思考の種類②「深い思考」

客観力

 本日のテーマは「思考の種類②深い思考」というお話です。

 人類は大自然しかない地球上から、現代の文明を築き上げました。そしてこれらを成し遂げた力こそ、思考力という人類にのみ与えられた力です。ですが悲しきかな、大多数の人々はただ事象を鵜呑みにしているだけの浅い思考の状態です。

 もちろん深い思考を手にすることが、絶対的に正しい・良いという訳ではありません。それも1つのフィクションだから…。ですが深い思考を手にすれば、この世の見え方が変わってくる。そんな畏敬の感情を味わうことができる。是非とも本記事で概要を学び、あなたも思考力のトレーニングをしてみませんか…?

深部・多面も処理

 では本題ですが、前記事と同じくいきなり結論から入りましょう。

 深い思考の特徴は「深部・多面も処理」しているということ。

①浅いor深いの違い

 浅い思考では、表面だけ処理しているのでしたね。相手から与えられた情報・言葉を、そのまま鵜呑みにしてただ理解する。これが浅い思考の特徴です。

 それに対して深い思考は、与えられた情報・言葉に対して「なぜそれが合理的なのか…?」・「大多数に採用されているのか…?」・「本当に正しいのか…?」と、深部を掘って多面的に見ていくのです。

②ニュートラルなインプット

 そしてこの際に、ニュートラルなインプットを心がけています。

 ニュートラルとは、感情を介さずに好き嫌いで選ばずに情報をただ受け取ること。

 例えば「遅刻をしてはいけない」という言葉・情報を、鵜呑みにして信仰している人がいたとします。このような人は「遅刻してもいい」という言葉・情報に対して、嫌悪感を強く感じ否定・拒絶することでしょう。とどのつまり、ニュートラルにインプット出来ていませんね。

 この現象は最初に出会った「遅刻してはいけない」という情報を、疑いもせずに自分で考えず、ただ鵜呑みにしたタトゥーとも言えますね。このように自分の価値観に沿う情報ばかりに目がいき、真逆の情報を避けることを「確証バイアス」と呼びます。

 ですが深い思考が出来る人は「なぜこの人は、遅刻しても良いという意見を持っているのだろう…」と、そこに隠れた根拠・論拠を知ろうと傾聴に入るはず…。自分が今滞在している価値観と真逆な情報がやってきたとしても、それをニュートラルにインプットすることができる。これこそ深い思考、自分の頭で考える力がある人の特徴です。

③手作業で反応

 そして前記事で、浅い思考は「機械的に反応」しているだけと述べました。コンピューターに情報を入力すれば、入力した通りの文字・データが綴られる。浅い思考の人に情報を与えれば、与えたどおりに解釈し同じマインドになってくれる。

 ですが深い思考の人は「手作業で反応」しています。1つ1つ情報が入るたびに、手作業で深堀りや多面的に観察して、しっかり吟味するのですね。だからこそ同じ情報を与えても、人それぞれオリジナルなものがアウトプットされ、この偉業は機械や浅い思考の人には出来ません。とどのつまり、人間は思考の職人なのです。

④本質の理解

 だからこそ人間は、本質の理解を可能とする。

 1つの情報の表面だけで全て分かったつもりになっていては、本質にたどり着けません。なぜなら、一側面を知っているだけですから…。ですが思考して深堀り・多面的観察ができれば、いずれ本質に辿り着くことでしょう。

⑤みかんの比喩

 これはみかんに比喩できますね。あなたはみかんの表面を見て「私はみかんを知っている」となるでしょうか…?

 別の方面から見たら、形が丸みを帯びていないかもしれない。もしかすると、少し熟しすぎて黒色になっている箇所があるかもしれない。さらにみかんを剥いて皮とは全く違う見た目となったり、食べたときに舌に伝わる甘酸っぱさもあるでしょう。

 この経験は表面だけ見て、みかんを分かったつもりになっている人には味わえない境地です。これが1つ1つの情報にも起こっているとお考えください。

本質理解のポイント

 では次に「本質理解のポイント」をご紹介します。

 今からお伝えする3点を厳守すれば、きっとあなたも深い思考が習得でき、情報の甘酸っぱさに出会えるはずでしょう。

①鵜呑み&否定しない

 まず本質理解のポイント1つ目は「鵜呑み&否定しない」ことです。

 情報が与えられたとき、権威ある人や大多数の人の意見だった場合に、鵜呑みにしてしまう人が多いでしょう。ですがこれは浅い思考、思考停止のタトゥーでしたね。権威ある人でも、合理的なことを言っていないことはある。大多数の意見も、たかだが今この時代・国の意見ということもある。つまりは鵜呑みとは、とても危険な行為なのです。

 そして逆に情報を与えられたとき、否定する人もいますよね。この人も上記のタイプと、同じ類の人種です。なぜなら彼らは、別の情報を先に鵜呑みにしているに過ぎないから…。たまたま情報に出会う段階が違っただけで、もし順番が変われば、真逆の主観を思考停止で信じていたことでしょう。

 ですが深い思考で本質理解が出来る人は、情報との出会いの早いか遅いかに関わらず、自分の頭で考えます。だからこそ本質理解ができ、いつでも自分が出す答えはオリジナルな意見となるのですね。

②1次情報の死守

 本質理解のポイント2つ目は「1次情報の死守」です。

 1次情報とは、客観的事実や客観的数字のこと。それに対して2次情報は、1次情報から他人が考えた意見・感想です。この2つをしっかりと選別し、1次情報だけは必ず持ち帰るようにすることがとでも重要です。

 するとそれを材料に、あなただけの2次情報を作ることが可能となります。また他人の2次情報も余裕があれば、相反するもの同士を集めて吟味するのもまた面白い。これらの営みにより、あなたの1次情報への本質理解度は格段に崇高なものとなるでしょう。

③感性の使用

 本質理解のポイント3つ目は「感性の使用」です。

 目の前の情報を吟味する際に、他人の意見を参考にするのではありません。自分の心の底から湧いてくる、あなたの感性に従って考えましょう。だからこそ、あなたオリジナルなモノの見方を手にすることが出来るのですから…。

 あの人は頭が良いとか、権威があるとかに振り回されないように…。その人と全く真逆の意見だったとしても、自分の感性も同じくらい尊いのだと胸を張る。これが独自性の第一歩であり、本質理解への近道なのですね。

最後に

 本日は「思考の種類②深い思考」というお話、いかがでしたか?

 独自性・創造性を手にしたいと、AI化が進む昨今では良く囁かれていますね。このオリジナリティは、本質を理解した人がつくった2次情報です。とどのつまり本質理解ができず表面理解に終われば、独自性のスタートラインにも立っていないということ。

 是非ともこんな時代だからこそ、思考力を研磨して、深い思考・自分の頭で考える力を養いましょう。

 本日はご精読ありがとうございました。

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