本日のテーマは「新NISA①・全体の特徴」というお話です。
2014年1月から、遂に新NISAが指導します。従来の旧NISAに神改正が入り、私達にメリットが豊富となって生まれ変わったのです。では具体的に、どのような改正があったのか…?
そんな誰もが知りたい新NISAの概要を、本記事から複数回に分けてご紹介していきます。そして初回となる本章では、まずは全体の特徴を広い視野で学んでいきましょう。旧NISAとなる「一般NISA」や「つみたてNISA」と比較しながら、お話を進めさせて頂きますね。
「年間360万円・合計1800万円」
ではまず、新NISAの非課税額のお話から入りましょう。
非課税額は、なんと「年間360万円・合計1800万円」です。
通常であれば「20,315%(所得税15%・住民税5%・復興特別所得税0,315%)」を、投資で得た利益に対して支払わなければいけません。それが上記に記載されている数字まで非課税になるのですから、ここまでの情報だけでも新NISAの凄さを実感することでしょう。
①旧NISAとの比較
では具体的に、旧NISAの非課税額と比較してみましょう。
一般NISAでは「年間120万円✕5年=合計600万円」までが非課税であり、つみたてNISAは「年間40万円✕20年=合計800万円」が非課税でした。
年間の額でいえば今までは「120万円or40万円」が上限額だったのに対し、それを遥かに上回る「360万円」が非課税枠になるのですから驚きです。さらに合計の額でも「600万円or800万円」と比較した際に、雲泥の差をつけて「1800万円」という高額な数字です。ここまでの新NISAの情報だけでも、喜びが鳴り止みませんよね。
②イギリスISA超え
ではこの年間360万円という非課税額は、どのように定められたのでしょう…?
その参考にされた制度が、NISAのモデル「イギリスISA」です。
イギリスISAでは、日本円にして年間「約335万円」が非課税枠だといいます。日本政府としては「それを超えた、どうだ」という意図があり、年間360万円という金額を制定したのですね。
③老後2000万円問題
さらに合計1800万円という数字は「老後2000万円問題」に匹敵する数字です。
老後までに預金として2000万円が必要であるという言葉通りの問題ですが、1800万で長期投資を出来たのならどうでしょう…?利息もつき複利で運営される分、この問題はクリアしたとも同義となるのではないでしょうか。だからこそ2000万円に近い、1800万円という上限が設けられたのかもしれませんね。
④含み益は入らない
そして何より嬉しいのが「含み益は入らない」ということ。
年間360万円や合計1800万円の金額は、あくまで取引価格の金額が反映されるだけです。そこから投資で得た利益(含み益)は合算されないのですね。
では分かりやすいように、具体例を用いてご紹介しましょう。まず50万円の投資をしたとします。ここで1800万円のうち50万円を消費し、残り枠1750万円となりますよね。
そして50万円を持ち続けていたことにより、株価が上がって100万円まで上昇しました。ですが100万円の内訳は取引価格50万円・含み益50万円であり、含み益は非課税額にはカウントされません。ですから残り枠は1700万円になるのではなく、1750万円のままなのです。
このように自分が投資した元本のみで、合計金額を把握できる。とても分かりやすいですし、有り難い特典とも言えそうです。
恒久化
次に新NISA・全体の特徴として「恒久化」についてもお話しましょう。
一般NISAでは投資期間5年、つみたてNISAでは投資期間20年という制限が設けられていますよね。ですが神改正が入った新NISAでは、期間がなくなり恒久化したのです。
①一時的→恒常的
とどのつまり旧NISAの非課税化は「一時的」な措置だったのに対し、その性質を取り払い、新NISAの非課税化では「恒常的」な措置に移り変わったのですね。
もちろん人間が作った制度ですから、永遠に非課税かは分かりません。現段階で恒久化(永遠)だよと言っているだけであり、万物流転という言葉通りです。ですが1度断言した制度は、とりあえずは長く続くだろうという信用性は得られますよね。だからこそ、一旦は安心して長期投資が出来るのではないでしょうか。
②最速5年も可能
さらに年間360万円で合計1800万年なのであれば、最速5年で非課税枠を埋めることも可能です。そうなれば恒久化の長い年数、その高金額を長期投資を回すことが可能となる。
基本的に早めに埋めての長期投資が、絶対的有利です。なぜなら毎年の利息分が増え、さらに複利で運営される金額も増えるから…。もちろんお金に余裕があるという前提にはなりますが、これも新NISAのメリットと言えるのではないでしょうか。
③自由度
とは言っても、纏まった資金がない人もいます。そんな方々でもゆっくりなペースで長期投資したり、投資する年としない年があるジグザグ投資でもOKです。
このように自由度が生まれたのも、恒久化という性質の賜物だと思います。
最後に
本日は「新NISA①・全体の特徴」というお話、いかがでしたか?
ここまでの概要を見聞きしただけで、すぐにでも始めたくなりますよね。ですが新NISAには、まだまだ秘められた力が眠っています。次回記事から更に様々な性質を、深掘り分割してお話させて頂きますね。楽しみにして頂けると嬉しいです。
本日はご精読ありがとうございました。
コメント