2種類の労働者①「ワーカー」

客観力

 本日のテーマは「2種類の労働者①ワーカー」というお話です。

 この世界では多くの人が、日中に仕事をしていることでしょう。外から見ると一見、同じように働いているようにみえます。ですが蓋を開けてみると、その労働者には2種類のタイプがいることが垣間見えるのです。ではその2種類の労働者とは、具体的にどのような労働者なのか…?なぜ両者の違いは生まれてしまったのか…?

 本章から2記事に渡り、その概要を包み隠さず共有できればなと思います。この情報をもとに、人生の充足感が得られる労働者を目指してください。

 そして、本日ご紹介する労働者は「ワーカー」です。

成果ベース

 ワーカーとは、端的に成果ベースで仕事をする労働者のことを指します。

①価値・変化の対価として金銭

 成果とは具体的に、価値を生み出したり、変化を促したりすることですね。つまり彼らは、これらの価値・変化の対価として金銭を得ているということです。

 ここで仕事の存在理由という原点に戻って、重要項を想起してみましょう。そう、仕事の存在理由とは「他人に喜びを与える」ことです。そして価値や変化という形状で喜びを提供して、そのトレードオフとしてお金を頂いている。それが仕事という概念の仕組みです。

②ベネフィット&イノベーション

 もっと具体的に噛み砕いていくと「ベネフィット」「イノベーション」を生むこと。

 ベネフィットは、直訳すると恩恵・利益という言葉です。ですのでマーケティングにおいてベネフィットとは、顧客が商品・サービスから得られる価値のことを指している。

 つまり商品・サービス自体に価値があるのではなく、商品・サービスによって得られる恩恵に価値があるということ。もしも顧客が商品・サービスに価値を感じていなければ、ベネフィットを与えたことにはならないのですね。

 またイノベーションは、直訳で技術革新です。今、消費者が特定の商品・サービスを求めていなかったとしても、イメージの力で相手の無意識に感じている不満を見つけて解消していく。それがもう1つの成果となる、イノベーションという変化です。

③自動車

 ではここで、イノベーションの具体事例をご紹介しましょう。

 まずは交通手段には欠かせないファクターとなった、自動車を取りあげます。

 今でこそ当たり前に道路を走行している自動車も、19世紀に時代を遡るとその姿はありません。そう、その時代の交通手段は馬車だったのです。そして当時の人々は自動車の存在自体を知りませんから、彼らに望みを聞くとこう答えたに違いない…。それは「もっと早い馬が欲しい」と…。

 しかしヘンリー・フォードは、早く移動できるという目的にフォーカスして、他に代替の交通手段を作れないか模索したのです。そして誰も求めていなかった、自動車という新たなイノベーションを生み出したのでした。

④iPhone

 他の具体事例では、iPhoneが有名ではないでしょうか…。

 誰もがガラケーを持つ時代、みんなこぞってカメラの画素数や、ガラケーの形状変化(スライド式・逆折りたたみ式)に注力していました。ですがスティーブ・ジョブズは、全くの別筋を模索します。パソコン自体を今より小さくして持ち運びできるようにならないかと、新たな発想を巡らせていたのです。

 そして今のiPhoneが生まれ、10年経たずして、この世界はガラケーからスマホにパラダイムシフトしてしまった。今やスマホは、誰もが所持するマストアイテムになったと言っても過言ではありませんね。

 このようにワーカーとして仕事に従事するためには、価値や変化を生み出して顧客に喜びを与えることは必須です。

捉えてはいけないモノ

 では顧客にベネフィット・イノベーションを提供できる商品・サービスをつくるには、一体どのような意識を持てば良いのでしょうか…?

 ここではワーカーになるために、捉えてはいけないモノを3つご紹介していきます。是非ともやらないことにフォーカスを当て、今のあなたの活動を良いもので埋め尽くしていきましょう。

①長時間労働

 捉えてはいけないモノ・1つ目は「長時間労働」です。

 成果ベースで価値・変化による喜びに対して金銭を頂くなら、長時間労働したらお金が貰えるという発想は捨てましょう。会社員やアルバイトとしての労働が板につきすぎると、働いた時間に対してお給料が貰えることが、潜在意識下で常識になってしまう。その結果、長時間労働して仕事しようというマインドになるのですね。

 ですが人間の体力は、継続的な長時間労働に耐えられるように設計されていません。人間という生命体の平均的な遺伝データでは、週32時間ほどの労働時間がちょうどしっくりくる設計なのだとか…。そして週40時間以上でネガティブ思考が強めに、さらには週50時間以上を超えると認知機能が低下するのです。

 こうなれば労働の終盤には思考力・集中力は地に落ちて、何も仕事をしていないけど仕事しているように振る舞っているというファクトが浮き彫りになるでしょう。だからこそ価値・変化にフォーカスを当てて、疲労を感じて集中時間が作れていないなと感じたら足掻かずに休む。またタイパ良く仕事をこなすために、自分コンサルをすることも必要不可欠ということですね。

②徹夜

 捉えてはいけないモノ・2つ目は「徹夜」です。

 バブル期のサラリーマンたちは企業戦士と褒め称えられ、眠りの時間をも捨てて仕事に打ち込んだそうです。ですがこの方法は誤った仕事術です。断言します。なぜなら睡眠を疎かにすれば脳のパフォーマンスレベルは、その翌日以降から一気にガタ落ちすること間違いないから…。

 例えば今日2時間の睡眠を削り、仕事を多めに頑張ったとします。1日の生産量に注目すれば、物理的に活動したのですから増えていることでしょう。ですが次の日に集中力という観点から、1時間当たりの生産性が落ちていく。こうなれば収支はマイナスであり、長期でこの状況を続ければ悲惨な未来が見えてきます。

 他にも自分の命をすり減らすことにもなり、百害あって一利なしといえる働き方です。絶対に睡眠時間は、平均的な遺伝子の人は7時間以上を厳守しましょう。

③一生懸命

 捉えてはいけないモノ・3つ目は「一生懸命」です。

 一生懸命に努力することは、素晴らしいことです。そのような人格者は称賛すべき対象であり、この事実は私もそう感じます。

 しかし価値・変化を起こすという視点から見ると、この一生懸命に注目するほどに仕事は上手くいかなくなる可能性も孕んでいる。根性論に逃げても、アウトプットベースで価値・変化が提供できるとは限らない。この両者の相関関係がないファクトを、まず1度立ち止まって知り、自分の頭を使って戦略を立てることが重要です。

 頑張ったから良しとする発想は、その仕事から離れるときまで取っておくように…。そして仕事に従事する以上は思考を駆動させて、忍耐強さからは卒業しましょう。

最後に

 本日は「2種類の労働者①ワーカー」というお話、いかがでしたか?

 フリーランスや経営者、もしくはベンチャー企業で働く方々は、この現実を肌感覚で理解している人が多いでしょう。しかし日本の一般企業に就職していると、どうしても「拘束時間=給料」を貰おうという発想になりがちです。

 この思想が絶対的に間違いかというと、私はそうとは思いません。ですがもし少しでも仕事で成果を出したい、人を喜ばせたいという気持ちを抱いているのなら、1度考える必要性がありそうですね。主観に答えはありませんが、とある目的を達成するのに最適な主観は存在する。是非とも、1度自分の働き方について考える時間を捻出してみてください。

 本日はご精読ありがとうございました。

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