資産運用「2つのルール」

経済

 本日のテーマは「資産運用・2つのルール」というお話です。

 貯金から投資へと、日本政府が国民に新たな価値観を投げかけています。その証拠に政府は「iDeCo」や「Nisa」を推奨しています。この制度は、本来政府が得られるはずの投資での税金を非課税にするもの。そこまでして国民に投資の価値観を周知させたいのですね。

 ですが投資に利があっても、あまりにも無知すぎると、他人の利益のためにトレードオフで搾取されてしまうこともあるでしょう。そこで本章では資産運用でこれだけは抑えておこうという、2つのルールをご紹介していきます。是非とも、刮目して学んでいってくださいね。

ネット証券

 資産運用2つのルール1つ目は「ネット証券」での購入です。

 投資をしようと思い立って、金融機関や証券会社の窓口に行くことは絶対に辞めましょう。その選択はあなたが、窓口のセールスマンに搾取されるという道に誘ってしまうかもしれません。

①セールスマンに合わない

 ですがネット証券であれば、セールスマンに合わずにすみます。そうなれば資産運用の書籍で勉強するしかありませんから、自ずと正しい選択や自分の頭で考える力が身につくのです。

 ですがセールスマンに合ってしまえば、彼らの利益のために高い金融商品を買わされる羽目になる。さらには思考停止で搾取されていることにも、気付かないという現実を継続してしまうだけでしょう。

②権威の思考停止について

 ここで1つ断定の言葉を使います。

 銀行員や証券会社のセールスマンは、一見世間体が良いでしょう。つまりは「権威」があるということ。だからこそ権威に安心できると誰もが錯覚します。ですがその錯覚が、思考停止を起こす元凶となるのですね。

 ですが彼らは、商品を売ることによって儲けを得ている人たちです。逆にセールスマンがいないネット証券であれば、そこの人件費が削減されますから、自分にとって1番利益となる投資が出来るものです。

 人は権威を見ると、正しいのだと思考停止に陥ります。ですが権威も、所詮は人が作った物語…。この世に絶対的に正しいものがない以上、権威の盲信は百害あって一利なしだと、心中に刻んでおいてくださいね。

③アクティブファンドを避けられる

 そしてネット証券では具体的に「アクティブファンドやテーマ型投資信託」を避けられます。

 アクティブファンドとは、株価指数よりも高い運用成績を望むもので、ハイリスクハイリターンの金融商品です。

 それに加えて、高い運用成績を目指す過程に、ファンドマネージャー(運用のプロ)の時間・労力の介入があるでしょう。そしてそれが手数料となり、私達の負担になるのです。こうなれば利益が出ても、高額な手数料で思ったよりも儲からない。さらには損失が出た矢先には、投資なんてもうしないという感情へ導かれてしまうのですね。

④テーマ型投資信託を避けられる

 さらにテーマ型投資信託も危険です。

 テーマ型投資信託とは、特定のテーマの会社に集中する金融商品のこと。

 そもそも投資信託のメリットを想起してほしいのですが、分散投資をしてリスクヘッジをすることだったはず…。その利点を自ら捨てる、この金融商品はまさに筋悪の極みといっても過言ではないでしょう。そのテーマ全体の株価が下落すれば、自分も一気に転落です。

 さらにテーマとして選ばれたということは、一時的なブームがあったということ。そしてブームは反動により必ず下がります。まさにこの世は「振り子の法則・正負の法則」で成り立っているのでしょう。

 そしてテーマ型投資信託という商品が組まれた際には、もうブームに乗っかっている最中です。高いときに買い、安いときに売るという最悪の事象を招くこと間違いなしです。

 またさらに言及すると、資産運用の基本は長期投資で複利を使っていくことのはず…。ですがテーマ型投資信託では、株価が上がっても下がっても早く売りたくなってしまいますよね。これでは、ただのギャンブルと同じなのではないでしょうか…?

 あなたはギャンブルがしたいのか、資産運用がしたいのか、一度考える時間をつくってみてください。

0,5%ルール

 資産運用2つのルール2つ目は「0,5%ルール」です。

 0,5%ルールとは、投資にかかる一切の手数料を合算したときに「0,5%以内」に抑えることです。

①販売手数料・信託報酬

 手数料を分解していくと「販売手数料」「信託報酬」に分かれます。

 販売手数料は、金融商品を購入した際にかかる手数料のこと。1年目のみ掛かるお金とも言えるでしょう。それに対して信託報酬は、運用管理の費用としてかかる手数料のことです。こちらは毎年のように手数料が徴収されます。

②4,5%は高すぎ

 そしてアクティブファンドの手数料を覗いていくと、合計が「4,5%」になることも大いにしてあるのです。0,5%以内に抑えることを推奨されている世界で4,5%なのですよ?

 この内訳としては「販売手数料が3%」・「信託報酬が1,5%」という割合です。この4,5%はあくまで1年目だけとはいえ、2年目以降も1,5%と高額です。具体的な数字を出せば、100万円の運用で1年目に4万5千円を払うこと、この数字は大きな搾取だとご理解ください。

③貯蓄型保険は絶対NG

 また少し話が変わりますが、貯蓄型保険も絶対にNGです。

 保険会社のセールスマンは説きます。「保証もありながら、将来に向けて貯蓄も出来るのだよ」と…。ですがこの事象は、保険と資産運用という2つの業務に対して手数料を払っているのです。そして保険会社は、その手数料を非公開にしている。

 ここから学べることは、絶対に資産運用をするならインデックスファンドであり、保険は掛け捨てで必要なものだけ入ると言うことですね。

最後に

 本日は「資産運用・2つのルール」というお話、いかがでしたか?

 初めて資産運用の投資をする際は、分からないことで一杯だと思います。ですがそんな迷いにつけ込んでくるのが、銀行や証券会社のセールスマンです。

 是非とも、本日の2つのルールだけは厳守して、自分の身を自衛してくださいね。また少し話が変わりますが、iDeCoやNisaの非課税制度を活用するとさらに良いでしょう。

 本日はご精読ありがとうございました。

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