本日のテーマは「ネガティブな出来事への行動パターン」についてのお話です。
前記事は、苦しみ・悲しみ・悩みなどのネガティブな出来事は、自分が学ぶべき課題を教えてくれる「授業」だというお話でした。学習指導に耳を傾けて、インプットとアウトプットのサイクルを繰り返せば、ポジティブ感情の多い毎日や自己成長が手に入ります。
本記事では、この授業により世の中の人がとる3つの具体的行動パターンを紹介していきます。自分がどの状態に属しているか、自己洞察してみてください。
放置する人
ネガティブな出来事への行動パターン1つ目は「放置する人」です。
このタイプは、人生でネガティブな出来事が降り注いだとしても放置します。ただ耐え忍び、我慢するのです。では、なぜ耐え続けるのでしょうか?
そこには2つの先入観があります。
①人生は苦しいもの
先入観1つ目は「人生は苦しいもの」という考え方です。
特に日本人は自分が苦しいことがあっても、周りに合わせることの方が重要であるという「他者犠牲」の価値感を持っている方が多い。自分を押さえつけていますから、ベースがネガティブ感情になります。そうなれば人生自体が苦しくなり、苦しみに耐えることが美徳であるという価値観が育っていくのです。
②みんな同じ
先入観2つ目は「みんな同じ」という先入観です。
この先入観を持つ人は、「常識が絶対的な真実」だと思いこんでいる人が多いでしょう。そうなれば真実である常識なのだから、苦しくても守らねばならないという思想が生まれる。「みんな同じ」だと、ネガティブ感情をなだめることに繋がるのです。
しかし、常識も人が作った主観の1つです。その思想にあまりにも従順に生きることは、常識の作成者の人生を生きることでもあり、彼らに搾取されて生きることにも繋がります。巨大な団体の思想を絶対的と思わず、良いところだけ抽出し、自分で思想が作っていけるようになると良いですね。
これら2つの先入観により、ネガティブな出来事を授業と捉えず放置してしまうのです。
別対象と戦う人
ネガティブな出来事への行動パターン2つ目は「別対象と戦う人」です。
このタイプの人は、ネガティブな出来事に対して「会社・他人・環境」に原因を感じます。そしてその対象を攻撃したり、影で愚痴を言ったり、別対象と戦うことに繋がるのです。
①コントロールに注目
ここで、自分のコントロールに注目してみてはいかがでしょうか?
ネガティブな出来事の原因は、自分だけに100%原因があるわけではありません。別対象のせいでネガティブな出来事が湧くのもファクトでしょう。しかし、別対象は自分でコントロールできないもの。自分が出来ることは、ただ自分がコントロール出来るものに注力することのみです。
その「会社・他人・環境」が苦しみの原因なら、そこから離れる。または離れても生きていける能力を身につける為の自助努力をする。その「自助努力」・「無駄な我慢脱出」の重要さを、授業として説いているのでしょう。
②他責思考
別対象と戦う人は、少し「他責思考」が強いのかもしれません。
「自分にも原因があるかもしれない」という視点がなければ、学習指導に対して目を向けることは出来ません。ネガティブな出来事の指導が入ったとしても、戦う相手を間違え、いつまで経っても同じ学習指導は終わらないのです。
自分と戦う人
ネガティブな出来事への行動パターン3つ目は「自分と戦う人」です。
彼らは、ネガティブな出来事が授業であることを心得ています。どれだけ嫌なことがあっても、学ぶことがあると理解して、現在の自分と向き合いながら変革するために戦います。
①自己成長・人生難易度低下
そして学びを続けた人は、どんどん自己成長して人生の難易度が低下していく。
毎日前進している実感も得られますし、ネガティブな出来事も少なくなるので楽しみの比重が増えていきます。そんな人生を目指しましょう。
②境地こそ開花
自分と戦うマインドを持っている人は、「境地」を経験しているのかもしれません。
放置する人や別対象と戦う人は、実はこの社会民主主義的な日本に守られているのです。境地ではなく恩恵と搾取の中間地にいるから、恩恵を捨てられず、そこに居続けてしまう。しかし境地に立てば、やるしか選択肢がないですし、考えて止まっている時間などないので目の前のことに集中する。そして課題が楽しくなってくるのです。
③孫正義さんの渡米
ソフトバンクグループジャパン代表取締役の孫正義さんは、渡米のために高校を退学したそうです。当時の先生からは「大学卒業してからではどうか?」・「それでも行きたいなら、休学したらどうか?」と進められたそう。しかし彼は困難にぶつかったときに戻れる古巣があると、心が折れて戻ってしまうと考え、退路を断つ決意をしたそうです。これこそ境地を作り出したということですよね。
そして力を手にした人には、とても温かい世界が広がっている。あなたも力を手にするために、自己投資の時間と新しい行動への時間を設けてみてください。
本日はご精読ありがとうございました。
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