本日のテーマは「ナンパの原則②別れ」というお話です。
全記事から、ナンパの原則を「出会い」・「別れ」と分けてご紹介しています。本日は「別れ」の原則となりまして、相手に迷惑がられないための配慮も入っています。是非とも、刮目して学んでいきましょう。
アメリカ・イスラエル国籍の行動経済学者・ダニエル・カーネマンは「ピークエンドの法則」という理論を提唱しています。この理論はピークとエンドの印象が良ければ、最初や途中に中だるみしていても、全体の印象が良くなるというものです。
そしてピークエンドの法則は、ナンパでももちろん適応されるでしょう。初めに鬱陶しく思われていても、途中で会話がぎこちなくなっても、盛り上がったターンがあり、さらには良い印象でお別れしたのなら、そのナンパは成功したと言えるでしょう。
ではピークエンドの法則を厳守するため、ナンパの原則の「別れ」の項目を覗いていきましょう。アジェンダとしては「その場メッセ」・「フォロースルー会話」・「悪口を言わない」という3つです。
その場メッセ
ナンパの原則・別れ1つ目は「その場メッセ」です。
その場メッセとは、連絡先交換をした後に、簡単なメッセージをその場で送る習慣をつけること。
「別に帰ってから、送ればよくない…?」と感じた、そこのあなたへ…。その考えでは相手からスルーされる確率が、飛躍すること間違いありません。
なぜその場メッセが有効かといえば、2つの根拠が存在します。
①自分を覚えてもらえる
その場メッセ・1つ目の根拠は「自分を覚えてもらえる」ことです。
そもそもクラブや街コンなどでナンパした場合、あなたは「男A」という立ち位置ですよね…?他にも「男B」や「男C」がおり、横一線の状態になっているでしょう。そこから1つ飛び抜け、相手の記憶に自分の印象を残せなければ、ナンパは連絡先交換ができても奏功しません。
相手と対面で会話しながら、その場メッセを送って、そのメッセージの受信を見届ける。まさに一緒に送信・受信するという、共同作業のような思い出が相手の記憶に残るのです。そして他の男より、思い出の分だけ頭1つ飛び抜けることでしょう。
もちろん前記事でご紹介した通り、レッドオーシャンとなる街コン・クラブはあまり良くないナンパ場所です。ですがナンパ強者は、レッドオーシャンでも勝利している。その勝敗の差異を分けるものこそ、その場メッセの思い出共有といっても過言ではないのですね。
②メモ代わり
その場メッセ2つ目の根拠は「メモ代わり」です。
あなたは相手から会話で教えて頂いた情報を、しっかりと脳内に留めさせる自信がありますか…?私はやはり文字にしないと忘れてしまう性なので、勉強・仕事と同じでしっかりとメモしたいなと感じます。ですがその場でメモをとっていたら、変な人確定ですよね…?
しかしその場メッセでは、変な人だと悟られずに、相手から会話で得た情報をメモすることが可能となるのです。
例えば会話の中で、相手が「サーフィンをやってるよ」と言ってきたとしましょう。その場合は「〇〇です。△△さん、サーフィンの話がすごく興味深かった。また教えてほしいな。今日は話せて楽しかったです。」と打ち込めば、サーフィンのメモがとれるでしょう。
このようにその場メッセは、自分の記憶にも相手の好きなものが残り、さらには相手に自分のことを覚えてもらえる。こんな魔法のようなアクションをやらないことは、百害あって一利なしだと心得てください。
フォロースルー会話
ナンパの原則・別れ2つ目は「フォロースルー会話」です。
フォロースルー会話とは、連絡先交換後の会話のことを指します。
①すぐに立ち去ってはいけない
とどのつまり連絡先交換後に、すぐに立ち去ってはいけないということです。多くの人は緊張ドキドキで声をかけ、連絡先交換が果たせたのなら、その緊張状態から脱却しようとするでしょう。そして「連絡先交換→じゃあまたね」と機械作業になってしまうのですね。
しかし、これは失敗の最たる具体例です。相手からの印象は「手当り次第にナンパしている人なのかな、自分に特に好意があった訳ではないのだな」と感じてしまうのですね。そしてその相手の悲壮感から、きっと返事は帰ってこないでしょう。
②ゴルフのフォロースルー
このフォロースルー会話は、ゴルフのフォロースルーに比喩して命名しました。
フォロースルーとは、インパクト(ボールがクラブに当たること)後にクラブを振り切ることを指します。ここでのフォロースルーの形を一定にすることで、ボールへのインパクトのミート率が上がり、再現性が向上するのですね。
もちろんインパクト前のスイングの方が重要であることは事実ですが、本物の上級者はフォロースルーを舐めていません。そしてナンパも同じように、フォロースルーの会話をしっかりとする。そして少しでも失敗してしまう懸念を払拭する。それこそがナンパでの上級者と言えるのではないでしょうか。
悪口を言わない
ナンパ原則・別れ3つ目は「悪口を言わない」ことです。
①コミットメントと一貫性
これはナンパに限ったことではないのですが、悪口は百害あって一利なしです。自分の人生から、今後一切根絶することをオススメします。
なぜなら悪口という言動(行動)に価値観が引っ張られ、知らない間にあなたは「相手の悪いところを探す主観」や「自分中心の主観」を形成してしまうから…。
この現象の理屈としては、コミットメントと一貫性という心理作用があります。人は言動・行動に落とし込めば、勝手に価値観がそちらに吸い寄せられるもの…。この現象により価値観と行動が違う場合の、認知的不協和での苦しみを緩和しているのですね。
だからこそなりたい価値観があるのなら、今は心に思っていなくても、その価値観に沿った行動を繰り返せば良いのです。
②酸っぱい葡萄
また悪口を言わないようにするための、1つの寓話をご紹介です。
それはイソップ寓話の「酸っぱいブドウ」というお話です。
この話は、キツネが美味しそうな瑞々しいブドウを見つけますが、高い所に成っていることからブドウを手にできません。キツネはその悔しさから「あんなブドウは、絶対に酸っぱいだろう」と悪口となる捨て台詞を吐いたのでした。ですが、ブドウは本当に酸っぱかったのでしょうか…?
③責任転嫁→自己研鑽
これは何かを手に入れられず、自信を失った悲しき自分を正当化するために、相手への悪口という形で責任転嫁することを比喩で表したお話です。
もしも手に入れられないのなら、自分の力不足という責任に目を向けて自己研鑽すべきです。しかし環境や他人のせいにしてしまえば、いつまで経っても自分は変わらず、上手く行かなかったら他人への悪口の繰り返しです。このような人は、人格が育っていると言えるでしょうか…?
きっとナンパだけでなく、この世の全ての事柄で失敗して、その原因を自分ではなく環境や他人に責任転嫁していく。そんな螺旋階段を上がっていくことは辞めましょう。
最後に
本日は「ナンパの原則②別れ」というお話、いかがでしたか?
これにて2記事に渡ってお送りしてきた、ナンパの原則は終了となります。ナンパは如何わしいものという考えが、世の中全体に跋扈していますが、真剣に出会いを求めてナンパしている人もいる。
実際に私はナンパから結婚に至って、幸せそうな夫婦を知っています。逆に学生時代の友達から恋愛結婚して、関係が壊れて離婚した夫婦も知っています。
つまりは、出会いの手段に善悪などないのだということ。歪曲なモノの見方が、少しでも緩和されるために、多くの人が思いやり能力や正しいコミュニケーションスキルを身に着けて頂きたいなと感じます。
本日はご精読ありがとうございました。
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