NISAの歴史

資産形成

 本日のテーマは「NISAの歴史」というお話です。

 個人の資産運用で利用したいツールの両翼として、iDeCoと並び「NISA(ニーサ)」があります。NISAも投資での利益が非課税になることはiDeCoと同じですが、年金という性質が含まれていない分だけ自由度が高いと言えるでしょう。

 ではそんなNISAですが、どのような背景から生まれたのか、そして名称の由来は何だったのか…?そんなNISAのルーツを、本章では覗いていこうと思います。

英国・ISAがモデル

 NISAのルーツを知るためには、まず外国の制度を知る必要があります。

 それは英国の「ISA(アイサ)」という制度です。

①Individual Savings Account

 ISAは「Individual Savings Account」の頭文字をとった造語であり、日本語に訳すと「個人貯蓄口座」となりますね。

 貯蓄という言葉が使用されていますが、日本人がイメージする普通預金への貯蓄とは異なります。その実態は長期投資での資産運用により、お金にお金を増やさせながら貯蓄するというものなのですね。

 そして1999年にISAは導入され、ISA口座で長期投資を行った利益は非課税になる。イギリスでは今より20年以上前から、貯金ではなく投資の意識を促そうとしていた訳です。

②ISAミリオネア続出

 その結果、現在では「ISAミリオネア」が続出していると言われます。

 ISAミリオネアの方々は、資産残高100万ポンドと多くの資産を保持します。為替レートにもよりますが「1ポンド=160~190円」となっており、日本円に置き換えると「1億6千万円~1億9千万円」の大金持ちと言えますね。このファクトはISA導入から、わずか20年余りでの結果です。

NISAが誕生

 そして遅れること15年の歳月を有して、日本でも「NISA」が誕生します。

①一般NISA「2014年1月」

 2014年1月に「一般NISA」が導入されたのです。

 NISAの略は「Nippon Individual Savings Account」で、ISAの前に「Nippon」というボキャブラリーを付け足したモノになります。なぜ「JapanでなくNippon」なのかには疑問符が浮かびますが、少し洒落の効いた名称をつけようとしたのかもしれませんね。

 制度の内容としては「年間120万円✕5年=合計600万円」が、NISA口座で運営した投資利益に対して非課税になるというもの。詳しくは「旧NISA」として、別記事投稿を考えています。そちらを楽しみにして頂けると嬉しいです。

②つみたてNISA「2018年1月」

 さらに一般NISAの4年後の、2018年1月に「つみたてNISA」が導入されます。

 こちらも投資利益が非課税なのは同じなのですが、制度内容が少し編纂されています。その内容としては「年間40万円✕20年=合計800万円」です。この変革についても「旧NISA」の記事で、たっぷりご紹介したいと考えています。ですので本記事では割愛させていただきますね。

③新NISA「2024年1月」

 そしてついにNISAに神改正が始まります。

 2024年1月にスタートであり、あと約1ヶ月後には旧NISAとなる「一般NISA」と「つみたてNISA」は終焉をむかえ、新たに「新NISA」となってベールを脱ぐのですね。

 制度内容としては「年間360万円・恒久化・合計1800万円」が非課税になるというもの。この素晴らしさ・凄さについて、今すぐに話したい気持ちで胸がいっぱいです。ですが「旧NISA」と対比する記事として「新NISA」をUPする予定です。今回はここまでにさせてください。

最後に

 本日は「NISAの歴史」というお話、いかがでしたか?

 イギリスではISAミリオネアが続出したように、もしかすると日本でもNISAミリオネアが20年後の未来に続出するかもしれませんね。

 私としましては知識・経験に必要な資金は担保した状態で、預金にまわしている分を新NISAに注ぎ込もうと思っています。なぜなら生きているのは今この瞬間ですし、お金よりも蓄積された体験・スキルの方が価値があると思っているからです。

 あなたも自分の価値観に合う塩梅で、新NISAを活用してみてくださいね。また次回記事以降では「旧NISA」と「新NISA」のことも述べていきます。是非ともお楽しみに…。

 本日はご精読ありがとうございました。

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