カフェインと集中力

集中力

 本日のテーマは「カフェインと集中力」についてのお話です。

 集中力を高めたいという気持ちは、物事を真剣に取り組んでいる人なら、誰もが1度は感じる悩みではないでしょうか。そしてカフェインという必殺アイテムを上手く用いれば、集中力に対して大きなメリットを与えてくれます。有限である貴重な人生の時間を有効活用するために、強力な味方を手にしましょう。

 では「カフェインと集中力」の関係性について覗いていきます。

アデノシン受容体と結合

 まず「アデノシン受容体と結合」という内容のお話です。

 カフェインと集中力の関係性を理解するために、「アデノシン」という物質の存在を理解することがとても重要です。

 アデノシンとは、活動を鎮静させる作用を持つ物質のこと。体内にあるこの物質が、アデノシン受容体に受け止められることで神経の興奮を抑えます。つまり「やる気力が低減」してしまうということですね。

 そしてカフェインは、アデノシンと化学構造がとても似ていると言われています。そのことからカフェインがアデノシン受容体と結合して、アデノシンの働きとなる「やる気力の低減」を阻害してくれるのです。これがカフェインにより、集中力を向上させるメカニズムとなります。

注意の持続力

 カフェインにより集中力が高まれば「注意の持続力」を向上させます。

 注意の持続力とは、目の前の物事に対して別事に意識を囚われず、注意を長時間を保つことができる能力のこと。

 通常、集中力のトレーニングをしていない人は、20分前後で注意の持続力が切れてしまいます。だからこそ「ポモドーロ・テクニック」というテクニックが称賛されているのでしょう。普段から「スキル取得」や「瞑想」などで、集中力へのトレーニングをしていたとしても、人間の注意の持続力の限界は90分です。

 この時間を、カフェインは5%前後もUPさせるという研究結果があるそうです。まさに、仕事や勉強にうってつけの成分というわけですね。これが大多数の人がコーヒーを望む理由ではないでしょうか。

薬にも毒にもなる

 しかし、カフェインは「薬にも毒にもなる」ものです。

 どんなに素晴らしい食品・成分であっても、摂りすぎでプラスに働くことはありません。最高のパフォーマンスを生み出すには、適量を探す作業が必要不可欠となります。特にカフェインの集中力に対しての効力は凄まじい力を持ち合わせていて、それだけ強い薬には毒の要素が混ざっていることを忘れてはいけません。

 少し具体的なお話に移ると、カフェインの過剰摂取により中枢神経系を刺激しすぎてしまい「不安感・焦燥感・頭痛・不眠」などを引き起こしてしまうのです

最後に

 もちろんカフェインは、使い方を間違えなければ健康効果も高いです。カフェインと自分が上手く調和していけるための知識を身に着けられると良いですよね。

 次回の記事では、そんな知識として「カフェイン摂取テクニック」をお話しようと思っています。楽しみにして頂けると嬉しいです。

 本日はご精読ありがとうございました。

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