山崎元さんのオススメ投資「ハイボール」

経済

 本日のテーマは「山崎元さんのオススメ投資・ハイボール」というお話です。

 タイトルからいきなり「えっ?ハイボールに投資するの…?」と、疑問を感じた方もいるでしょう。ですが、さすがにハイボールには投資をしません。このハイボールとは、投資する商品の割合をハイボールの濃さ(ブレンド)に、山崎元さんが比喩したものです。

 山崎元さんとは「経済評論家」・「株式会社マイベンチワーク代表取締役」・「著者」と、複数の顔を持つ人物です。そして彼の著書「シンプルで正しい・お金の増やし方」でご紹介されていた、この比喩表現を皆さんと共有しようと思った次第です。

 では、まず彼が提唱するオススメの投資商品を覗いていきましょう。

株式インデックスファンド&個人向け国債

 その投資商品は「株式インデックスファンド」「個人向け国債」です。

 株式インデックスファンドとは、株価指数に連動するように分散投資された金融商品のこと。

 そして個人向け国債は、元本割れがない、国が個人に対して毎月発行してい債権です。

①リスクの有無

 この2つの投資商品の大きな違いは、なんといってもリスクの有無でしょう。

 インデックスファンドは、もちろん投資信託の中ではリスクが少なめです。逆に高い運用を目指すアクティブファンドは、それ故にリスクも隣り合わせにあるでしょう。そうなれば元本割れの可能性は大きい。だからこそ一般的に、インデックスファンドの資産運用が推奨されているのですね。

 ですが絶対的に元本割れがないかといえば、株式への投資なので0とは言えません。ローリスク・ローリターンであることは自明でも、ローでもリスクはあるのです。

 その点、個人向け国債には元本割れがなく安心感が得られます。もちろん得られる利益は少ないので、これがトレードオフのこの世の1事象といえるでしょう。

②外国株式6・国内株式4

 では株式インデックスファンドに投資するとした際の、山崎元さんのオススメ配分を覗いていきます。それは「外国株式インデックスファンドに6」・「国内株式インデックスファンドに4」という割合です。彼がこの数字を推奨する理由は、書籍の中では語られてはいませんでした。ですが私なりに考察してみます。

 きっと為替レートの変動によるリスクを避けるため、4割の国内株式インデックスファンドを安全牌として置いているのでしょう。とはいっても成長株は、アメリカを始めとする外国株式です。だからこそ、6割の外国株式インデックスファンドを置いていると見ています。なぜなら日本は少子高齢化社会であり、経済成長がSTOPしているというファクトがありますから…。

 この投資の配分に答えはなく価値観の領域ですので、是非ともあなたも様々な書籍やサイトから情報を集め、自分の頭で考えながらオリジナルな投資配分を生み出してくださいね。

③変動金利型10年満期

 次に個人向け国債ですが、山崎元さんは変動金利型10年満期を推奨しています。

 国債の種類として「変動金利型10年満期」・「固定金利型3年満期」・「固定金利型5年満期」の3種があります。

 そしてなぜ固定ではなく変動をオススメしているのかといえば、金利を高く受け取れる可能性が高いからでしょう。固定であれば3年の金利で「0,09%」、5年の金利は「0,33%」です。それに対して変動の10年の金利は2023年10月の時点で「0,51%」です。

 「でも変動だから、今後低くなる可能性もあるのじゃない?」と感じた方もいるでしょう。その通りなのは確かです。ですが、その不安を払拭する安心材料として「最低年率0,05%」が保証されています。そうなれば固定金利型で、確実に少ない額の利益を得るよりも利があると思うのです。とはいっても、これも個人の価値観によって選択は分岐するでしょう。ですので自分の頭で考えることが、同じく重要となりますね。

ウイスキー&炭酸水

 では本題の「ハイボールの比喩」に話を移していきます。

①リスクをアルコールに比喩

 この比喩は、投資のリスクをアルコールの量に例えているのですね。

 株式インデックスファンドがウイスキーであり、リスク&アルコールがあることを示しています。それに対して個人向け国債は炭酸水です。リスクがない投資商品なので、すなわちアルコールが入ってない飲み物ということですね。

 この2つの飲みものをブレンドしたものがハイボールであり、山崎元さんが推奨する資産運用とは、この投資2商品の組み合わせということが結論です。まさにハイボールですよね。

②割合は価値観により変動

 そしてこの割合も、価値観により変動します。

 リスクをとってもリターンがほしいのであれば、株式インデックスの割合を増やすでしょう。逆に保守的に投資をしたいのであれば、個人向け国債の割合を増やす。そしてこの選択肢に答えはなく、それぞれが自分だけの答えを追求していくものです。

 極論を言えば、株式インデックスファンドのみのウイスキーでも良いし、個人受け国債のみの炭酸水だけを飲んでも良いのですね。自分の好みの濃さで楽しむべきなのです。

最後に

 本日は「山崎元さんのオススメ投資・ハイボール」というお話、いかがでしたか?

 ウイスキー(株式インデックスファンド)と炭酸水(個人向け国債)のどちらの割合を多くするにしても、普通預金にお金を寝かせておくよりはプラスに転じます。

 預金をただ眠らせているという貯金信仰の価値観は、第2次世界対戦の財源確保の手段として、国が流したプロパガンダです。以前の環境と現在の環境が違うのであれば、その過去のプロパガンダ(思想)を信じ続けるのは、思考停止による呪いでしかないと感じます。是非とも、現在の環境に適した選択をとっていきましょう。

 本日はご精読ありがとうございました。

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