iDeCoのメリット&活用法

資産形成

 本日のテーマは「iDeCoのメリット&活用法」というお話です。

 個人型確定拠出年金の英語表記となる「individual-type Defined Contribution pension plan」、これらの単語の1部から構成された愛称が「iDeCo」です。小文字と大文字が順に並び合う、チャーミングな愛称ですよね。

 ですがチャーミングさとは裏腹に、様々な力(メリット)を有しています。では一体、どのようなメリットを持っているのでしょうか…?さらには、iDeCoを活用方法まで深掘りしていきたいと思います。

2つのメリット

 まずiDeCoのメリットを、2つ覗いていきましょう。

 そのメリットとは「所得控除」「運用利益の非課税」です。

①所得控除

 まずiDeCo1つ目のメリット「所得控除」を覗いていきます。

 所得控除とは、所得税&住民税を計算する際に「自分自身の所得」から「iDeCo掛金額」を差し引くことです。とどのつまり稼いだ額にかけられた30%の税金(所得税が20%、住民税が10%)を、少しでも縮小することが出来るのですね。

②フリーランスの具体例

 では実際に具体例を用いて、どのくらいの所得控除が受けられるのかを見ていきます。

 例えば、あなたが年収500万円を稼ぐフリーランスだったとします。

 とは言っても500万円が丸々と手元に入ってくるわけでなく、歯がゆいですが税金が引かれた後の額があなたの取り分です。所得税&住民税の計算式としては「500万円✕30%=150万円」となりますね。つまりあなたは150万円を税金で支払い、手取り350万円の持ち分となるのですね。

 ですがフリーランスの場合は「年間81万6000円」まで、iDeCoという制度を用いて長期投資が可能です。そして満額でiDeCoを活用したケースでは「年収500万円ーiDeCo拠出額81万6000円」という計算式により「418万4000円」という金額から導かれます。この金額に税金をかけていくので「418万4000円✕30%=125万円5200円」となる。そして元々支払う「150万円」よりも「24万4800円」の税金対策が可能となるのですね。

 このようにiDeCoに加入をしていると所得控除ができ、自らのお金を守って経験や時間に投資することが出来るでしょう。

③運用利益の非課税

 次にiDeCo2つ目のメリット「運用利益の非課税」についてです。

 個人型確定拠出年金であるiDeCoは、自らが金融商品を選定して長期投資をしていきます。そして投資なのですから、そこには運用利益が生まれますよね。ただ悲しきかな、この運用利益にも「20,315%」の税金がかかってしまう…。

 しかしiDeCoの範囲内で投資した金融商品は、なんとこの20,315%が非課税です。つまりは丸々と自分の懐に入るということです。

④複利

 さらに追い風の恩恵として、運用利益をその後に「複利」で運用できます。

 複利とは、利子にもまた利子がつくこと。

 このように雪だるま式に資金が膨張していき、その額にも20,315%の税金は非課税です。実際にはiDeCoの真骨頂は、所得控除よりも運用利益の非課税や複利のほうにメリットがあるといっても過言ではないでしょう。

iDeCoの活用方法

 では具体的に、どのようにiDeCoを活用すれば良いのでしょうか?

 ここでは2つの案を、私から提案します。

①上限額MAXで利用

 iDeCoの活用方法1つ目は「上限額MAXで利用」すること。

 フリーランスであれば「年間81万6000円」、会社員であれば「年間27万6000円」を、iDeCoで資産運用する。するとその額に応じて、所得控除が受けられ税金対策となる。さらには投資で得た運用利益も非課税になり、2視点からの税金対策となる。一石二鳥とはまさにこのことでしょう。

 ただ私の主観としては、自分の今の生活を苦しめてまで長期投資しようとは思いません。私はお金の信奉者ではなく、経験・知的好奇心・冒険の信奉者です。ですので経験・知識・冒険にお金を使いながら、余裕ある範囲内でiDeCo上限額いっぱいに拠出する。それが私の価値観です。あなたの見解は、どうですか…?

②手数料が安価

 iDeCoの活用方法2つ目は「手数料が安価」です。

 長期投資の基本は0,5%ルール(これ以上の手数料商品は購入しない)を守ることであり、インデックス投資1本だと私は思っています。

 インデックス・ファンドは、株価指数に連動するように分散投資されて商品なので、人の手が介入されていない分に手数料がとても安価です。具体的な金融商品名を出すと「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」・「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」といったものでしょうか。

 それに対してアクティブ・ファンドは、株価指数の結果を超える成果を求めるもので、リターンを目指す分だけリスクとして損する可能性も高いです。またファンドマネージャー(プロの投資家)の時間・労力という仲介が入るので、手数料も高価です。

 アクティブ・ファンドは長期投資ではなくギャンブルという認識を持ち、上記でご紹介したような金融商品でインデックス投資をしてみてください。これらは広く分散された低コストの株式インデックス・ファンドなので、投資期間が40~50年と長くなるにつれて利益を上げやすい構造になっています。

最後に

 本日は「iDeCoのメリット&活用法」というお話、いかがでしたか?

 ただ1つだけ、私からあなたに望みがあります。この記事で「インデックス投資が良いと言ってたから…」・「上記の金融商品が良いと記載されていたから」と、愚直に信じ込むのはやめてください。

 あくまで自分の頭で考えて、他の記事や書籍も閲覧して、自分だけの見解を生み出してくださいね。私は少しでも、自分の頭で考えて行動出来る人間が増えることを祈っています。

 本日はご精読ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました