本日のテーマは「貯金・借金の正義・悪」というお話です。
全記事のお話で、貯金信仰という1つの思想についてご紹介させて頂きました。この思想は、日本国が第2次世界対戦の財源確保のために、国民からお金を借りようとした経緯から始まります。
ではその内容を踏まえた上で、本章で貯金は正義か悪か、借金は正義か悪かという深い話に移っていきます。貯金信仰の思想の中に滞在していれば、ほぼ確実に貯金は正義で、借金は悪という認識を持つことでしょう。ですが本当にそうでしょうか…?
借金について
まずは悪と認識されがちな、借金について深掘りしていきます。
①国・銀行は借金したがる
多くの人が悪と認識する借金を、国・銀行はしたがっています。
銀行は定期のキャンペーンなども用意しながら、国民に預貯金を推進していますよね。ですがこの事実は「国民の皆様、お金を貸してください」と言っているのと同義です。そして日本国の国債を銀行は買っており、とどのつまり銀行が国にお金を貸しているということ…。
トータルで何を伝えたいのかというと、国も銀行も借金を悪いことだと感じていないということです。そもそも国が借金をしてお金を集めるために、国民に貯金信仰を植え付けた。その借金が本当に悪なのでしょうか…?
②自己破産の少ないデメリット
次に、自己破産のデメリットについてご紹介です。
多くの人は自己破産に対して、やばい事象だと捉えます。ですが実は思った程に、デメリットは少ないのです。
デメリットとしては2つあり「資産20万円以上と現金99万円以上を失う」こと、そして「借り入れが5~10年できなくなる」くらいです。人権を失う訳でもなければ、上記の額の財産は残させてもらえる。そして今まで借金により体験・能力を買ったお金を、返さないことを承諾してくれている。
借金が悪だという考えは、国民に貯金をさせたい、また怠惰に国のお世話になって欲しくない。このような特定の集団(国)からの、1つのお話に過ぎないということですね。
お金と時間
ではなぜ借金してまで、今使えるお金を集めるのか…?
それは時間に価値を置いているからだと、私は思います。
①お金・時間の価値比較
ここで、お金と時間の価値を比較してみましょう。
お金とは、人が創造したただの虚構です。それに対して時間とは、私達の生命期間という事実を表した概念です。自然界に存在する時間と、人がつくったフィクションのお金…。どちらが価値があるのか、実はこれだけでも答えは出ています。
借金をつくっても自己破産すれば、それはチャラになりますよね。そこからお金について勉強し、稼ぐ・増やすノウハウを学んで実行すれば、また増やすことも可能です。
もちろん他人から嘲笑されるかもしれませんが、それはフィクションの信奉者という、客観力の低い人からの哀れみです。あなたは戦時中にタイムトラベルしたとして、「お国のために」と言っていない自分を蔑まされて、自分の価値が低くなったと感じますか…?
しかし、失った時間を取り戻すことはできないのです。また時間を使ってお金を生み出すことはできますが、お金を使って過去に戻ることもできない。
私の主観では、時間以上に価値がある資産はないと思っています。なぜなら時間とは命だから…。
②若さは価値
そして若さは価値です。
若いときには体力があり、出来ることも多い。しかし年をとっていくことにより、出来なくなることが増えていきます。さらには年をとった未来の時間が、保証されている訳ではないのですね。人間は、いつ亡くなるか分からないのですから…。
そう考えれば貯金してお金が潤ったあとに、好きなことをしようという発想は、自分の心から望むことが出来なくなる可能性が非常に高いでしょう。ですが多くの人は、貯金のあとに好きなことをしようとなる。なぜなら、貯金信仰の思想をこの世の真理だと思っているからです。
ですので若さは偉大なのだと、時間は偉大なのだと、借金をしてでも体験しようという価値観を持った人がいることも知りましょう。もちろん時間という極論の価値観に染まる必要はありませんが、お金という極論の価値観に染まるのも1度考え直してはいかがでしょうか…?
最後に
本日は「貯金・借金の正義・悪」というお話、いかがでしたか?
正直いうと、この議論に答えはありません。時間や体験に価値を置いて借金を正義と感じるのか、お金に価値を置いて貯金を正義と感じるのか。どちらも、それぞれが描くフィクションであることは変わりないのです。
ですがマジョリティの思想を思考停止で、自分の思想に反映される人を私はあまり好きではありません。もちろん悪とも思っていませんし、あくまで私の主観からの好き嫌いの問題です。逆に言えば、自分の頭で考えて貯金信仰を選んだ人に対しては、嫌いと思っていないということでもあります。
是非とも多くの人に、自分の頭で考える力を身に着けて欲しいです。
本日はご精読ありがとうございました。
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