本日のテーマは「思考の種類①浅い思考」というお話です。
ホモ・サピエンスも動物の一種ですが、他の動物と決定的に違うポイントが存在します。それは、思考できるか否かということです。
思考とは、言葉という発明品を使用し、考え深堀り想像する営みのこと。大脳が発達した人間だからこそ出来る業ですが、実はこの思考にはレベルが存在します。それが「浅い思考」なのか「深い思考」なのかという違いなのですね。
では本章では反面教師の学びとして、浅い思考について垣間見ていきましょう。
表面だけ処理
いきなり結論ですが、浅い思考の特徴は「表面だけ処理している」ことです。
思考する際に前提として、まず何か情報を見聞きすることでしょう。その情報に対して、その言葉・情報を鵜呑みにする人っていませんか…?それすなわち、表面だけ処理すると表現しているのですね。つまり、すぐに信じてしまう人のこと。
①思考停止
これを別の言葉に置き換えると「思考停止」とも呼ばれます。
他の動物は言葉で説明されたところで、思考することが出来ません。ですから表面だけでも理解できるのは、人間だからこその業です。ですが人間には、もっと高度な思考をすることが出来る。そんなポテンシャルを持っている。
それによってこの世の見え方も変わり、あらゆる課題・問題も颯爽とこなしていけることでしょう。そんな体験を、是非とも多くの人に味わって頂きたい。
②機械的に反応
この浅い思考(思考停止)は、いわば機械的に反応しているだけです。
コンピューターに情報を入力すると、それ通りに反応し作動することでしょう。ですが現段階の機械には、入力情報に対してAI自身で物事を考え、自分だけの見解を生み出すことが出来ません。
そう、お気づきになった方もいるでしょう。まさしく浅い思考とは、機械になること。そして入力者(人を動かす話術・知能)に、主観を型作りされて操作されることを示すのです。だからこそ自己防衛のためにも、深い思考を身につける必要性があるのです。
③本質の無理解
また浅い思考しか出来ない人は、本質に辿り着くことが出来ません。
なぜなら表面だけの情報に対して、全てを分かっているような錯覚に陥ります。そこから自分はすごいと感じ、周りに対して高を括ってしまうのですね。そして往々にして彼らに「Why・How」と質問すれば、答えられないことは自明です。
与えられた情報が、なぜ現代の大多数が良いと言っているのか…。なぜ合理的なのか…。それを自分の頭で考えなければ、目の前の事象の本質を理解することは出来ません。とどのつまり「ルール・道徳・法律」・「物事の解決法」など、これらが採用された理由を自分で考えようではありませんか。すると他の異質・対極な情報にも興味が湧き、それら情報同士を眺めながら吟味することが出来るはず…。
このような過程で、なぜそれが採用されているのかという本質に出会えます。是非とも、あなたもこの出会いを体験してくださいね。
高学歴な人
では次に「高学歴な人」に焦点を当ててみます。
高学歴な人を見ると、それだけで相手は頭が良い人だと尊敬する人もいるでしょう。もちろん彼らは知識を暗記することに長けている、また答えが明瞭なものを理解することにも優れているかもしれません。
①学力≠思考力
しかし、これら上記の「学力」と言われる能力と「思考力」は性質が異なります。
学力の定義は、学校教育で身につけた知識を暗記していること。それにたいして思考力は、与えられた知識に対して、深堀りしたり多面的に観察して考える力です。
とどのつまり高学歴で博識であっても、思考停止している浅い人間は沢山いるのですね。だからこそ答えがないものを理解することが苦手で、優秀な大学を出た人が新興宗教に人生を捧げることも多々あるのです。
②真顔で不思議がる人々
ですが何事もそうですが、上手くできない人は自分が何が出来ていないのかを認識していないもの…。そうなれば学力により周りからも称賛されたプライドにより、思考力を伸ばす意見を拒絶するようになってしまう。
そしてこの「学力≠思考力」の話をしても、真顔で不思議がる人々も少なくないのですね。なぜなら深い思考したことがないので、本物の思考とは何かを知らないから…。そして学力による名声が足枷となり、新たに自分が知らない世界を目指すことや、思考を研磨することを追いかけないのですね。
最後に
本日は「思考の種類①浅い思考」というお話、いかがでしたか?
目の前の人が高学歴だから優秀だと、勝手に分かったつもりになるのも浅い思考(思考停止)の証拠です。深堀りしていけば、この人は本当は考える力があるか否かも見つけられるはずでしょう。
このように権威や大多数の称賛を鵜呑みにせず、なぜそれらが良いと受け入れられているのかを考えてくださいね。次回記事では、ついに本番のお話「深い思考」です。楽しみにして頂けると嬉しいです。
本日はご精読ありがとうございました。
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