺伝学の観点からは、胎児をお腹の中で育む期間というのはリスクです。生物は基本的に自分の遺伝子を後世に残すため、より良い遺伝子と結合して、子孫を残そうとする本能を持っています。
男性であれば次々と性的関係を持ち、いつでも自分の遺伝子を後世に残す活動に注力できますよね。ですが女性は身籠った期間、後世に遺伝子を残す活動に注力できません。そのような状況下で、もしも仮に自然淘汰されやすい弱い遺伝子と結合してしまえば、一気に自分の遺伝子がこの代や次の代で終わる可能性が高まるのですね。
だからこそ男性はすぐに恋をして、女性は相手を深く吟味してから好きになる。この原理から導き出されることは、恋愛初期では女性優位で男性が下に回るという仕組みです。
ポスト性的関係
次に「ポスト性的関係」のお話です。
①夜の営み・後段階
ポスト性的関係とは、夜の営みの後段階のことを指しています。
つまりは出会ってからACSモデルを駆使して、相手と性的関係というゴールテープを切った後のお話ですね。ACSモデルの理論は、恋愛カテゴリにある別記事でご紹介しているのでご閲覧頂けると嬉しいです。
②男性優位
そして体の関係を持つと、恋愛の主導権が一気に男性優位に傾きます。なぜなら性的関係を持つこと自体が、恋愛感情を女性が抱くトリガーとなるからです。
ここには「コミットメントと一貫性」の原理が働いており、行動と価値観を同じものにしようという力が働きます。もしもバラバラな行動と価値観を持っていれば、認知的不協和という事象を引き起こし、心が鬱屈とした気持ちに苛まれることでしょう。だからこそ行動というコミットメントをすると、一貫した価値観へと無意識に誘導されていく訳ですね。
③自己変革やマーケティング
今回のテーマとは話が逸れますが、この理論は「自己変革」や「マーケティング」にも用いられています。
自己変革でいえば、今はまだ目指す価値観に変容できていないけれど、とりあえず行動してみる。すると鬱屈した気持ちが圧力となり、自分の未来の価値観を変化させることが可能です。
他にもマーケティングですが、具体例としてカーディーラーでの理論の使われ方をご紹介しましょう。例えばオプションを省いた車代金のみを示し、まず購入の意思表示をさせますよね。そしてその後に、オプションを1つずつ購入するか質問していくはず…。ですがもしも先に、オプション込み価格を含めた代金を示していたのなら、どうなるでしょう…?きっと購入サインの確率は、大きく下落すると思いませんか…?
しかし1度、車体価格のみで購入するとコミットしたのなら、後は一貫性の力で何でも購入しようという価値観に誘われています。だからこそ通常では購入するはずのないオプションも、お買い上げ頂けるという仕組みですね。
このように自己変革やマーケティングでも、コミットメントと一貫性の原理は土壌として使用されます。そして、もちろん恋愛のアプローチに関しても…。
④鳥の刷り込み現象
この事象は、鳥の刷り込み現象に類似するかもしれませんね。
生まれたばかりの雛鳥が、最初に見た生命体を親だと思い込む…。これと全く同じで女性も性的関係を許した男性を、運命の相手だと思い込む…。まさに男性にとって恋愛を奏功させるには、1度の性的関係を持てるか否かにかかっているということです。
最後に
本日は「恋人成就理論③・性的関係トリガー理論」というお話、いかがでしたか?
本章を読み「告白の前に、性的関係を持つって如何わしくない…?」と感じた方も、おられるでしょう。その道徳に従う心は、素晴らしいなと感嘆します。
ですがこの世の思想は全て、人がつくった善悪・好き嫌いの物語です。もしも告白ではなく、性的関係を良しとする主観を持った人がいたケースでは、道徳に従う思想はどういう現象を起こすでしょうか…?そのキレイな思想は攻撃の物語となり、汚い思想に変化するのではないでしょうか…?
善悪はコインの表裏なのだと、そして答えがないものだと、常に胸に留めておく。これが本当に清らかな心ではないかと、私は思います。本記事により、皆さんの恋愛パートナーとの心地よい未来をお手伝いできたのなら、嬉しく感じます。
本日はご精読ありがとうございました。
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