本日のテーマは「自分について考える」というお話です。
あなたは自分自身について、時間をとり深く考えた経験はありますか…?もしも答えがNoであるなら、悩みや苦しみが人生の割合を多めに占めているのではないでしょうか…?
なぜなら幸せになるマストとして、自分について考えることはとても重要な営みだからです。ではなぜ幸せと考えることに、相関があるのでしょうか…?そんな疑問を本記事で、深掘りしていけたら良いなと感じています。
自己洞察能力UP
自分について考えることによって、幸せになれる根拠は1つです。
それは「自己洞察能力」がUPすること。
自己洞察能力とは、客観的な視点でありのままな自分を認識できる力のこと。
①大多数は低い
「そんなの、今でも出来ているよ」と、反論の気持ちが湧いた人もいるでしょう。失礼ながら、その状態は視野狭窄に陥っている状態です。
なぜなら客観的に自分を見るという営みは、とても高度なスキルだから…。万全な健康状態や主体的な意識を必要とするものであり、大多数の人間はこの自己洞察能力が低いと言っても過言ではないのです。
②知識・経験により変化
また自分というのは「知識・経験により変化」します。
小学生時代の自分と現在の自分では、考えていることは同じでしょうか…?
もしかすると変化が乏しい方もおられるかもしれませんが、多くの人は違う思想を描いているはずです。それは小学生から現在までに積み重ねた知識・経験により、自分が変化していったのですね。
③単純1つでなく複数組み合わせ
また自分の性質というのは、単純に1つで表せられるモノではありません。複数な様々な性質が組み合わさって、1つのあなたが形成されている。まるで難解な学問のような存在であり、そんな自分を知るためには考える作業なしにして不可能なのですね。
このように常に変化し、複数の組み合わせから成り立つ自分を、どうしたら上手く客観視できるのでしょうか…?
④マストアイテム「日記」
そのためのマストアイテムは「日記」です。
人間というのはデフォルト・モード・ネットワークが始動しており、感情・思考が生まれては消えの繰り返しです。そしてそれを全て覚えておくことはできず、ほとんどの感情・思考は川の流れのように消失することでしょう。
だからこそ毎日、日記を習慣にするべきなのです。その日の嬉しかったこと、悲しかったこと、疑問に感じたことなど、率直に綴りましょう。誰に見せるわけでもないので、気兼ねなくただ書き連ねるのですね。
⑤考えるために文字使用
そして文字で表された自分を見て、また文字を使って深掘りしていく。これこそ、自分について考える営みです。
頭の中だけで考えることの効果が0とは言いませんが、文字として残しておかなければ、結局は最初に考えていたことを忘却してしまう。深掘りとは複数の情報を元に考えることなので、最初の情報を忘れているのですから、上手く考えられる訳がありませんよね。紙に文字として外部メモリを残すからこそ、複数に組み合わされた曖昧な自分という存在の立体感が見えてくるのではないでしょうか。
3つのメリット
では次に、自分について考えることのメリットを3つご紹介しましょう。
①自分軸で生きられる
自分について考えるメリット1つ目は「自分軸で生きられる」ことです。
自己洞察能力が低く自分を知らない人は、大いにして思考停止で他人軸に流されます。その他人軸の物語は帰属団体の当たり前かもしれませんし、常識・資本主義の幸せになる道かもしれません。ですが本当にあなたは、これらの物語が自分の幸せなのでしょうか…?
他人に流される生き方が板に付きすぎると、自分の好奇心が心の奥に埋もれ錆びていってしまいます。そして自分は、何が好きなのかも全く分からなくなってしまう。悲しきことに、日本人にはとても多い状態と言えるでしょう。
ですが自分について考える習慣を持って、自己洞察力を上げれば心の声が見えてきます。そしてここまで来れば、後は嫌われる勇気を持って自分軸で生きるだけなのですね。最初は同調圧力を無視することが不安かもしれませんが、サウナの水風呂のようなもので、1度入ればすぐに心地良さを実感出来るでしょう。こればかりは1度経験しなければ、分からないと思います。
②相対的特徴が見つかる
自分について考えるメリット2つ目は「相対的特徴が見つかる」ことです。
相対的特徴とは、自分の中の性質を比較した際に、突出した性質のことを指します。
人によっては運動神経が良く、勉強が苦手な遺伝子の人もいるでしょう。もちろん逆も然り。または慈愛の気持ちで貢献できる性格の人もいれば、サイコパスで目的達成のためにトレードオフの犠牲を切ることに躊躇ない方もおられます。
そして長所・短所とは文脈によるのです。ベンチャー企業の人間であれば、サイコパスは有望株ですが慈愛に溢れた人は無能株です。カウンセラーの職種やコミュニケーションにおいては、全く逆の有望株・無謀株になるでしょう。
そして幸せに生きるためには、自分の相対的特徴を見つけ、それが輝ける文脈に自分の身を置くことが必須です。逆に短所文脈に居続けると、それこそ最大の不幸です。そして長所文脈を見つけるためには自分について考える作業を常時行って、相対的特徴を客観視しなければいけないのですね。
③感情の起伏が安定する
自分について考えるメリット3つ目は「感情の起伏が安定する」ことです。
私たちは、論理の動物ではなく感情の動物です。そして同じ1日を見ても、目まぐるしいほどに感情は流動性を帯びています。そして自己洞察能力が低い人は、なぜ感情が移りかわるのかの理由が不明瞭です。とどのつまり気分のままに元気になったり、落ち込んだり、攻撃的になってしまうのですね。
ですが自分について考えられる人は、目の前に表出した感情の理由を深掘りします。それは昨日の食事内容かもしれませんし、睡眠時間が足りていないことが原因かもしれません。または数分前の相手の言動かもしれない。
それらを気づきさえすれば、生活習慣を改めたり、自分にとって害を与える人間と距離も取れるでしょう。つまり情緒不安定な人は、自分を分かっていないということ。平穏なマインドがほしいのであれば、自分について考える作業は必須と言えるでしょう。
最後に
本日は「自分について考える」というお話、いかがでしたか?
自分について知らないことは、まさに百害あって一利なしです。
最初は普段行わないタスクが増えるので、面倒くさいと感じるかもしれませんね。しかし少しの不快を乗り越えれば、その先には大きな快が待っている。いきなり完璧主義にならず、小さな習慣から自己洞察も始めてみてくださいね。
本日はご精読ありがとうございました。
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